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私は公立中学校で社会科の教員をやっています。私はこの仕事にやりがいを感じており、将来的にも、教職に携わる人が増えていってほしいと願っています。

しかし、近年、日本の教員は厳しい立場に置かれています。私が気になることは、このような厳しい状況に置かれた教員に対しての批判です。例えば、「教員は社会を知らない」といった意見が見られることが多々あります。「日本の教員は時代遅れ」という意見もよく耳にします。

色々な考え方がありますし、全体的な話をしているとは思いますが、教員という仕事が私にとって大切な仕事である以上、見過ごすことができない意見です。以下は、主語を「教員」とした、私の意見です。

まず、教員は日々子どもたちや保護者、そして地域社会との関わりを通じて、社会の一端を常に目の当たりにしています。学校は、さまざまな家庭背景を持つ子どもたちが集まる場であり、教員はその多様なニーズに応えながら教育を行っています。家庭環境や社会問題が子どもたちに与える影響を最前線で感じ、対応しているのが教員です。そのため、教員は「社会を知らない」どころか、むしろ社会の課題を敏感に感じ取ることができる仕事だと思っています。

また、多くの教員は、社会とのつながりを持ち、常に学び続けています。教育の現場は、単なる教科指導の場ではなく、家庭や地域社会とも密接に結びついた人間教育の場です。教員は子どもたちを通して、家庭環境や社会問題に触れ、その中でどうやって子どもたちを育てるかを考えています。また、教員自身も研修や勉強会を通じて、新しい教育方法や社会の動向について当たり前のように学び続けています。

確かに、教員への悪いイメージもたくさんあると思います。ですが、教員への無責任な批判は、教育の質を低下させる危険性があると感じます。教員が萎縮し、自由な教育活動が制限されることは、子どもたちにとっても不幸な結果を招きます。教員が安心して挑戦できる環境を整えることについて、社会全体でもっと議論されてもいいと思います。

一教員として、私が未来のためにできることの一つは、現場の実態を発信すること。発信を通して、社会全体で教員への理解を深めるお手伝いをしたいです。
日々子どもたちのために奮闘されている先生方には頭が上がりません。
社会全体で教員を支える文化を築くためにも、教員や教育現場への関心を増やしていきたいと思います。