「不良・ヤンキーが輝くと格闘技の未来がなくなる」魔裟斗の苦言に集まる共感と反論「プロも頑張らないとね」 (original) (raw)

「不良・ヤンキーが輝くと格闘技の未来がなくなる」魔裟斗の苦言に集まる共感と反論「プロも頑張らないとね」

「今の日本の格闘技は、不良が輝く時代になっちゃっていて、ヤンキーとかそういう人たちが表舞台に出て、格闘技の質を下げている」

11月4日、アゼルバイジャンでおこなわれた「RIZIN LANDMARK 7 in Azerbaijan」のメインイベントで、王者ヴガール・ケラモフを破ってRIZINフェザー級の新王者となった鈴木千裕の発言が、格闘技好きの間で反響を呼んでいる。

鈴木は、冒頭の発言に続けて「本物が本当に格闘技をちゃんとやって、遊びも断ち切って真面目にやっている人たちが報われる格闘技業界を作りたい。そういうものを子どもたちに見せたい。真剣に真面目に格闘技をやって夢をかなえる。それを格闘技を通じて見せていきたい」とも発言した。

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鈴木の発言にはSNSでさまざまな意見が寄せられているが、「そうなっちゃうと格闘技の未来がなくなるね。すそ野がしぼんじゃうね」と呼応してみせたのが、元K-1王者の魔裟斗だ。

魔裟斗は、11月5日、自身のYouTubeチャンネルを更新。冒頭の鈴木の発言を取り上げ、

「せっかくさ、俺とかが格闘技をスポーツに持っていって、格闘技のすそ野を広げたのにさ、不良のヤンチャなものになってしまうと、親は子どもにやらせたくないからね。

そうすると、すそ野ががまた小さなパイになっていって10年後、20年後、(格闘技)人口が減っちゃうんじゃない? 親、やらせないっしょ(笑)」

と語った。続けて、「不良が更生してスポーツやるならいいけど、俺もヤンチャな頃はあったけど、途中から自分のなかで変わってアスリートになっていったからね。K-1という舞台は自分のなかでアスリートの舞台と思ってやってたから。記者会見のときもそれなりのファッションをしてたしさ。それで、すそ野が広がったんだよね」と、2000年代初頭に爆発的なK-1ブームを牽引した立役者としての矜持をみせた。

こうした魔裟斗の発言に、SNSでは賛同の声もあがる一方、否定的な意見もあがっている。

《魔裟斗さんもデビュー当時はそのような立場で売り出してましたけどね 元という立場だったんだでしょうけど》

《不良が格闘技に出会い更生するのは良くある話し》

《プロ選手も不良やヤンキーより輝けるように頑張らないとやな》

魔裟斗の発言に対して、現役の格闘家たちも次々に反応。RIZINを主戦場とする格闘家・平本蓮は、6日、自身のXで、

《魔裟斗って現役時代に死ぬほどトラッシュトークしてたし佐藤嘉洋選手の事をブンブンうるせぇよハエがよって パンチ遅すぎて逆にもらいそうとか抜かしてたのにおっさんになってご意見版になってからポジショントークがきしょすぎる きしょすぎ魔裟斗 きっしょおやじ》

と、魔裟斗を痛烈批判。また元THE OUTSIDER王者で、現在はBREAKING DOWNに参戦する格闘家・啓之輔は、7日、自身のXで魔裟斗の動画を引用する形で「僕は格闘技に出会い更生出来ました」と投稿するなど、波紋を呼んでいる。

とはいえ、井上尚弥を除けば、圧倒的なスターの不在が囁かれて久しい現在の格闘技業界。鈴木の言う「真面目にやっている人たちが報われない」現状があるとするならば、その原因がどこにあるのかを、いま一度、業界全体が真剣に考えなければならないだろう。

( SmartFLASH)