『【推しの子】』❾ 赤坂アカ×横槍メンゴ "OSHI NO KO"("My Favorite Idol" or "Their Idol's Children")the ninth volume. Written by … (original) (raw)

赤塚不二夫とは何の関係もない(たぶん)原作者と、横山泰三とも横山隆一とも何の関係もない(たぶん)(なんなら横山やすし師匠とも何の関係もない)作画家の黄金タッグによる、新感覚ラブ&ポエム💛サイコアクション、「てか俺言ったよな」<絶対言ってない>第九巻!!!

【推しの子】 9 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

前巻が抑えめで、芸能ネタも少なかったせいか、今回は疾走感ドライブ感躍動感暴走感がなかなかで、取材大変だったろうと思いました。取材しないでこれだけ業界に詳しかったら、原作者はかなりドップリの人。「第七章 中堅編」という地味な章題ですが、芸人さんやタレントがスタジオで取材リポートを見ながらやいやい云う昨今のバラエティ番組の主流をサクッとひとことで言い表したことばがないことと(明石家さんま師匠の番組だけがリポート画像なしのトークオンリーなバラエティーな気がするので、さんま師匠の番組がすべて終了すれば、「バラエティ番組」イコールリポートをスタジオで見ながらやいやいコメントする番組、という新解釈が定着するかもしれません)「コスプレイヤー編」というそのものズバリ直球のタイトルにするにはためらいがあったから、「中堅編」という中庸タイトルで手打ちしたのかもしれません。

MV撮影の為に訪れた神話の街・高千穂で、ルビーはアイを殺した犯人は2人組だった事を知る。その内1人は、今ものうのうと生きてる事が許せず・・・自らの手で殺めると復讐を誓う。そして、半年が過ぎ、各々の活動が大きく動き出す”第七章 中堅編”始動!!

指示役とオヒキだと思っていたので、最初、上のカバ裏の内容紹介文の「2人組」という表現がうまく頭に入らず、八巻を読み返して、トーマの心臓のコスプレをするパタリロみたいな少年が「大学生位の男と中学生位の男の子」(頁163)と言っているので、ああコレかと納得しました。

明日仕事終わったら九巻買いに行くんだと吹聴していたら、「アニメ三期目製作決定しましたよ」と何人もの人に言われまして、アニメは見てないので、逆質問で「アニメ見てるんですか? 絶対最後は劇場版だと思うんですが、どうです?」と尋ねると、「そういう情報はまだ公式には発表されてませんが…」との返答でした。こういう人たちが頁136のようなところでコスプレ配信の義務教育年齢の子におっぱいがどうのというようなグルーミングをしてたらこわいですね。

b.hatena.ne.jp

で、そういう会話とほぼ同時に、ヤンジャン最終回日時決定のニュースが流れ、それを読むと、犯人の名前は出るわそれをクリックするとピクシブの百科事典でいろいろ詳細知れるわで悩ましかったです。さらに、高千穂であったトーマの心臓のコスプレをするパタリロのような少年が少年でなく少女であると知り、ああ、だから一人称が「あたし」なのかと納得しました。宮崎県は西日本なので、実際は一人称「ウチ」と言ってそうで、そうしてたら女性と認識出来てたかもしれません。まあ所詮役割語ですが。

この巻の表紙はルビーの芸能人学校の級友で、エセ関西弁使いの巨乳。前巻の中表紙も飾っていたので、そこでウケが良かったんだと思いました。この子の名前を憶えていなくて、人物紹介にも出て来ないので、頁64まで読み進んで、そこで初めて「みなみ」という名前が登場するので、ああ「みなみ」と理解しました。そこからさらに頁155、頁157まで読み進んで、「寿みなみ」という名前だと再確認。それはそれとして、頁129のジャンボコッペパンは、私がいちばん食べそうにないパンのひとつです(期限切れ間近半額セールなら食べる)

読んだのは2023年7月の7刷。この後買った10巻は同年5月の4刷です。
COVER DESIGN ☆ MIKU MAKIBUCHI(POCKET)「週刊ヤングジャンプ」2022年25号、26号、28号~31号、33号~36・37合併号、「少年ジャンプ+」2022年32号掲載。

毎回単行本巻頭の幼少期人物紹介に失踪した苺プロ社長の顔写真が残ってるのがふしぎだなあと思っていて、もうころされてるんじゃいかとも思ってましたが、生きてた。しかしどうやってその所在を双子が認知したのか分かりません。この巻の髪型が好きだったので、この次の巻の、失踪前と同じ髪型に戻したのはちょっと余計だと思いました。

