多摩川台古墳群・第1号墳 (original) (raw)

多摩川台古墳群・第1号墳

東京都大田区田園調布1丁目、多摩川台公園の内部に現存する古墳の1基が、多摩川台古墳群・第1号墳。多摩川台公園内の古墳は、南から第1号墳、第2号墳とナンバリングされ、北端が第8号墳で、さらに北に宝萊山古墳があります(1号墳の南に亀甲山古墳)。

2号墳(円墳)を前方部に取り込んだ前方後円墳

多摩川台古墳群・第1号墳

多摩川台古墳群のなかで、最初に築かれたのは2号墳の円墳で、6世紀前半頃(宝萊山古墳、亀甲山古墳は1世紀以上も前に築かれ、年代がかなり離れています)。
1号墳は、2号墳を取り込んだ前方後円墳で、6世紀後半の築造。
つまりは2号墳を前方部として築いた全長39mの複合墳で、前方部幅17m、後円部直径19.5m。
埋葬施設も横穴式石室(1号墳)、竪穴式礫槨(2号墳)と2つ有しています。

2号墳に続いて、3号墳から8号墳が築かれ、最後となる8号墳は7世紀中頃の築造です。
1号墳を除いてはすべて円墳で、第1号墳、多摩川台古墳群を含めた荏原台古墳群では最大の亀甲山古墳(かめのこやまこふん)、宝萊山古墳が前方後円墳です。

戦後、一帯を公園化しようと提案したのは、玉音放送の際の内閣情報局総裁であり、ポツダム宣言受諾の実現に尽力した下村宏(しもむらひろし/「世紀の悪法」といわれる優生保護法の前身となる「国民優生法」指定にも尽力し、人種改良を主張)。
国立公園審議会の要職に就いていた下村宏が、古墳群の丘を整備したいと東急を率いる後藤慶太に相談、戦後に都立公園として実現したもの。

多摩川台古墳群・第1号墳
名称 多摩川台古墳群・第1号墳/たまがわだいこふんぐん・だいいちごうふん
所在地 東京都大田区田園調布1-63-1
電車・バスで 東急電鉄多摩川駅から徒歩5分
駐車場 なし
問い合わせ 多摩川台公園管理事務所 TEL:03-3721-1951
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

多摩川台古墳群

宝萊山古墳

亀甲山古墳

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