京成側から見た今後の新京成車両の代替計画をよむ (original) (raw)

新京成独自仕様の8800形・8900形はいつまで走るか?

鉄道ピクトリアル2024年10月臨時増刊号、京成電鉄特集を拝読しました。

その中に、「京成電鉄の鉄道事業を語る」コーナーがあり、新京成の合併で車両はどうなるかという質問に対する考え方が語られています。

新京成の車両は京成と同じものを製作している中で一部、京成線に乗り入れできない既存の車両があること、京成だけでなく新京成を含めた代替車両計画を作っていくことに触れています。

京成と同じものを製作とは、京成3000形相当のN800形、3100形相当の80000形を指します。

今回は、来春の京成合併を前に、今後の新京成車両の将来像を探ってみたいと思います。

毎回のことですが、以下の内容は何の根拠もない筆者の勝手な想像でありますので、予めご了承ください。

京成線に乗り入れできない既存の新京成車両の捉え方は二つあります。

一つは、京成千葉線乗り入れ非対応の編成を指すもので、具体的には8800形8806・8809の2編成、8900形8918・8928・8938の3編成、計5編成です。

もう一つは、京成仕様車両との共通性のない新京成独自形式8800形と8900形での全編成を指す捉え方で2024年9月23日現在、8800形全13編成、8900形全3編成、計16編成を指すものです。

京成本社側から見れば後者、京成車両と共通性のない8800形・8900形全車を指すと思われます。

8800形はほとんどの編成が京成千葉線には乗り入れ可能ですが、京成側から見れば京成線走行は千葉線だけにとどまります。

とはいえ、8800形・8900形が京成本線を走行することは、乗降ドア位置や座席配置や、8900形独自のボルスタレス台車の特異性などから、行なわないと思われます。

京成本社では新京成を合併する以上、千葉線新京成(2025年4月から京成松戸線)を含めた、京成本線全体を走る前提に車両運用を行なっていくと考えられます。

その意味で、京成本線運用が可能なN800形、80000形の運用を将来的に拡大したい構想はあるように感じられます。

ひとまず、2025年度からの8800形置き換えが、これまでの80000形から京成3200形仕様に変わっていくと思われます。

その際、京成本線仕様であるが、当面は新京成運用に専従かが注目されます。

今後の新京成車両の置き換え変化を予測する

今後の新京成車両は2025年度以降、これまでの80000形から3200形投入の時点から、以下の3種に整理すると考えられます。

新京成(京成松戸線)限定の5編成(8806・8809・8918~8938)

② 京成松戸線と千葉線限定の11編成(8802・8803・8807・8808・8810~8816)

京成本線も可能な10編成(N818~N858,80016~80056)

今後、①②の順に編成を置き替え整理していくかと思われます。

②については、新京成側で装置をリニューアル化していない3編成(8808・8811・8815)の方が、リニューアル済みの8編成(8802・8803・8807・8810・8812~8814・8816)よりも先に置き替えられると思われます。

リニューアル化のない3編成の廃車順は、8811→8815→8808と想像します。

リニューアル化された編成では、最初の改造は8803編成で実施は2016年でした。

京成合併による京成全体での車両運用管理の考え方により、リニューアル化された編成であっても、順番に3200形に置き換えが進んで行くでしょうか。

京成3000形新京成(京成松戸線)に入るか?

では、京成側の編成、具体的には3000形は今後、京成松戸線に入るでしょうか。

現在までのところ、新京成編成の片乗り入れであり、京成編成の新京成乗り入れはありません。

前記①の、京成松戸線内でしか走行できない編成がある以上、3000形等の松戸乗り入れはないと思われます。

また、②の段階になったとしても、新京成編成は千葉線までの乗り入れ限定のため、京成車側の松戸乗り入れは直ちには行なわないかと思われます。

新京成独自仕様の計16編成が、半数の8編成になった頃、京成3000形、3200形が松戸側に入ってくるかと思いますが、どうでしょうか。

一方では、京成は千葉線が、同線内でのパターンダイヤが望ましいということにも触れています。

新京成車がN800形以降だけにそろった時、くぬぎ山車両基地所属を離れていくということになるでしょうか。

現在は試運転中の3200形は、新京成線でも試運転を行なうか、松戸までの行なうとすればいつ頃かによって、新京成車両の運命は変わっていきそうで、今後の変化が注目されます。

(※ 筆記にあたり、鉄道ピクトリアル2024年10月臨時増刊号、京成電鉄特集を参考にさせていただきました。)