旅ねこ-hikariのブログ (original) (raw)

「ぼくのお日さま」観てきました。

映像が優しくて、柔らかい日差しに
ドビュッシーの月の光が流れてめちゃめちゃ癒されました。

幸福がたくさんで自然に涙が出てくる

この癒しが永遠に続けばいい
前情報をまったく入れてこなかった私は
嫌な予感しかなく(たいがい映画は事件が起きる)
事件なんて起きないで~!!

このまま癒されたまま終わりたいと心から願ったのに

まさかの
気持ちワルって
さくらちゃん、そりゃないよー
信頼関係築けてたように見えたけど
アイス食べてるとこ見たくらいで(よくカップルとわかったね?!)
キモって
若葉くん出てたんですね
今回はいい役だった
めちゃ自然なパートナーだった

(池松君はフィギュア選手の役なんて、スケートうまっ)

田舎だからか?
まだまだ偏見や差別は根強いということか

たまたま、LGBTの方々が権利を獲得するために

裁判を起こしてきたドキュメンタリーの本を読み終えたばかりで

先駆者の方々はほんとに大変だったと思う

今は、街中でも女性カップルをみかけるようになった
大手を振って歩けるようになったのは最近のことなのだろうか
別に誰が誰を好きになっても 自由だと思うけど

なーんて思っていたら

監督のコメントの記事を読んでびっくり

さくらちゃんのキモっは、そうかそういうことだったのか

乙女心も全然わからないんだなー私には><

さらにのちに池松君の説明でタクヤの気持ちもわかり

これは恋の物語なのねっと

小さな恋と

大人の恋

タクヤタクヤの友達とのやりとりが微笑ましくて

ずーっと見ていたくなる

タクヤを見ていると
「ぜんぶ、ボクのせい」の白鳥くんを思い出しました
あの映画もラスト 白鳥くんのあの目が、、、たまに思い出しても怖くなるときがある
そーいえばこの映画にも若葉君がいたっけな~
「生きちゃった」もそうだったけど、
バサッっていう終わり方、多いのかな
あとは見る人の想像で、、、みたいな

池松君と若葉君、別れちゃったんだよね???

それしか選択肢はなかったのかな

あんなに好き同士だったのに、そう思うとほんとうに切なくなる

そしてそしてラストのエンドロール!!
歌が ハンバート ハンバート ではないですか!
それも歌詞つき!!

もう泣くしかないTT

この歌詞を読んで

この映画が吃音をテーマにしてたんだと気づきました(遅っ)

自然にタクヤがとけこんでたから

吃音も違和感を感じなかった。

前半がほんとうに幸せな世界だったから

この世界を見れてよかった。

♪ ぼくはことばがうまく言えない

はじめの音でつっかえてしまう

だいじなことを言おうとすると

こ こ こ ことばがの の のどにつまる ~

「お母さんが一緒」観てきました

橋口監督9年ぶりの映画ですよーーー!!!

待ってました~!!

今回は笑って泣ける傑作ホームドラマとのこと

また三姉妹の話です。

江口のりこ 長女

内田滋 次女

古川琴音 三女

お母さんの誕生祝い旅行に行く話なのだけれど

お母さんは最後の最後まで出てこない

お母さんのいる感じだけはある

北島マヤの一人芝居を見ているような

テンポも速く

ほんとに舞台を見ているよう

不思議な感じでした。

最初からずーっとけんかをしてる(笑)

ののしりあいのセリフがたくさんで

ものすごい速さで圧巻でした。

役者さんってすごい!

笑えるところもたくさんで

江口のりこがほんと笑える

三女の彼氏で出てくる青山フォール勝ちさんに

ほっとする

こういう人がいなかったら成り立たない

うちの親も

口からは文句しか聞いたことがなかった

毎日が不平不満

私も母親みたいな人にはなりたくないって生きてきた

それなのに映画のようなこんなに仲のよい家族いるだろうか

私は

旅行なんてしたくないし

親と関わりたくない

「家族って

わずらわしくて、厄介で、

それでもやっぱり、いとおしい。」

ってキャッチコピーがついてるけど

いとおしいなんて思ったことがない

ラストは

あのお母さんが美味しいって言ってくれた~!と姉妹で大喜び

美味しいって言っただけで

こんなに喜んでくれるなら

普段からケチケチしないでたくさん言ってあげればいいのにって思ったけど

普段言わないから価値があるんだろうな

それで姉妹も結束する

私はこの映画は、お母さんが一緒だけど

お父さんが三人とも違うっていう設定なのかと思ったら違ってた

三姉妹であんなに悪口言ってケンカしてたのに

何事もなかったように

仲良くなる

それが家族っていうものなのかな

家族の不思議

面白い映画でした。

私の大大大好きな「ぐるりのこと。」からは16年!

