喫茶店密度(人口比)1位は、「モーニング」で名高い、あの県! TOP10を紹介 - ニッポン旅マガジン (original) (raw)

令和5年に公表された総務省統計局の「令和3年経済センサス‐活動調査」と令和2年国勢調査のデータによれば、人口1000人あたりの「喫茶店の数」は、「モーニング」で名高い岐阜県が1.209でTOP。2位は愛知や京都、兵庫ではなく、なんと高知県が僅差の1.206で続き、3位は和歌山の1.033です。

喫茶店王国と呼ばれる県がランクイン

総務省の家計調査(2024年2月6日公表)でも、 岐阜市の2人以上の世帯1世帯あたりの「喫茶代」は4年連続で日本一。
岐阜市を中心とする美濃地方、さらに愛知県の尾張地方には有名な「モーニング」文化が根付いています。

モーニングの発祥の地は、愛知県一宮市(いちのみやし)で、昭和30年代後半の「ガチャマン景気」と呼ばれる繊維産業の好況を背景に、商談や機屋(はたや)の主人の朝食に、コーヒーにトースト、ゆで卵などを付けたのが始まりです。

当時の一宮市は、個人企業的な機屋が多く、応接室、会議室、休憩室、食堂などの要素を兼ね備えて、喫茶店が重宝されたのです。
その喫茶店文化が木曽川を渡って岐阜市にもたらされ、岐阜市にはさらに豪華な「岐阜モーニング」が花開きました。

地元の人ならずとも「毎日通いたい」という地域密着型の喫茶店が多いのが、首位の岐阜県、5位の愛知県の特長です。
関東では、関東に進出したチェーン店「コメダ」でモーニングを味わうことができます。

老舗コーヒー店の多い京都市、そして個性派の喫茶店が多い神戸市ということで京都府、兵庫県が上位というのはうなづけます。

2位に高知県は、「実は高知市には老舗喫茶店が数多いんです」(高知市観光協会)とのことで、やはり朝はモーニング、昼は定食ランチという地域密着型の店が多いのだとか。
それでも店舗数は1980年代をピークに3分の1以下にまで減少しているとのことで、廃れつつある喫茶店文化ということに。

和歌山も同様で、1970年代半ばの和歌山市には300店以上の喫茶店があったというほどの「喫茶店王国」でしたが、今は少し斜陽化して、減少傾向にあるのだとか。
昭和の香り漂う老舗の喫茶が市内には数多く、コーヒー好きなどは遠くから足を運ぶ人も多いのが和歌山の喫茶店です。

TOP10入りした都道府県の県庁所在地には、老舗の喫茶店も数多いので、該当する県に行く予定があるなら、喫茶店を立ち寄りスポットに加えるのもいいかもしれません。
昔懐かしい「とにかく濃厚な味わい」のコーヒーと提供する店も健在です。

喫茶店密度(人口比) TOP10

順位 都道府県名 喫茶店密度(人口1000人あたり) 喫茶店数
1位 岐阜県 1.209 2393
2位 高知県 1.206 834
3位 和歌山県 1.033 953
4位 香川県 0.835 793
5位 愛知県 0.818 6171
6位 大阪府 0.765 6758
7位 京都府 0.752 1940
8位 兵庫県 0.739 4038
9位 福井県 0.716 549
10位 三重県 0.685 1212
喫茶店密度(人口比)1位は、「モーニング」で名高い、あの県! TOP10を紹介
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

ABOUTこの記事をかいた人。

アバター画像

プレスマンユニオン編集部

日本全国を駆け巡るプレスマンユニオン編集部。I did it,and you can tooを合い言葉に、皆さんの代表として取材。ユーザー代表の気持ちと、記者目線での取材成果を、記事中にたっぷりと活かしています。取材先でプレスマンユニオン取材班を見かけたら、ぜひ声をかけてください!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