雪間なき 吉野《よしの》の山を たづねても 心の通ふ 跡絶えめやは by 明石姫君の乳母(宣旨の娘)【源氏物語576 第19帖 薄雲7】 (original) (raw)

雪間なき 吉野《よしの》の山を たづねても

心の通ふ 跡絶えめやは

雪の消える間もない吉野の山奥であろうとも

必ず訪ねて行って

心の通う手紙を絶やすことは決してしません

明石の上に by 明石姫君の乳母(宣旨の娘)

源氏物語576 第19帖 薄雲7】

こんなことを毎日言っているうちに十二月にもなった。

雪や霙《みぞれ》の降る日が多くて、心細い気のする明石は、

いろいろな形でせねばならない苦労の多い自分であると悲しんで、

平生よりもしみじみ姫君を愛撫《あいぶ》していた。

大雪になった朝、過去未来が思い続けられて、

平生は縁に近く出るようなこともあまりないのであるが、

端のほうに来て明石は汀《みぎわ》の氷などにながめ入っていた。

柔らかな白を幾枚か重ねたからだつき、

頭つき、後ろ姿は最高の貴女《きじょ》というものも

こうした気高《けだか》さのあるものであろうと見えた。

こぼれてくる涙を払いながら、

「こんな日にはまた特別にあなたが恋しいでしょう」

と可憐《かれん》に言って、また乳母《めのと》に言った。

雪深き 深山《みやま》のみちは 晴れずとも

なほふみ通へ 跡たえずして

乳母も泣きながら、

雪間なき 吉野《よしの》の山を たづねても

心の通ふ 跡絶えめやは

と慰めるのであった。

❄️雪化粧 written by MAKOOTO

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