小室直樹文献目録 – 副島隆彦(そえじまたかひこ)の学問道場 (original) (raw)

小室直樹文献目録

投稿日:2022/03/15 21:53

【7】An Anatomy of the State Power.

国家権力の解剖 An Anatomy of the State Power. 軍隊と警察
色摩 力夫 著 小室直樹 解説 総合法令

序にかえて

軍隊とは何か、警察とは何か
自衛隊は戦力か。自衛隊は憲法違反か。自衛隊は軍隊か警察か。
半世紀にわたって百家争鳴。しかし、これらの議論、ナンセンスで空論(much ado about nothing)である。
軍隊とは何か、戦力とは何か、交戦権(beligerency)とは何か、警察と何か、誰も知らずに議論が進められてきたからである。本気で論じられたことすらなかった。

軍隊と警察の区別ができないと、あなたは殺されるかもしれない。

目次

第一章 軍隊と警察とはどこが違うのか
第二章 憲法と自衛隊
第三章 警察の本質
第四章 憲兵
第五章 軍隊とは何か

5980 投稿日:2014/12/10 00:22

【5】新戦争論 ”平和主義者”が戦争を起こす(1981年)

(貼り付け開始)

新戦争論 ”平和主義者”が戦争を起こす(1981年) 小室直樹著

まえがき

平和とデモクラシーと、どちらを選ぶか - もし、どちらかしか取れないという岐路に立たされ
たとき、どうするか。この、デモクラシーにとって、もっとも根源的な問題が、日本人に問いか
けられたことは、一度もなかった。
もうどんなことがあっても戦争は嫌だ。この感覚から戦後日本はスタートした。あんな悲惨な
戦争をなくして平和をもたらしたものこそデモクラシーだ。だから大事にしなければならない。
かくのごとき幼児体験によって、日本デモクラシーは、とんでもない奇形的なものとなった。
われに自由を与えよ、然らずんば死を与えよ、とは有名なシーレーの言であり、すべてのデモ
クラシーはここを出発点とするのであったが、戦後の日本にかぎって、そうではなかった。平和
もデモクラシーも、それだけではない、未曾有(みぞう)の豊かさも、みんなセットにならないと受けつけ
ないというのだ。
イザヤ・ぺソダサンは、日本人は、安全と水とはタダであると思っていることを、強調したが、
戦後の日本においては、平和もデモクラシーもタダなのだ。欧米諸国においては、平和とデモク
ラシーとはきわめて貴重なものであり、莫大(ばくだい)な対価を支払っても入手する価値がある、というの
は常識以前のことだ。ところが、このことが、どうしても日本人には理解できない。
それゆえ、戦後日本を支配してきたのは、依然として、戦前の神州不滅の思想にも似た念力主
義だ。と言えば、あまりにも奇異に聞こえようが、戦後日本に支配的であった「平和主義」も、
その本質をつきつめてみると、じつは、平和主義などとは言えない代物ではなかろうか。
日本人はすべて、戦争について考えることすら拒否するのだ。

(省略)

制度としての戦争を、結果として、もっとも有効に利用した国こそ、日本なのだ。この事実が
ありながら、多くの日本人は、それをまったく意識していない。奇妙なことだ。
戦争は高度に文明的な制度である。この大前提を、ひとりひとりが、しっかりと把握すること
なくして、われわれの社会から、戦争がなくなることはないだろう。

目次

1 平和主義者が戦争を起こす
みんなが平和を愛した結果が第二次大戦となった

2 戦争を否定すると近代文明が崩壊する
「戦争」と「けんか」はどうちがうか

3 国連の幻想と国境の思想
ナンセンスな日本の「国連中心主義」

(貼り付け終わり)

5980 投稿日:2014/03/25 21:47

【4】小室ゼミについて

清野 眞一 投稿日:2011/03/09 15:41

【2】『日本いまだ近代国家に非ず』出版のお知らせ

2011年1月5日、『日本いまだ近代国家に非ず』(ビジネス社)が出版されました。この本自体は、『田中角栄の遺言』(クレスト社)の新装版ですが、副島先生が下記のシンポジウムで取り上げた小室先生の最後の言葉が明記されている以上、私たちの購入すべき本です。

3月6日、「惣島隆彦の学問道場」の会員の皆様には周知のように東京工業大学世界文明センターが、昨年9月に亡くなった同大学特任教授で学者の小室直樹氏の功績を振り返る「小室直樹博士記念シンポジウム-社会科学の復興をめざして-」を開催しました。同シンポジウムには小室塾塾長の小室先生に学んだ社会学者の橋爪大三郎氏や宮台真司氏等に混じって副島隆彦先生も登壇しました。

副島先生は、残念ながら第1部からの登壇ではなく、「第2部小室博士と現実政治」の前半の21分30秒から43分40秒の部分に登壇しています。

しかし「第2部小室博士と現実政治」の後半での極めて辛口の見解表明と併せて視聴すれば、小室先生の学統を正統に継承しているのは、小室塾の塾頭で小室先生の講義録を未だ1人で握りしめている橋爪氏でも衒学的で能弁な宮台氏でもなく、「副島隆彦の学問道場」を公開している副島隆彦先生である事が明白となっています。

彼らは副島先生の前で渋面を作るだけで何の反論もできないでいました。この点を「副島隆彦の学問道場」の会員の皆様は、ぜひご確認ください。

このビデオニュースの無料公開のアドレスは、「日本政界★情報メモ」に、1094さんがすでに貼り付けています。どうもありがとうございます。皆さんはそこをクリックするだけですのでぜひご試聴ください。

副島先生がこの本から2個所を取り上げて発言していますので、参考のために採録しておきます。

最初に「現実は、時間を掛けてやがて、『私に追い付いてくる』であろう」、最後に「行政権力と司法権力との野合である。これがあったら最後、デモクラシーは、他に何があっても、須ゆにして、つまり、忽ち頓死する」です。まさにこれが小室直樹先生の遺言です。

この本の致命的な誤植は、96頁の後ろから5行目の「国家、国民の実益のために国家討論が無用であるとは」の「国家討論」は「国会討論」の誤り、301頁の前から5行目の「ウチゲバ」は「内ゲバ」の誤り、です。

ロシアチョコレート 投稿日:2010/06/09 22:31

【1】信長 近代日本の曙と資本主義の精神

RC:カッパブックス『信長の呪い』の新装丁です。
小室直樹先生による前書きが追加されました。

信長(のぶなが)

近代日本の曙と資本主義の精神

小室 直樹 著

出版社 ビジネス社
1,680円(1,600円+税)

発行年月 2010年05月
サイズ 四六判 ページ 252P
ISBN 9784828415857 (4828415858) C-CODE 0036

日本の新機軸を樹立した政治家!
『信長公記』『近世日本国民史』はもちろん、
西洋の学識も駆使して、<桶狭間の役><軍制改革>
<楽市楽座><比叡山の焼き討ち><本能寺の変>を検証。

信長の世界史的意味を明らかにする。
政治家・織田信長が生きた時代背景
比叡山の焼き討ちはなぜ行われたのか
「本能寺の変」が近代日本を創った
信長なくして明治維新なし
桶狭間は奇襲などではない
信長と日本資本主義の精神