名島橋 (original) (raw)
名島橋
福岡県福岡市東区を流れる多々良川(名島川)に架かる国道3号の道路橋が、名島橋(なじまばし)。昭和5年3月に逓信省航空局が設置した名島水上飛行場(正式名称は福岡飛行場=水上飛行機専用の飛行場)への導線として昭和8年3月に架橋されたもの。国の登録有形文化財で、土木学会選奨土木遺産に認定。
昭和8年に架橋された美しい7連アーチ橋
名島橋・名島川橋梁周辺 空撮PhotoMap
橋長204.1m、幅員24.0m(道路両脇に幅員2.5mの歩道を設置)、アーチ支間26.15m、7連のコンクリートアーチ橋で、自動車時代の幕開け期に、現在でも通用する耐震性に優れた道路橋が誕生しています。
御影石に覆われたバルコニーを有するヨーロッパ風の7連のアーチなど、大正ロマンの香りが漂う優雅な橋。
設計は、第二号国道改築事務所長・後藤龍雄、施工は福岡県で、現在は国土交通省九州地方整備局が管理しています。
幅員の広い理由としては、飛行場代用施設として考えていた、あるいは戦車も通行可能な軍用道路として計画、路面電車を通す構想があったなどと推測されていますが、歴史的には国道の橋として幅員をもたせたという可能性が大。
大正8年に道路法が公布され、「東京市ヨリ神宮、府県庁所在地、師団軍司令部所在地、鎮守府所在地又ハ枢要ナ開港ニ達スル路線」として東京市と鹿児島県庁を結ぶ国道2号(当時)の橋だったというのが正解のようです(設計も第二号国道改築事務所長)。
初代の橋は、地元の有志の出資で明治43年に架橋された総檜造りの橋で、それ以前は渡し船が使われていました。
新潟市中央区の信濃川に架かる萬代橋(昭和4年架橋、6連アーチ橋)とアーチ橋という構造、架橋時期が近いため、平成6年に萬代橋架橋65周年、名島橋架橋60周年を記念して、萬代橋との間で兄弟縁組が成立しています。
隣接して、上流側に大正12年に架橋の西鉄貝塚線名島川橋梁があります。
名島橋 | |
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名称 | 名島橋/なじまばし |
所在地 | 福岡県福岡市東区名島2〜箱崎7 |
電車・バスで | 西鉄名島駅から徒歩10分 |
ドライブで | 福岡高速1号名島出入口から約1km、福岡高速道路松島ICから約1.8km |
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