第29回「 炎の祭典~霜月炎の舞~」日本の伝統文化を楽しむ花火の祭典 (original) (raw)
「炎の祭典~霜月炎の舞~」は愛知県豊橋市で行われる手筒花火の祭典。手筒花火を中心に、網火、台物や打ち上げ花火も交えた多彩な花火を楽しめます。
第29回「 炎の祭典~霜月炎の舞~」
東三河地域の伝承・伝統文化である手筒花火を貴重な観光資源として活用して、地域活性化に繋げることを目的に豊橋市制施行90周年記念事業としてスタートしました。1996年にスタートして、2024年は29回目となります。
現在では東三河の一大イベントとして、また豊橋の秋の風物詩としてすっかり定着しています。
手筒花火の20本余一斉放揚は、この祭典ならではの揚げ方で、秋の夜空に豪快に吹き出す火柱と降り注ぐ火の粉を浴びながら放揚する勇壮な姿に圧倒されます。手筒花火発祥の地として450年以上の伝統を受け継いできた市内の各神社の氏子衆の心意気を感じられます。
また大筒花火、乱玉花火を乗せた台物の練り込み、空中に張られたロープ上を花火が走る綱火など地域を代表する花火などを楽しむことができます。
会場内には豊橋グルメやお土産が出店され、開演前には手筒花火揚げ手とのふれあい写真や、手筒を持っての撮影もできます。
第29回「 炎の祭典~霜月炎の舞~」の概要
開催日: 2024年11月2日(土)
開催時間:【開場】15:00 【開演】17:30~19:00(予定)
開催場所:豊橋市かもめ広場少年サッカー場(豊橋総合スポーツ公園内)
豊橋市神野新田町ユノ割
料金:
【イス席】SS席 6,000円/S席 5,000円/A席 3,500円/B席 2,000円
【カメラ席】S席 7,000円/A席 4,000円
手筒花火とは
手筒花火の歴史
東三河地域発祥の手筒花火。原型は、情報の伝達手段である「狼煙(のろし)」と言われています。市内にある吉田神社の古文書に「吉田天王社の祭礼花火に始まる」、永禄3年(1560年)、当時の吉田城城代により花火が始まった」とあり、祭礼で花火が揚げられたと記録されています。豊橋祇園祭でも知られる吉田神社が手筒花火の発祥の地といわれています。
江戸時代になると、豊橋市やその周辺の地域で、地域の豊作祈願や厄除けを願って、手筒花火を神社に奉納する風習が広がりました。特に、神社の夏祭りや秋祭りの際に行われ、農作物の豊作を祈願するために手筒花火が奉納されることが一般的となりました。
現代では、手筒花火は特に愛知県豊橋市をはじめとする三河地方で大切に守られており、毎年の祭りやイベントで披露されています。
祭りに参加する地域の若者たちが手筒花火を手作りし、実際に持ち手として火花を受ける姿は、地域の伝統と誇りを次世代に受け継ぐ重要な役割を果たしています。
手筒花火の特徴
手筒花火は、直径10cm、長さ約80cmの節を抜いた孟宗竹に縄を巻き締め、黒色火薬に鉄粉を加えた火薬を詰めて噴出します。
竹筒の底には火薬を固定するために蓋がされています。火薬は筒の中にぎっしり詰められており、手で持てるように作られています。
手筒花火の大きな特徴は、花火を持つ人が自分で点火し、そのまま手に持ちながら火花が噴き上がる様子を披露する点です。火がつくと、筒の上部から大量の火花が勢いよく吹き出し、火柱が3〜5メートルほど上がります。
火がついた後、数十秒から1分程度の間、火花を吹き出し続けます。この間、持ち手はしっかりと花火を持ち続けます。終わり際には大きな音と共に「ドン」と爆発し、花火のクライマックスを迎えます。
まとめ
手筒花火の文化と技術は、何世代にもわたって受け継がれてきた日本の伝統文化。そんな手筒花火の魅力をたっぷり楽しめる「 炎の祭典~霜月炎の舞~」を見学するツアーが旅行会社でも組まれています。
地域に根付いた花火を楽しんではいかがでしょうか。