この素晴らしい世界に祝福を!10 ギャンブル・スクランブル! 感想 (original) (raw)
2016.11
今回は、このすば10巻です。
アイリスの護衛として、ギャンブルの街エルロードに向かう話でした。カズマ達だけが付き添いというのは無理がある気がしましたが、アイリスが単体として強すぎでした笑。
あらすじ
魔王軍との戦闘資金の維持、増額を求めてお忍びでエルロードへと向かうアイリス。その護衛として選ばれたカズマらは、ダクネスの妨害を掻い潜りながら同行に成功する。
エルロードの王子とアイリスの政略結婚の一面もある此度の訪問では、カズマが闘士を燃やしていたが、謁見した所で要求はすげなく断られてしまい…。
感想
1つの巻としてよく纏まった回で面白かったです。キャラクター同士の掛け合いも笑えたし、カズマの新スキル読唇術も地味に役に立ってました。変態貴族扱いのダクネスや、嘘発見器の件は毎度好き。
そして何よりカズマの豪運もカジノとの相性良し!
エルロードとしては、魔王軍との中立を考えてのベルゼルグ(アイリスのいる国)への支援を断ち切ろうとしていました。これはある意味で国の事を考えた政策とも言えて、一口に非難出来るものでもないなと思いました。
ただ後で分かる話として、王子に控える宰相のラグクラフトが実は魔王軍諜報部隊長のドッペルゲンガーの能力持ちだった事。魔王軍の傀儡政権です。
しかしながら、影で国を操ってきたのかーと思いきや、足かせ30年ほど真面目に働いてきた叩き上げであり、寧ろ借金を立て直したりとプラスの方が多いのでは…笑。そして、あっさりアイリスに討伐されるという。
因みに、カズマに模してヒロイン達を口説きに行ったりしてたラグクラフトですが、ちゃんと気付いたのはアイリスのみ。ダクネスも下卑た視線がない事で怪訝そうにはしていましたが笑。
まぁ、よく考えたらアクアも初対面の時に怪しさを感じ取ってた描写はありましたけどね。恐らく長らく人間界にいた事で薄れたって所でしょうか。
序盤こそ敵対的な態度を取っていたレヴィ王子は、終わってみれば意外と悪くない奴で、ギャンブルの街らしくギャンブルでベットする方を決める潔さなんかもあって良かったです。カズマによるコインのイカサマも良い経験だったのでは。
もっと言えば、アイリスの事を満更でも無さそうに見ているように思いましたが、どうなっていくでしょうか。カズマは妹は渡さん!って感じだろうけど、悪くはない気もします。
それから、アイリスの強さについてですが予想以上でした。マジで護衛いらないじゃん…。というのも、王子の部下達を鎧袖一触、果てはエルロードを悩ませるリオレイア希少種ならぬ、金のドラゴンも一太刀で討伐。エクスカリバー使ってるのもあるんだろうけども。
そんなこんなで、両国の友好関係がより深まった上に支援金も得られて、さらには潜んでいた魔王軍も倒すという、良き結果で終了。最初フグの毒で死にかけてたけど笑。
アクアは相変わらず擦ってたけど、カズマの儲けで絶対プラスになってる筈…?
今回のbest words
──俺のターン!俺のターン!ずっとずっと俺のターン!! (p.108 カズマ)
→遊◯王ですねぇ。
あとがき
流石に今回のカズマの活躍は、アイリスを以ってお兄ちゃんと呼ばせるに足るものでした。しかし、アイリスへのめぐみんの気安い言葉遣いはいつからなのか。ザリガニ料理を振る舞おうとしてたし…。
次回は、こめっこが出てきそうです。