【マンホールで知る町自慢】No.028茨城県鉾田町(現・鉾田市) (original) (raw)

鉾田町(ほこたまち/現・鉾田市)のマンホールの絵柄にはメロン、トンボ、カモメが描かれています。

鉾田の地名の由来

鉾田という地名の由来は定かでありません。
鉾田周辺には、鉾田貝塚、山王古墳があり、古代から拓けた地であることは明白です。

江戸初期には「鉾多」とも記されましたが、常陸国(ひたちのくに)が大和朝廷の前線基地だったことを考えれば、鉾(ほこ=矛/古代の槍状の武器。矛盾という言葉の語源になったように、盾とセットで使われます)が多いというのも頷けます。

日本一のメロン産地

現在の鉾田市は平成17年に鉾田町、旭村、大洋村が合併して誕生、旧・鉾田町と旧・旭村はメロンの生産量・出荷量が日本で1位・2位を占めるメロンの一大産地。
その2つの町村が合併したのですから、メロンに関していえば、鉾田に適う土地はありません。
当然ながら、茨城県はメロン出荷量日本一です。

「メロンだけでなく野菜生産も茨城一」とJA関係者は胸を張ります。北浦と鹿島灘に囲まれた豊かな田園地帯は、砂丘的な土壌を好むメロンだけでなく、首都圏に出荷する野菜の産地にもなっているのです。

鉾田市内にはメロンや新鮮野菜を販売する直売所も数多くあります。
そんなメロン王国で、平成28年6月には『全国メロンサミット in ほこた』も開催されます。

『全国メロンサミット』は全国19のメロン産地が一堂に会するメロンの祭典です。
『全国メロンサミット in ほこた』は6月4日(土)・5日(日)10:00~16:00鉾田市鉾田総合公園/入場無料(一般公開は5日(日)。

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これは直売所で購入した完熟オトメメロン

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直売所ではメロンの産地だけあって摘果メロンも販売。低農薬のもので、漬物にするのだとか

マンホールに描かれたカモメとトンボ

さてさて、旧鉾田町のマンホールに描かれた絵柄のひとつ、カモメ。
旧鉾田町の町の鳥はハトなのですが、マンホールに描かれたのはカモメ。
海水浴で人気の大竹海岸も鉾田町。そして霞ヶ浦を構成する湖のひとつ、北浦も鉾田町。
鹿島灘、北浦、巴川に囲まれた鉾田は、舟運で繁栄した町でもあるので、カモメを描くのは当然と考えたのかもしれません。

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カモメ(鴎、学名: Larus canus)チドリ目カモメ科カモメ属

もうひとつの絵柄は田園地帯に飛ぶトンボ。
田園と水辺の多い鉾田町にはトンボはまさに日常的な風景です。

現在では鉾田市となった鉾田町。
かつて鉾田市の中心街(旧鉾田の中心街)には鹿島鉄道の鉾田駅がありましたが、惜しまれながらも平成19年4月1日に廃止。人気の日帰り温泉「ほっとパーク鉾田」の敷地内に鹿島鉄道の車輌2輛(キハ601・KR-505)が展示保存されています。

「ほっとパーク鉾田」の鉾田温泉(ナトリウム・塩化物-炭酸水素塩泉)は、珍しい茶褐色のモール温泉なのでぜひ立ち寄りをおすすめします。

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「ほっとパーク鉾田」に保存された鹿島鉄道。鉾田行きという行き先表示が泣かせますKR-505

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たけだゆきえ

(一社)プレスマンユニオン事務局長。 全国を取材するかたわら、デザインマンホールに注目しています。なぜなら、そこには郷土の自慢が凝縮されているから。何気ない足下のマンホールが、実は地域活性にとって重要な役割を担っていることから

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