2024.09.09 標高差2,721m 80 (original) (raw)

濃飛バス神岡営業所
濃飛バス神岡営業所

「スクールバス」や「貨客混載実証実験中」、路線名などのマグネットが並んで貼られている
洗車機に貼られた各種マグネット

濃飛バス神岡営業所では20分ほどの待ち。待合所では外国人を含む家族が待機していたので、邪魔にならないように営業所内を見物しながら次のバスを待つ。駐車場には11時39分発の山之村行のバスを始めとしていくつかのバスが待機していたり、マグネット製の路線名表示が洗車機に貼りつけられていたりと、ワクワクする要素がてんこ盛りだった。山之村へは1度バスで行ってみたいと思っているが、まだ果たせていない。ただ実際のバスを見たせいでそんな思いがより強くなった気がする。

2024.09.09[Mon]
濃飛バス神岡営業所《標高388.6m》10:10→双六口10:33→平湯温泉11:41
濃飛バス 上宝神岡線、¥360
高山市 のらマイカー 上宝平湯温泉線、¥100、45.2km

濃飛バス神岡営業所にて
濃飛バス 双六口(平湯温泉)行

2路線を表記しているが実際は通しで運行されるバスで、スタートは濃飛バスの運行だが高山市域となる双六口からは高山市が運行する「のらマイカー」になる。他ではあまり見かけない運行パターンの路線だ。濃飛バス神岡営業所からは待合所にいた家族4人とともに乗車する。出発直後は神岡市街を巡り、飛騨市民病院に寄り道などして進むが、地元の利用者はなく車内は観光客の一見さんのみだ。殿村付近で運転士よりルート変更の案内があり、道路工事の影響で神岡大橋と釜崎の各バス停は経由しないとのこと。バスは坂巻方面から回り道してガッタンゴー旧奥飛騨温泉口駅へと入る。ここで家族連れが降車し、この後しばらくは乗客が自分だけで進んでいく。

国道471号へ戻ると、しばらくはこの国道沿いに進む。このルートを自分の車で走るのがけっこう好きで、何度となく来たことがあるが、バスに乗っていると周囲の景色や道端のお地蔵さんなどへの気づきが多くてより楽しい。麻生野*1・東雲口*2といった難解な読み方のバス停を過ぎ、やがて濃飛バスとしては終点となる双六口へ。1つ手前の浅井田までは200円の均一運賃だったが*3、市境を越えた双六口になると一気に運賃が上がる。バス停にて一旦停車し、運転士より「降車の際はここまでの運賃とこの先の運賃を合算して支払ってください」とのアナウンスが入った。ややこしい運用ではあるが、運行する主体が異なる以上、仕方がないのだろう。

双六口で切り替え作業を行ったのち、以降は高山市ののらマイカーとなって進む。見座*4の先で右折して旧上宝村の中心街へ。濃飛バスの路線では経由しないAコープほんごう前を経由してから上宝支所前へ寄り道する。ここで「吉野公民館前は予約がないので通過します」のアナウンスが入ってから出発、濃飛バスでは次のバス停となる本田前だが、のらマイカーにはバス停がないため通過で宮原まで戻り*5、その後はかなた口を経由して国道471号へと戻った。このあたり、以前平湯から神岡まで乗車したバス*6とは経由地が違っていたので、7年の月日を感じつつもルートの変遷について興味深く思った。

その後も濃飛バスとのらマイカーとの違いは続く。長倉のバス停は濃飛バスも国道から外れて集落内を経由するが、濃飛バスは細越和仁前経由ではなく国道沿いの細越を経由する。また人家のない芋生茂橋・笠谷にのらマイカーのバス停はない。実際のらマイカーに乗ってみるとこの辺の違いに気づくのは容易だが、1日1往復しかないのらマイカーに乗車する難易度は高いように思う。

上宝の道の駅の横を通過するといよいよ栃尾温泉だが、その前にのらマイカーは柏当出荷場前へ寄り道する。その後も濃飛バスとのルート・バス停の違いは続き、のらマイカーは栃尾診療所前と奥飛騨総合文化センター前および穂高の庭口*7を経由した。このうち栃尾診療所前では利用者があり、終点の平湯温泉まで同乗となった。

せっかくなので、のらマイカーと濃飛バスのバス停の違いをまとめておく*8

バス停 のらマイカー(上宝平湯温泉線) 濃飛バス(上宝神岡線 備考
見座
Aコープほんごう前 |
本郷 |
吉野公民館前 |
本田前
細越 |
細越和仁前 |
芋生茂橋
笠谷
柏当出荷場前 |
栃尾保育園前
栃尾診療所前 |
奥飛騨総合文化センタ-前 |
穂高の庭口

なお、同じ位置にバス停があってもバス停名が異なるものについてはここに記載していない*10

平湯バスターミナル
平湯バスターミナル

到着した平湯温泉では時間があるので昼食を済ませておく。ついでに温泉にも入りたかったがさすがにそこまでの時間はなかった。