36歳、婚活の荒波に揉まれることを選びました−精神疾患を寛解してのんびり生きていたのに婚活を始めるワケ− (original) (raw)

36歳は微妙なお年頃だと思う。

一人で生きていくか、はたまた婚活の荒波に揉まれるか。

一人で生きていくと決めるには早すぎる年齢の気もするが、

婚活市場では完全に売れ残りの賞味期限切れに近い存在。

36歳独身女とはそんな微妙なお年頃であると思うのだ。

私は、つい最近まで一人で生きていこうと考えていた。

理由は一つ、持病がある。

私は精神疾患である統合失調症を25歳の時に発症し、2年療養生活を送っていた時期がある

病気のピークの時期は、普通の人間とは言い難い思考回路を持っていた

スマホを監視されている、盗聴されている」と本気で思っていた

世の全てが私のことを嗤っている気がして恐ろしくとても苦しかった

どうやってその状況から抜け出したのか、苦しかったことを忘れようとする本能なのか、

今はもう詳細に思い出すことは出来ない。

でも、自分が見ている世界が間違いであり、自分というものの土台や根底というような確固たるものが崩れ落ちてしまう、恐ろしい感覚を体験した。

その後、寛解しパートタイマーや国家資格取得の期間を経て、正社員として働き出すも、

不向きな職務内容をなかなかに過酷な環境でしていたため、忙殺されまた再発してしまったのである。

その再発も酷いもので、その時は

「世の中の人は上手く集合体のような知性とアクセス出来ていて、サトラレのような世界で生きているが、私だけその集合体のような知性とアクセス出来ない。

私だけサトラレのような能力がない欠陥品だ」

と、どうしたらそうなる?!ちょっと何言ってるのか分からない😂

と自分でもツッコミたくなるような思考回路の中に、本気で囚われて生きていた笑

土台からまた派手に壊れた自分を一から積み上げて、文字通り「人間」として戻ってくるまでに更に1年を要したのだ。

なので、なかなか自分というものに信頼を持つことができなかった。

それでも、東京からUターンし、穏やかにのんびりと生きる中で、

本当に少しず蟻の1歩のような小さな小さな積み重ねの末、回復し、

今の職場の人間関係が持続するなら、資格を活かしつつ、月90時間のパート勤務ならできる

という程度まで戻ってこれたのである。

有難いことに、地方ならギリ一人暮らしができるか出来ないかくらいの給与をもらい、

余暇の時間で、カメラを持って出かけたり、近くのトレーニング室で筋トレしたり、自炊したり、日帰りでソロキャンプしたりと

好きな事を楽しんでここ数年生きてきた。

2度もバラバラに壊れた人間である。

こんな私でも雇ってくれるところがあり、職場の同僚にも恵まれ、それなりだが給与が貰えて、ささやかに趣味を楽しむことができる。

月並みか、はたまたそれ以下かもしれないが、

ささやかでも小さくても幸せに、日々に感謝して生きていられる。

これ以上を望むのは、ばちが当たるかも…

なんて思いもあった

しかし、ささやかで小さく生きていても、

一人でカフェやキャンプに行くような一人行動が苦ではない性格でも、

時々どうしようもない孤独が押し寄せてくる時があった

苦しい楽しいを共有できる人が身近にいないのは、やっぱり寂しく辛いのである。

一人で夜のウォーキングをしながら、胸に穴が空いたように酷く痛くて苦しくて

泣きながら歩く、というようなことも時々あった。

そんな時、妹が結婚した。

私にとってそれはストレスになった。

とても喜ばしいことである。

しかし私は、持病があるため結婚してはいけないと思っていた

そう自分に強く言い聞かせていたのである

手に入らない幸せを妹は手に入れられるのに、どうして私は手にできないの?

そんな醜い思いでぐちゃぐちゃになりながらも、

その時に初めて、ああ私も誰か人生のパートナーと苦楽を共にして生きていきたいんだ

と気づいたのである。

それからは、思い切って結婚相談所に体験・相談に行ってみた

先月の中旬の話である。

話を聞くだけ…と思っていたが、そこのアドバイザーに話を聞いてもらう中で、

気づいたらまんまと入会させられていた笑

でも、今はその選択を後悔していない。

今までは、自分の小さなコンフォートゾーンを抜け出せず、

ささやかな幸せで満足するように言い聞かせていた。

しかし、今回の結婚相談所入会は、自分のコンフォートゾーンを抜け出す大きな一歩で、

仕事が忙しい最中でも、心穏やかに働くことができたのである。

きっと、ずっと逃げてきた命題にやっと取り掛かることができた、という大きな満足感が

今の穏やかさの理由なんだと思う

これから、婚活の荒波に揉まれることを選択したことを後悔するかもしれない。

たくさん傷つくかもしれない。

でも、今は行動できた自分を褒めたたえ噛み締め、

その大きな一歩を大事な記録として、ここに残そうと思う。