随筆と日記のあいだ (original) (raw)

いまアメリカの大リーグでは、プレーオフが行われている。

1番を決めるためのシーズンだ。

いま日本人メジャーリーガーで2番目に実力者といえば、

ダルビッシュ有投手だろう。

高卒で入って大きく成長した選手はたくさんいるが、

人間性を含めて彼の上げ幅が一番大きいのではないか。

その彼が入団して数年のころ、当時の外国人監督に

こう叱責されたという。

「君という人間は好きだが、言動は嫌いだ」

言動さえ直せばいいんだ、人格を否定しているわけじゃない。

叱られることは、いつでもこれなのだが、

あえて言わないと伝わらないときもある。

言われたほうは納得する。

人格は治すのが難しいが、言動は直ちに改善できるからだ。

若い人は怒られるのを嫌うかもしれないが、

怒られたってどうってことない。

次から直せばいいだけなんだから。

スポーツの日が近いということでもなんでもないのだが、

リフレッシュにハイキングに行ってきた。

奥多摩のむかし道というハイキングコースだ。

9キロちょっとあって、4時間かかるという。

最寄り駅から始発の電車に乗り、7時過ぎに着いた。

けっこう登山客がいる。

奥多摩駅に降りたのは80人ぐらいいたんではないか。

駅から奥多摩湖に向かって、昔の生活道を歩く。

10キロ走る日もあるから、余裕だろうと思っていた。

でも、ハイキングとなると勝手が違う。

かなり疲れて帰ってきた。

途中、キャニオニングの人たちとすれ違った。

奥多摩で簡単にできるなら、それもいいかも。

都会からすぐにこんな自然豊かなところがあるのは、

なかなかないはず。

もっと東京西部を満喫してみたい。

「変わる!」と言ったの何度目?

総選挙を控えて、国会議員候補のみなさんが

街頭演説で叫んでいるのを見て思う。

もうそれは聞き飽きた。

変われないこともわかってるし。

野党も野党だ。

自民党の失策を攻めたてるばかりで、

自分たちがこういう国づくりをします、というのがない。

「政策のことなんか、わかんないでしょ」

そう馬鹿にされているようで腹立たしい。

実際、政治家のいくらかの人たちは、

「政策なんか民衆にはわかんないんだから、

ウケる話だけしときゃあいい」と思っているのだろう。

馬鹿にされた国民も国民で、

「政治なんかよくわかんないから勝手にやって」という。

この国民にしてこの政治家あり、ですよ。

「ゲームが楽しめなくなった」という人が、

「なぜ大人になると楽しめなくなるのか」を

YouTubeで語っていた。

理由を端的にいうと、

「現実の達成感のほうが、はるかに充実感があるから」

ということだった。

大人になって仕事をして成功体験を得ると、

達成感を得て、充実感をもつ。

その味を知ってしまうと、ゲームの達成感では物足りなく

なってくるからではないか、と自身を分析していた。

ゲームでいくらクリアしても、外の世界は何の変化もないが、

仕事などで何かを達成すると、褒められたり、

収入が増えたり、周りの人からよく扱われたりする。

子どものころはそんなに達成感を得られないから

ゲームに没頭するが、それ以上にワクワクすることが

でてくればそっちのほうに没頭する。

逆に、現実世界でもうこれ以上ワクワクすることないな

と思ってしまう大人は、ゲームの世界に戻っていく。

ゲームがおもしろくなり始めている私も

そうなのかもしれないと思ったりする。

そろそろ米の供給も安定してきているようだ。

でも、値段はしばらく上がったままになるだろうな。

米農家さんの話を聞くと、それでも専業農家では

やっていけないのだそうだ。

こういうことを知っている人は、米の値段が高くなるのも

しかたないと考えるけれど、

何も考えない人、知ろうともしない人は、

ただ安く買えればいいと思うから、

米の値段が高いと困るという。

人はなくなってみないとあることに気付けないから、

米農家は一度、ストライキを起こした方がいいかもしれない。

「安く買えればいい」なんて、いくら経済リテラシーを高めても

こんな考えになるなら、そんな知識はムダだといわざるをえない。

「安く売れ、でも、自分の給料上げろ」

これってムリな話。

でも、ほとんどの人がこの考えでしょ。

自分は仕事をして製品・サービスなど商品を売る供給側で

あるのと同時に、商品を買って生活する需要側でもある。

「安く売れ、でも、自分の給料上げろ」というのを

つきつめていったら、どこかに搾取する対象をつくらないと

いけなくなる。

それを欧州の人たちが競ったのが大航海時代でしょう。

アジアやアフリカに出て行って、現地の人々を武力で制圧し、

滅ぼすか従わせるかして、搾取できる体制をつくった。

「安く売れ、でも、自分の給料上げろ」っていうのは、

搾取するんですかって話。

搾取されたくないなら、搾取しちゃいけない。

いいとこどりはできないわけです。

もちろん、個人レベルで見たらいいとこどりをできている人は

いるけれど、それをみんなに適応しようってのは無理な話。

物価が上がって大変という街の声を聞くたび、

そんなことを思うのです。

大学時代の同期と飲んでいたときの出来事をもう一つ思い出した。

お盆の時期に東京都のある町のジンギスカン料理の店に入った。

例の鍋でラム肉を、食べ放題でいただく。

肉はやわらかく、臭みもラム肉以外のものはなく、

とてもおいしくいただいた。

いくつかの単品料理も食べて、大満足でその日は終わった。

しばらく経って、「あの日の次の日、下痢で熱出た」

というのである。

彼が食べて、私が食べなかったものを、頭の中で整理した。

思い当たるのはユッケだ。

ユッケは以前、起こったあの事件以来、食べなくなった。

真夏だったしね。

これも気をつけねばなりませんね。