新京成防犯カメラ 8900形3編成だけ違う型で設置する理由とは? (original) (raw)
大部分がLED照明一体型の中、あえて8900形だけ天井型にした背景を探ります
防犯カメラについては2023年1月31日付け拙記事「通勤電車の防犯カメラと窓の開口面積」で触れましたが、新京成の防犯カメラで趣味的に興味深い?設置事例がありました。
新京成の防犯カメラは3月末の全編成設置を目標に工事中で、設置率は約半分の状況と思われます。
設置を確認したのは80016、80026、80036、N818、8918、8938、8804、8805、8808、8811、8815の11編成です。
残15編成は設置済みかどうかは未確認です。
新京成の防犯カメラのタイプは、N800形(5編成)、8800形(15編成)のLED照明一体型が主流です。
80000形(3編成)は乗降ドア上部のLCD車内案内表示器の右脇内蔵型で、新製当初から設置済みです。
残るは8900形(3編成)ですが、8人掛けロングシートの中央部、荷物棚付近の天井に設置されました。
乗降ドアから離れた荷物棚天井位置からドア付近に向けて撮影するタイプです。
通常ならLED照明一体型が自然な蛍光灯配置の車内であり、N800形、8800形との共通性、互換性もあるのになぜLED照明一体型を採用しなかったのでしょうか。
以下は何の根拠もない勝手な想像です。
防犯カメラ各社から様々なタイプの提案が鉄道側にあった中、必ずしもLED照明一体型の一種類に絞るほどのことでもなかったか。
価格、性能に差はなかったか。
天井型がLED照明一体型よりも優れた、捨てがたい機能もあったか。
ただしLED照明型よりも設置費、維持管理費の両方又は片方に差があったか。
カメラの付帯条件に一部、何らかの差があったか。
逆に、天井型はLED照明型よりも安価だったが、他の点では価格では補えない差があったか。
もちろん鉄道側で答えを教えてくれるわけではありません。
ところで、8900形の設置場所周辺を見ると、大きな荷物を棚に置く際、カメラに当たる可能性がないとは言えないことが気になります。
リュックを背負う時のベルト(ショルダーハーネス)がカメラに引っ掛かり、衝動でカメラの破損や角度を変えてしまうこともあるような気がします。
その意味ではLED照明型の方が安心です。
それらを踏まえた上で、8900形3編成だけとはいえ天井型も採用したのは、LED照明型との様々な角度からの比較により鉄道側に今後、参考にするものがあるのではないかと思われます。
以上、どうでもよいことではありますが鉄道側の視点に立って想像してみました。