【バルカン半島17】「ブルガリア→ルーマニア」鉄道10時間の旅 (original) (raw)
- 「ブルガリア→ルーマニア」鉄道10時間の旅
- 早朝6:00に宿出発
- 63番ホーム?
- さて車両はどれだろう?
- 車掌に聞いてもわからない
- 指定席は気にしない
- オレンジ色のビル
- 岩山や草原を駆け抜ける
- 景色と音と振動を楽しむ
- 原因不明の停車
- ルセ駅でタッチアンドゴー
- ブカレスト行はリトルトレイン
- 列車内でパスポートチェック
- ブカレスト北駅は人でいっぱい
- 大きなサンドウィッチ
- メトロ24時間券
- 鉄道はいつでもトイレに行ける
- 地元の人が気にかけてくれて嬉しい
「ブルガリア→ルーマニア」鉄道10時間の旅
今日はソフィア(ブルガリア)から9ヶ国目ルーマニアのブカレストに移動します。
この区間は空路や夜行バスもあるのですが、鉄道で行きたくて列車をwebで探しました。
ブルガリア鉄道の公式サイトがなかなか見つからず、Twitterのフォロワーさんに教えてもらってやっと発見。
それによると直通や夜行はなさそうですが、昼の乗り継ぎなら列車がありそうです。
公式サイトの時刻表を印刷してマーカーを引いて持参。
ソフィアに着いた日に駅の窓口にその紙を見せて、チケットを購入しました。
早朝6:00に宿出発
当日は早朝6:00に宿を出発。徒歩で駅に向かいます。
まだ真っ暗な街をトラムが走っていました。
63番ホーム?
ソフィア中央駅に着いて列車案内板を見ます。
7:05発の「ルセ(Pyce)」行き。
ホームの欄には「63」と書いてあります。
3に見えるのはキリル文字のg?z?
いずれにしても6番線のようです。
さて車両はどれだろう?
6番線ホームに上がるとそれらしき列車が居ます。
どうやらこの列車らしい。さて車両はどれだろう。ややっ、途中で連結が切れてるぞ。
チケットを買った時の窓口の人は「WAGEN 472」が車両で「SITZPLATZ 75」が座席だと言ってました。
しかし「472」なんて車両はなく「13」とか「12」です。
車掌に聞いてもわからない
わからないのでホームに居た乗客に尋ねてみます。
乗客女性「ルセ?これじゃないわ。あっち。ここにルセって書いてある車両よ。一緒に行ってあげる。」
果たして「Pyce」と書いてある車両を見つけました。
しかしルセ行2等は2車両あります。どっちだろう。
別の乗客に尋ねてみます。
乗客男性「座席番号は75だけど、どっちの車両かわかんないね。どっちもルセには行くから大丈夫だよ。好きな方に乗れば?」
車掌らしき人がいたので尋ねてみます。
車掌「このチケットじゃどの車両かわかんないね。まあいいよこの車両に乗って。」
さっきの乗客男性も「車掌がいいって言うんだから大丈夫だよ」と。
指定席は気にしない
列車に乗り込み「75」に座ります。
車内は8人1部屋のコンパートメント。
同室のお兄さんに確認してみます。
兄「ルセ行だよ。僕もルセに行く。前半分は途中で切り離して別の駅に行く。終点のルセに着いたら乗換ね。指定席?みんな気にしてないね。僕の席も前半分の車両だったからこっちに移ってきたんだよ。」
とにかくこれでルセまでは行けそうです。
オレンジ色のビル
そうこうしてるうちに、いつのまにか夜が明けてました。
朝陽でビルがオレンジ色に染まる中、列車は定刻に出発しました。
丸一日10時間かけた国境越えの列車旅が始まりました。
岩山や草原を駆け抜ける
乗車率は半分くらい。
途中、岩山と渓谷の景勝地や、ひたすら緑の草原が広がる場所などを通り、列車は北東に向かって進んでいきます。
景色と音と振動を楽しむ
約4時間走ってOrjahovica駅に到着。
天気がよかったので景色を眺めて音と振動を楽しんでたら、全然長く感じませんでした。
ここで約30分停車し、前半分を切り離します。
原因不明の停車
ここからルセまでは約2時間。
もうす到着というところで小さな駅で原因不明の停車。
駅員や車掌が列車の周りで話していて、乗客も窓から様子を伺っています。
20分経ったところで運転再開。
なんとか国境の街ルセに無事到着しました。
【動画】【ブルガリア】「ソフィア→ルセ」の鉄道
短い動画(約3分半)も撮りました。
岩山や草原を駆け抜ける列車の景色と音と振動をお楽しみください。
ルセ駅でタッチアンドゴー
ルセでブカレスト行の列車に乗り換えます。
発車時刻まで40分あるので、ちょっとだけ駅の外に出てみました。
そこそこの大きさの駅ですね。
ブカレスト行はリトルトレイン
ブカレスト行の列車がいるホームに戻ります。
列車は2両編成。ルセに来る列車の車掌さんが「ブカレスト行はリトルトレインよ」って言ってたのはこれでした。
ホームに行くと、腕章を巻いた国境の係官らしき人が声を掛けてきます。
「ブカレスト?パスポート預かるよ。手続きするから。」
列車の中で待っていると、先ほどの係官が手続き済みのパスポートを乗客に返却してくれました。
列車内でパスポートチェック
列車は定刻に出発。車内は欧米の若い観光客でやや混雑。
橋を渡って国境を越え、最初の駅でルーマニア入国のパスポートチェック。
車内で回収して、手続きしたパスポートを係官が返却してくれます。
国境越え含めてルセから3時間でブカレストに到着です。
「ルセ→ブカレスト」の鉄道はだいぶ遠回りのルートなので、時間的にはバスの方が効率的だと思います。私は鉄道に乗りたかったのでこれでよし。
ブカレスト北駅は人でいっぱい
ブカレスト北駅は思ったより大きな駅でした。
人で溢れててグローバルチェーン店がたくさん。
ソフィアとは大違いでフランクフルト中央駅に近い感じです。
大きなサンドウィッチ
駅の売店で大きなサンドウィッチを売ってたので、夕飯用に買いました。
10RON=300円。
メトロ24時間券
メトロで宿に向かいます。
券売機で24時間券を買おうとしたら選択肢が出てこないので、駅員さんに尋ねたら「窓口で買えるよ」とのこと。
今度は自動改札でタッチする場所がわからずにいたら、さっきの駅員さんが教えてくれました。
無事に最寄り駅に着いて、徒歩で宿へ到着しました。
鉄道はいつでもトイレに行ける
今日は早朝から夕方まで丸一日かけて鉄道で移動しました。
大移動が無事に済んでホッとしました。
東南欧の鉄道とバスの決定的な違いは、「鉄道は使えるトイレが付いてること!!」。
トイレ付のバスもありますが、東南欧は使えないことが多いです。使えないトイレの存在価値とは…。
その点鉄道はちゃんと使えるトイレが付いていて「いつでも行ける」という安心感。これは大きかったです。
地元の人が気にかけてくれて嬉しい
昨日の「ソフィア⇔リラ」も今日の「ソフィア→ブカレスト」も、地元の人に教えてもらいながら移動して楽しかったです。
一人ひとりとのやり取りを全部記録しときたい気分です。
皆さん私のことを気にかけてくれて嬉しかったなあ。
明日はブカレストの街を歩きます。
つづく。
↑ランキング参加始めました。クリックお願いします。
【次の記事】↓
【この旅の最初の記事】↓
【この他の海外旅の記事】↓