橋口監督の映画もっとたくさん観たいです!

「おいハンサム!!」観てきました。

ひと笑いしようと思ったら、たくさん泣かされました。

まさかまさかの号泣。

なんでだろ???

私には普通の家庭がわからないからか

熱いお父さんがいて

のんきなお母さんがいて

家族の中のマイルールみたいなのがあって

三姉妹たちはけっして順風満帆だったりしないのに

(悲壮感はまったくない)

安心してそこにある

超絶うらやましい

伊藤家最高!

三姉妹たちがほんと面白い

生活してたらいろいろあるよね

長女 由香 木南晴夏

次女 里香 佐久間由衣

三女 美香 武田玲奈

翌日のカレーだったり

彼氏ユウジとミュージカルだったり

浜野さんのお腹がますます膨らんでいたり

和菓子屋が松下由樹と六角精児だったり

笑えるところ盛りだくさんなのだが

泣けてしまうのだ。

お母さんの焼きそばの話だったり。

そして

宮世くん!

「珈琲どうでしょう」の時から気になっていたけど

やっとピッタリの役が来た

イケメンなのだけど宮世くんには三枚目の役の方がしっくりくる

どんどん三枚目やってほしい

そしてそして

野村周平!!びっくりです。

劇中どこかで見たことあるなと思っていたら

最後のエンドロールで名前をみて

そうか!野村周平かあ!と

大人になって~

爽やかなイケメン俳優から脱皮したんだね

すばらしい

ラストお約束の

ステテコ姿でアイアン握り娘を助けに行く吉田鋼太郎

吉田鋼太郎が熱弁をふるう場面は

周りの若手俳優たちの顔が

どう見ても俳優の吉田鋼太郎から教えを受けているように見えてしまう(笑)

冒頭のピョンピョン跳ねて泣いてる女の子の気持ちがよくわかる

そうか吉田鋼太郎の後をついていけば幸せになれるのか。

自分もほんとうに幸せな家庭が作りたかった

作るぞー!って思ってた

でも、ダメだった

やっぱり見本は大事だね

あ~面白かった

最高!!

LiLiCoおすすめだったので急遽観に行ってきました。

「ハロルド・フライのまさかの旅たち」

おじいちゃんが突然800キロの道のりを歩き始めます

入院した昔の同僚(クイーニー)の病院をめざして

お使いした牛乳を持って!

お爺さん ジム・ブロードベント

お婆さん ペネロープ・ウィルトン

両者の演技がすばらしい

ベテランなのがわかります

セリフや説明がなくても訴えるものが伝わります。

永い人生いろんなことがあります。

後悔も山のよう

ほんとにやり直したい、謝りたいことばかり

息子がああなってしまったら親はどうしたらいいものか

正解なんてあるのだろうか

800キロを歩きながら人生が走馬灯のように浮かびあがります。

人生の最後、自分のしてきたことに向き合う

これは巡礼の旅です。

だから徒歩なのですね

昔、ハロルドは会社でクビになるようなことをして

クイーニーが身代わりになってクビになってくれます。

そりゃ歩いてもいいよね

それだけのことしてくれる友人はなかなかいません

感謝の気持ちを伝えなくては

手紙に「お大事に」だけでは許されないでしょう

しかし

家で待っている奥さんは気がきではありません

昔の同僚それも女の人に向かって黙々と歩いているのですから

そんな気持ちをよそに

ハロルドは一緒に歩いてくれる協力者や犬も得て

超有名なおじいさんになっていきます。

のんびり歩いていてはクイーニーが生きてるうちに辿り着けませんから

仲間を置いて先を急ぎます。

ずっと一緒に歩いていてくれた犬が

新しい主人を見つけそちらに行ってしまいます。

いいねぇ~犬!

