この素晴らしい世界に祝福を!11 大魔法使いの妹 感想 (original) (raw)
2017.5
今回は、このすば11巻です。
アクアが敵に回ると意外と厄介だな〜の前半から、原点回帰でクエスト成分多めの後半に加えて、こめっこが魔性の子供としてアクセルの街を掻き乱す回でした。
めぐみんがきょどりながらこめっこを窘めるシーン毎度好き。
あらすじ
「お兄ちゃん」「大好き……!」
エルロードでの大活躍により束の間の王城生活を謳歌したカズマは、屋敷に戻る前日にアイリスから言われた一言で帰るに帰れなくなってしまう。
クレアらによって記憶を消去するポーションを飲まされ、強制転移されたカズマを出迎えたのは、怒ったアクアであり屋敷の中に入れて貰えず…。
ふにふらとどどんこによって、こめっこがアクセルの街に避難してきた。何でも、魔王軍の攻撃で紅魔の里は被害を受けているらしい。
めぐみんが身の回りの事を誇張してこめっこに伝えていた事や、こめっこの周囲を誑し込む魔性さにより、カズマらは塩漬けクエストの数々をこなす事に。
感想
作者曰く、序盤の頃の雰囲気を出したかったとの事で、お金の余裕がない時のようなドタバタ感を感じながら読めました。気付けば11巻まで巻を重ねてるんだなと。大きな出来事も今回は起きてなかったですかね。
文中でも、異世界が割と悪くないとカズマが思ってきていたり、めぐみんなんかもお金が無かった時代の方が何だかんだで楽しかった的な発言をしていたりでした。まぁ、めぐみんにとっては今の関係の方が良いのかもですが。
前半のアイリスに絆されてパーティを疎かにした場面では、ほぼアクアとの喧嘩といった状態で、ダクネスとめぐみんは、どっち付かずというかほぼカズマの味方や援助をしてたのは良かったです。
特に、めぐみんがカズマに財布を貸した事で、めぐみんが倹約主婦みたいだと分かったのは、より好感度上がりました笑。ただ貧乏根性が染み付いているだけとも言えるのですが。
こういった時のアクアの勘は鋭くて、能力も元々は高いので、それを正しく適切に使ってくれれば如何に楽が出来たか…と思う所で。というか、アクアというキャラクターを好きになる要素が少ないのよね、この作品は笑。
さておき、元々がカズマ名義の屋敷という事で、カズマの逆転勝利。ポーションの効果もアクアの魔法で解けた訳ですが、今回ばっかしはカズマにも非があったので、良い戒めにはなったのかなと思います。
こめっこの来訪ですが、結果としては紅魔の人達は問題なかった模様。寧ろ魔王軍の娘を覗く展望台なんかを作るから攻め込まれたという話らしい。
クエストに関しては、ルーシーズゴースト、安楽王女、グリフォン&マンティコア討伐と、それぞれアクア、カズマ、めぐみんが活躍してました。
特に安楽王女は、安楽少女よりも善意を刺激されながらも、やはり本性はあって貶されながらも倒していて面白かったです。
めぐみんの言う仲間以上恋人未満の関係とは…。
今回のbest words
姉ちゃんが夜いなかったから、男の部屋だと思って見に行ってみると、なんか仲間以上恋人未満になりたいと言っていた (p.272 こめっこ)
あとがき
めぐみんがバレンタインチョコをカズマに用意してたのだとしたらめっちゃ可愛い。
こめっこは高い悪魔使いの才能があるらしい。バニルとの絡みが見てみたいですねー。