国葬賛成派と反対派が交差点で激突! ユーチューバー、ピカチュウも乱入し空前カオス | 東スポWEB (original) (raw)

国民の世論が二分した安倍晋三元首相の国葬が27日に東京・日本武道館で行われ、国葬賛成派と反対派が会場近くの九段下交差点で〝激突〟。一時、警官隊や報道陣、さらに野次馬が1000人近く集結して大混乱に陥った。反対派のデモ行進にはキャラクターのコスプレをした人や国葬と全く関係ない主張を訴える人がいるなど、さながらカーニバルと勘違いしているような人も…。史上最もカオスとなった九段下交差点の様子は――。

激突の引き金を引いたのは賛成派のグループだ。昼前から交差点の一角を陣取って安倍元首相の偉大さを喧伝し、「反日極左は出ていけ!!」と反対派を批判するデモを展開。テロを警戒する警官隊に取り囲まれてもどこ吹く風だ。

そこへ昼の12時半を回ったころから反対派のデモ隊が次々に到着。先導車のスピーカーから「国葬反対!」「ウソに黒塗り、美しくない国にしたのは誰だ~」「安倍は死すともカルトは死せず~」などと、モリカケ問題、旧統一教会問題も持ち出してデモ隊を扇動。なかには「国葬やめたってエエじゃないか、エエじゃないか! 安倍が死んだってエエじゃないか、エエじゃないか!」と不謹慎すぎるフレーズを連呼する反対派グループもあり、「この非国民が!」と男性が飛びかかろうとする場面もあった。

そんななか、日本語を理解しない外国人のなかには反対派のデモ隊のリズムに乗って縦ノリしながらビールをあおり、さながらフェス気分を味わうツワモノも登場。ほかにも混乱する現場を生配信するユーチューバーは日本人だけでなく、中国語や韓国語も飛び交った。クラクションを鳴らしっぱなしで交差点を走り抜ける車など、徐々に九段下交差点はカオスの度合を上げていった。

この日は複数の反対派グループがデモを行ったが、一部は終了後に交差点に戻って「国葬反対!」のプラカードを掲げてゲリラ的にデモを始め、賛成派と一触即発の事態に。怒りが頂点に達した賛成派のなかには反対派に襲いかかろうと派手に怒号を上げながら鉄柵に突っ込んだ人もいたため、近くにいた報道陣、警官隊、野次馬が集結し、一時、交差点の一角に1000人超があふれる超過密状態が発生した。

賛成派、反対派、双方に〝ガチ勢〟が存在する一方で、ハロウィンと勘違いしたかのような〝ゆるふわ軍団〟も登場。ピカチュウのコスプレで「ピカチュウ!」と叫んだかと思えば、雑過ぎるスパイダーマンのコスプレで野次馬の写真撮影に応じる人も…。一方で国葬とは関係ない「セクハラ反対!」を声高に主張する人も現れ、もはや「九段下交差点のカオス、ここに極まれり!」といったところだ。

この日は都内各所で国葬反対のデモが勃発。警視庁は警視総監をトップとした最高警備本部を設置し、最大級の警備態勢を敷いて大トラブルこそ免れたが、警視庁関係者は「都内各所で行われた国葬反対デモは、野党議員が現場でデモ参加者を仕切っていた」と指摘。そのうえで反対デモの参加者の多さには驚いた様子だった。