ハロルドは一人で黙々と歩きます。

そしてようやくクイーニーのところまで辿り着けました。

途中、幻の息子にも会えたハロルド

巡礼の旅は終わったのでしょうか

旅の途中で出会った人たちも

きっと幸せになれますね。

クイーニーはハロルドが好きだったのかな

それはそれで切ない

結局は、奥さんのことを一番愛してるハロルド。

ラスト、旅を終えたハロルドに

奥さんの気持ちが戻ってきます。

それだけでも歩いた価値があるでしょう!

よかったね、ハロルド!!

予想してたよりずっと良かった。

原作とはポイントになるところが違ってたけど
弥生に焦点をあてた物語にしてあるのか
こんなふうに変わるのかと驚いた。

すごい悲しい話でもないのに、涙が止まらなくなった
今日は泣くと思ってなかったのでびっくり
脚本がすごいのか
俳優陣の演技も素晴らしく
登場人物が少ない分、濃くなる。

まず、長澤まさみ
ヤバい、しょっぱなからやられてしまった。
弥生の気持ちがすごく理解できた
この映画は、弥生の物語なのだ
恋愛にかぎらず、順調満帆で幸せなときほど、足元に床のない感覚
床がないのに真っ暗な穴の中に落ちていかない不安定な気持ち
その穴の中を見に行くのだ
自分から
その正体を見るべくして
その一歩がすばらしいと思う

佐藤健もいままで観た佐藤健の映画の主人公で一番しっくりしてた。

ダメ男がうまい

そのダメ男が変化していく様がよかった。

現実のこの手のダメ男はこんなすんなりいかないけどね

ハルがフジに渡した最後のフィルムに弥生が写ってたのには怖っ!って思ったけど
弥生の仕事を休職してまで元カノの入院先に勤務してしまう怖さ、
ハルの別れて10年も経つのに元カレに手紙を送る怖さ

両者とも、現実にあったらかなりひく。

別れることになったキーポイントが原作とは全然違っていたけれど
この場面をワンシーンだけで
こちらを納得させるのだもの、竹野内豊のすごさ

出てきた瞬間にこれはヤバイお父さんだってわかった。

友人のマスター
ひっぱりだこの仲野太賀
原作にはゲイだけど
またいい仕事してました
ほんとに上手いよね~

ペンタックスは原作読んでたときは

まったく違う感じの人を想像していたけど
こうきたか、中島歩さん
この方も最近テレビで話題
ペンタックスは原作でも大切な役

いい場面で登場しててよかった。

そして話題の河合優
これまた原作とは全然違う妹設定
めちゃめちゃ良かった

底に床がない状態で前に進めてしまっても

回り回って結局は破綻してしまうのだから

たとえそれが最悪な状況になってしまっても

勇気を振り絞って

穴の中にいる正体を掴みにいかなければならないのだ。

恋人にかぎらず

なんでも、自分をごまかしてたら

いつかま自分からしっぺ返しを食らうのだから。

「風よ あらしよ」だいぶ前(2月)に観てきました(^^;)

村山由佳さん原作

吉高百合子主演

もう観るしかないでしょーーー

昔の実話はほんとうに怖い

女性解放を訴え続けた伊藤野枝の生涯

それはそれは壮絶でまさに嵐のよう

田舎で勝手に結婚させられていて

逃げるように

東京の英語教師の吾郎ちゃんのところへいく

平塚らいてうに手紙を書き

青鞜」に通うようになる

平塚らいてうに促され

初めて講演で演説をする

「新しい女」

不覚にも、熱い野枝の演説に涙が出る

野枝が生きていた時代から100年経つのに

女の立場は向上したのだろうか???