前世で社会経験がほとんどなかった双子妹の「復讐」というのがあやうくてあやうくて仕方なくて、絶対返り討ちだよコレと思ってるのですが、どうでしょうか。双子兄に関して言うと、オタ医師だったのにどんどん女あしらいがうまくなっていて、そこも前世の経験値ないのにと勝手に思いました。どうなんだろう一巻の看護師との会話とか。前巻のブラジリアンバーベキューはまだ食事なのでギャラ飲みに引っかかっても行く機会はあると思いますが、この巻でMEMちょを押し倒して、逆になぐさめられるくだりなど、女子力の反対のパワー(男子力というと、むさくるしさMAXな感じで、モテを呼ぶパワーまるでない気がします。女子力高める=モテを呼ぶ、のようにはいかない)高いなあと思いました。次の巻の表紙が、シースルーのアクアなのも分かるような。

頁27

地下出身でドームに立った女性アイドルグループはこの15年間1組も生まれてねえんだ

こういうこと言ってたのが前世のアクアなので、今はそれがハンサムスーツを着てるだけだと思ってるのですが、ルッキズムから来る自信は内面迄変えるということなのか。そして、マッドブル34が載ってた頃のヤンジャンなら、なんのためらいもなくMEMちょとアクアはアヘアヘ濡れ場のセクロスシーンに突入すると思うのですが、今の青年誌は少年誌と何も変わりませんね(このマンガだけかな?)何も描かれない。「えっちょっあかねとかなだけでなくMEMちょって、ちょ」「ルビーも?」というような貞操観念の強い読者の脳をひっかきまわしたりもしない。

メイヤ @77xxxmelya やっぱりテレビって最悪。露出系だからって完全に下にみられてる。東ブレコスの取材っていうから受けたのに前日になってオリジナルで〜とか言われてレイヤーへのリスペクト一切感じられない。準備どんだけ大変かわかってんの?正直ショック......... しばらくコス活動も控えようと思ってます............... 7218件のリツイート 867件の引用ツイート 1.7万件のいいね

後半はこれ。私はえなこしかコスプレイヤーを知らないので(というかほかの人は覚えられなかった)彼女たちの画像を見るためだけにツイッター(現エックス)やインスタのアカウントを作るオナクラクンのそのアカウントをフォローするくらいマメな彼女たちのこの話をこれからどう持ってくのか、これまで推しの子はだいたい一巻一章でしたが、今回初めてヒキで終わるので、気になって十巻買いに別の書店に行ったら『女の園の星』4巻と『セクシー田中さん』8巻もついでに買えたので、よかったです。姉系別コミまで買って、丸善ジュンク堂文教堂と啓林堂が加入してるhontoポイントカードまで作ってしまった。

「てか俺言ったよな」<絶対言ってない>は頁146に出てくるせりふで、そういえば職場にいた、昔テレビ関係の仕事をしていた横暴な男もこんな感じでした。横柄なだけの人間なら職人あがりにも調理師あがりにもいたのですが、テレビ関係はただ口がうまいだけでなく論破力があって、いろいろめんどくさかったです。しかしその男を退職まで追い込んだ人間がいたのだから、上には上がいるものです。あの時は、追い込んだ方も必死で、とらなければとられる、不退転の決意だったと思いますが。

こういう悪い大人と少年たちの物語と早合点しそうだったのですが、次巻に「中学生位」がもう少し深掘りされ、その先入観は覆されます。そして頁180「責任は俺がとる。許せ」なんて、この手のタイプの人間がまず言わないセリフが飛び出し、「あーいいひとになっちゃった」と一部の読者をガッカリさせます。最後までヒールでいてほしかった。

巻末オマケはアニメ情報第二弾。①ティザービジュアル第二弾公開。②放送時期は2023年と決定。③第一話は拡大90分。④アイ役の声優さん決定アンド本人コメント。

そして、もうひとつ、巻末広告で『かぐや様は告らせたい』最終話カウントダウン告知。

この時点でアニメ第一クールの主題歌が全米迄席捲する*1とは誰も予想していなかったという。関係ないけど新NISAの収益通知が来て、10万円弱溶けてました。私はやっぱり投資向いてない。どこで失踪した社長とルビーは邂逅したのかなあ。以上