食堂のおばちゃんの人生相談「人生一度のモテ期は来るのか?」 (original) (raw)

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

【お悩み/走る魚屋さん(41)会社員】

人生一度はモテ期が来るそうですが、アラフォーを迎えたオイラにゃ気配ゼロ。来ますかね?

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【山口先生のお答え】

う~ん。何と言っていいのやら。実のところ私は、自分の人生にモテ期はないと思っていました。なにしろお見合いすること43回、全戦全敗ですから。

ところが、どうやらモテ期じゃないかと思える時期があったんですよ。

「松本清張賞の賞金500万円は全部呑む!」と宣言して以来、取材でお目にかかる記者さんや編集者さんに「カッコいい」「憧れます」「男前」と褒められっぱなし。ただ酒呑んだだけでこんなに褒められるなんて、人生って不思議ですね。

当時は呑み会のお誘いが引きも切らず。人生で一番モテました。女性からのお誘いが圧倒的に多いのが微妙ですが、ま、細かいことは気にしない、気にしない。

だから走る魚屋さん、あなたのモテ期もきっと来ますよ。

やまぐちえいこ

1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中