Googleの新しいキュレーションサービス「Keen」とは何か (original) (raw)
Keenは、GoogleとGoogle Area 120のクリエイターによる新しいキュレーションサービスです。ユーザーは興味のあるキーワードを設定して「Keen」を作成することができます。「Keen」は、自分が設定した時間間隔で、「リソース」と呼ばれるウェブページや記事を自動的に取得してくれます。Google版のPinterestとの呼び声高いKeenはどのようなサービスなのでしょうか。
Keenとは何か
今月6月、GoogleはこのKeenというキュレーションサービスをリリースしたことを明らかにしました。Googleの社内インキュベーションArea 120にルーツを持つサービスです。このサービスはWebブラウザでKeenにアクセスして作業することもできますし、Android端末用の「アプリ」をダウンロードして使うこともできます。ちなみに引用符で「アプリ」としているこのアプリは(現時点では)基本的にはChromeのWebブラウザに内蔵されたWebページのラッパーだからです。アプリのような機能を持っていますが、厳密には若干違うのです。
始め方は簡単です。Googleアカウントで自分のプロフィールを立ち上げると、Keenの作成を開始するように促されます。Keenにはキーワードやフレーズを選んで作成する必要があります。基本的にはこれで充分です。後から作成したキーワードを変更したり、削除したり、友達を招待してキーワードを追加したりできます。
Keenを作成するとどうなるのでしょう。Google検索と連携しコンテンツが自動的に追加されます。また、リンクやテキストの追加、検索からの追加、セクションの追加も可能です。お好みで、KeenのホームページからKeenの「アプリ」に接続することもできます。
なぜKeenを使うべきなのか
最初にKeenを見て触り始めたとき、きっと多くの人が「Google版Pinterest」だと思われることでしょう。でも実際はそうではないかもしれません。Keenはどちらかというと、Googleのスマートさを兼ね備えたPinterestと形容するのが良さそうです。
Keenを立ち上げたCJ Adams氏は、「あなたが作成したキーンごとに、Google検索と最新の機械学習を利用して、ご自分の興味に関連したコンテンツを探し続けています。」「キーンに保存して整理すればするほど、より良いコンテンツがあなたにオススメされるようになるでしょう。」と語ります。
少し脱線です。「使えば使うほど、さらに使いやすくなる」のもGoogle色が感じられます。Google検索はユーザーの行動を学習しますし、法人向けのオフィススイートG Suiteであってもユーザーの行動を常に学習し日々使いやすく進化しています。例えばGoogleドライブで調べたドキュメントや表計算シート、よく使う資料はしっかりと覚えてくれています。更に会議の予定などの行動は彼らがしっかりと記憶し、適切なタイミングで資料をレコメンドしてくれますので、多くの領域で「自分の興味に関連した」コンテンツを探し続けてくれているのです。
実際に使ってみました。まだ日本語版の提供はないようですが、早速あることに気がつきました。サインインするアカウントによって、最初に表示されるサムネイルが異なるようですね。私はいくつかのG Suiteアカウントを持っており、それぞれのアカウントの用途は異なりますから、もしかすると利用状況に応じて表示を変えているのではと邪推してしまいます。もっと調べたくなる。
とはいえ、使いやすく、登録も極々簡単なソーシャルネットワーキング環境を使いたい、もしくはそこでメディアコンテンツを集めたければ、ぜひKeenを使ってみると良さそうです。