「コワすぎ!」謎の赤い女は雑な白塗りだった (original) (raw)

「戦慄怪奇ワールド コワすぎ!」謎の赤い女は雑な白塗りだった、舞台挨拶で裏話披露

2023年9月9日 12:38 6

ホラー映画「戦慄怪奇ワールド コワすぎ!」の公開記念舞台挨拶が本日9月9日に東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で行われ、キャストの大迫茂生久保山智夏福永朱梨小倉綾乃梁瀬泰希南條琴美木村圭作桑名里瑛、監督の白石晃士が登壇した。

「コワすぎ!」シリーズ8年ぶりの新作となる本作。プロデューサー・工藤、ディレクター・市川、カメラマン・田代の3人が、ある呪われた廃墟で撮影された怪異を解き明かすため、時空を超えていくさまが描かれる。工藤を大迫、市川を久保山、田代を白石が演じ、迷惑系YouTuber3人組に福永、小倉、梁瀬、謎の赤い女に南條、おじさん霊媒師・鬼村に木村、ギャル霊媒師・珠緒に桑名が扮した。

白石は会場を見渡しながら「小さなビデオから始まりました。最新作を劇場で多くのお客様に観ていただけるのはうれしいです!」と述べ、大迫も「1作目、2作目を撮っているときは『ビデオが売れれば続くけど、売れなければ終わりです』と言われて。まさかこんな光景を目にする日がくるとは」と喜ぶ。久保山は「昔、シネマスコーレで舞台挨拶をやったときはお客さんが10人もいないぐらいで。こうやって8年経って、新規の方の応援もあって感謝です」としみじみと伝えた。

小倉は「監督とは映画祭で出会いました。ホラーは初めてだったんですが楽しんでやりました!」と笑顔に。木村は「役者になって38年。今までで一番話題になっていて、ヒットしそうな作品です! こういうご褒美みたいなこともあるんだな」と興奮気味に話し、「監督のフェイクドキュメンタリーの撮り方に興味があったんです。今回がっつりご一緒して、小学校の運動会をお父さんが撮ってくれてるみたいな感覚でした」と語り会場を笑わせる。梁瀬は「雨の中、ご来場いただきありがとうございます」と観客を気遣いつつ、「8年ぶりの新作に出られることに感謝しかないです」と挨拶した。

本作のロケ地が、「カメラを止めるな!」でも使われた場所であることに話が及ぶと、白石は「見栄えとお金の都合とスケジュール、いろんな面を考えてベストだなと。皆さんの記憶の中に残っているかもしれないけれど、塗り替えられればと(笑)」と述懐。福永は「本当にホラーが苦手なんですよ。あの廃墟にいるだけで怖い気持ちになってくる。お清めのスプレーをまきながら撮影していました」と振り返る。

謎の赤い女を演じた南條が「最初は血だらけの予定じゃなくて、雑な白塗りだったんです(笑)」と明かすと、白石は「ジョーカーみたいなイメージだったんです。でも、面白い感じになっちゃうから、自分から出た血で全身赤くなっているキャラクターになりました」と解説。南條は「現場は蚊が多かったんですけど、私は刺されなくて。よく見たら血糊にくっついて死んでました(笑)」と思い返した。

白石と5度目のタッグとなったのは桑名。「小学生の頃からお世話になっていて、いろんな役をいただいているんです。何1つ被らないおいしい役をもらっています(笑)。とても楽しんで霊媒師を演じました。これがシリーズ最後なのが信じられない」と口にする。

最後に白石は「『コワすぎ!』はラストだと思って作りました。でももし、盛り上がりすぎて、あまりにも会社が儲かったら、次はこれだけの予算出しますよって依頼してくる可能性もあります。そうなったら次回作を考えないこともない(笑)。Tシャツもご購入いただいて、会社を潤わせていただけるとありがたいです。ぜひご協力ください」と呼びかけ、イベントの幕を引いた。

「戦慄怪奇ワールド コワすぎ!」は全国で公開中。

(c)2023「戦慄怪奇ワールド コワすぎ!」製作委員会