男性の子育て参加が当たり前にはなったけれど

それはお手伝い止まり

女はいまだに、家事に育児に

ましてや仕事も男並みにこなすようになり

100年前より確実に女のやることは増えている

これが新しい女なのだろうか

望んでいた時代なのだろうか

野枝は吾郎ちゃんと子どもを置いて

大杉栄瑛太)のところへ行くが

大杉には本妻と愛人(青鞜に参加してた人)がいた

4角関係

女性解放を求め、新しい女!なんて豪語しながら

結局、男に振り回されて

全然自由なんかじゃない愛人

笑ってしまうよと思ったら劇上内で笑いが起こる。

そりゃそうだ、失笑だ。

そしてその愛人は大杉を刺すのである

ドラマよりドラマ

女の自由を求め道を切り開いていこう!とする女のすることだろうか

結局女なんてそんなもんだよっていう笑いなのである

本当の自由はこんなところにはない

女の自由は男の人で決まってしまうという

大昔からの見えない呪縛から解放されないかぎり

真の女の自由はない

野枝は思っていることをはっきり言い

けして曲げることがない

やりたくないことはやらないし

やりたことには戸突猛進に突き進んでゆく

迷いがない

軸がぶれないのだ

強いものにもへつらうことがない野枝は

大杉と共に関東大震災直後に憲兵に虐殺されます。

国家からしたらこういう真の通った人たちは脅威だったに違いありません

恐怖の根は絶たなければならない

権力でねじ伏せるのです

ほんとうに怖い時代です。

巻き添えになって殺された甥っ子はかわいそうに

たった28歳で殺された野枝。

映画に野枝の仲間に玉置玲央さんがいい人の役ででてきます。

大河をみたときに吉高さんと玉置さんが敵同士で出てて

そーいえば二人ともここで共演してたなあと気付いた

映画みてたときは大河を全然思い出さなかった。

二人とも別人なんだものさすがだなあ

今、朝ドラで「虎と翼」をやってます。

これも女子が低い地位にいる時代の話です

まさに男尊女卑

ほんとにすべては男中心で回っている時代

こんな時代があったことが腹立たしい

三淵さんより野枝の方が早く生まれていますが

同じ時代に

同じように

女の置かれている立場に疑問をもった女たち

元始、女性は実に太陽であった

はて、

いつから太陽から遠ざかってしまったのか

100年たった今、新しい時代になりましたと言いたい!!

「夜明けのすべて」観てきました。

原作はずっと前に読んでいて

読んでいた時から俳優さんたちが頭に浮かんできてました。

なので今回の配役にはびっくりしました。

萌音ちゃんがキレる演技のイメージがなかったので

監督はすごいなー

ふだんとても優しそうな萌音ちゃんがキレたらほんとに怖いだろう

言われた方はかなり傷つくと思う

だって言ってることは全部ほんとうのことなんだもの

思っている本当のことが口から出てしまったらそれは生きにくいわ。

そして松村北斗くん

すごい自然な演技で、髪を切るシーンは二人とも素なんじゃないかと思うほど

ほんとに笑ってたよね?!

不愛想なこんな感じの男の子いるよね

めちゃリアルでした。

一番のキーポイントがこの二人をとりまく環境

この二人はかなり恵まれていると思う

会社も友達も元上司もみんないい人なのだ。

うちの会社も障害者雇用が私を含め10人いる

私以外は全員精神

うちの会社も健常者の同僚も普通にいい人ばかり

意地悪する人などが一人もいない

若いころから意地悪なお局さんをいろんな会社で見たきたけれど

10年前、今の会社に入ったときに

こんなに悪い人がいない会社ってあるんだと驚いたものでした。

障害者チームは今は10人だけれども辞めていった人も含めるとすごい数になる

私が一番の年長者なので一番先に退職になるのだけれど

私の老後のやりたいことの一つに

仲間の家を順番にまわって大丈夫か困ってないか尋ねてゆきたい。

そしてそして

元上司役の渋川清彦さん!

めちゃ丁寧な演技で、ほんとに感動しました(泣)

すごい役者さんです!

社長の光石さんや職場の先輩や

学生時代の友達や

どんなにつらい状況でも

見渡せば誰かがきっと助けてくれる。

この映画は原作にはない設定が盛りだくさんなのだけれど

伝えたいことは同じで

知らないうちに人は人に助けられているのだ

けしてひとりぼっちではない、、、ということ。

「また明日ね~」っていいですよね

また明日ねって言える仲間がいること

すごく幸せなことです。

だから死なない方がいいのです

明日がなくなってしまうから

また明日ねの約束が守れなくなってしまうから

エンドロールでキャッチボールをする職場の人たちや

水やりをする社長だったり

自転車に乗る山添くん

のほほんとしたいい会社だな~

あーなんて平和なんだ!

すべてがこんな世界になったら

生きづらさもどこかに飛んでってくれるのではないか

いい映画でよかったです。