たまひの蝸牛… (original) (raw)
演奏 | ミヒャエル・デュッカー/ヌオーヴォ・アスペット(Michael Dücker/NUOVO ASPETTO) |
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録音 | Prospero Classical / 2017 / Stereo |
演奏時間 | 1:36 5:57 4:30 3:18 3:53 4:35 2:20 合計: 26:09 |
曲も編曲も楽しい!
ハイドンの交響曲編曲版の第2段、交響曲第60番「うかつ者」の編曲版です。
ハイドンと同時代のハープ奏者のMeingosius Gaelle神父の編曲とのことで、ハープ、ハンマー・ダルシマー*1、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロと不思議な編成。
もともとこの交響曲は、曲の最後の方でチューニングがずれて(ドリフみたいな)、チューニングやり直す演出がはいる楽しい曲でとても好きな曲
多くの編曲と異なり、ハープやダルシマーといった楽器が加わることで、不思議な感じがしますが新鮮で楽しいです。
ピリオド系のアンサンブルですが、テンポはどちらかというと標準的で、若干ゆったり気味なテンポに感じます。
ポロンポロンとハープが入るの不思議な感じ、独特の浮遊感みたいな物がありますね。
グリッサンドも良い感じです。
アンダンテのポロンポロンはダルシマーかな?なんだか鄙びた感じがして○
メヌエットも、ポロンポロンの低音部がちょっど不気味な感じをw
プレストにはいっても、のんびりした感じで雅な感じ?
ダルシマーがオリエンタルな感じで面白い。
続くアダジオはしみじみとしか感じで美しい。
Finaleは、最初から調子っぱずれな感じで◯、調弦が長い?
ハープの編曲の為か、テンポがかなりゆっくりだけど、これはこれで面白い。
全編新鮮で楽しく聴けました。
ここまで工夫してくれると編曲版聴いた〜て満足感ありますね。
評価
評 価 | ★★★ | 楽しい! |
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レア度 | ★☆☆ | まだ中古でも手に入るかな? |
リンク
*1:金属製の弦を弓でするか弾いて音を出す楽器とのこと
やっとebayで購入した新品のマイカ振動板が届いたので、No.4サウンドボックスの振動板を交換しました。
で今までNo.4で使用していた、マイカ振動板は改造?して、No.5b様にに再利用してみました。
No.5b振動板をマイカにする元ネタ
HMV101にあうサウンドボックス探していて検索していた時に、ふと見つけた下記投稿。No.5bの振動板をマイカに交換する投稿で、期待していなかったけどとても良い!って内容でした。
No.5bの金属(ジュラルミン?)振動板は、白く腐食しちゃっていて端は、一部切れてしまっている状態でしたので、No.4の振動板再利用して、同じ手順で試してみる事に!
その前に振動板を交換したNo.4
新品の振動板に変更してNo.4は、再度丁寧に組み立て直して試聴しました。
微妙な差ですが、音がクリアになって高音も少し出る様になった気がします。
オランダからやってきた新品のマイカ振動板
交換手順
振動板からスパイダーを取り外す
No.5Bの振動板は、金属の振動板と、ドーム状の金属が6本足(スパイダー)で接続されている2重構造になっています。
6本の足は、振動板の穴(スリット)から反対側に貫通して折り曲げられ、シェラック*1ニスで固定されていました。
ニスなのでシール剥がし液を試したら、想定通り溶けてくれましたので、綿棒で優しく両面拭き取った後に、ピンセットや針などで丁寧に、折り曲げられた足を伸ばしたところ綺麗に分離できました。
振動板と6本足のスパイダー
マイカ振動板の穴を埋める
マイカ振動版はトンボとはネジで止める方式なので、センターに穴が空いています。
スパイダー経由でトンボと接続する様になるので、センターの穴は塞がないと空気漏れちゃいます。
私は2液のエポキシ接着剤をごく少量つかって穴を埋めました。
マイカ振動板にスパイダーをつける
マイカ振動板に穴開けるのは難しいそうなので、スパイダーとは穴埋めと同様に2液のエポキシ接着剤でつけます。
スパイダーの足の加工
マイカ振動板は、オリジナルの金属振動板とは違って、凹凸が無くフラットなので、スパイダーの足そのままだと、うまく付けられないので、足を少し曲げて角度つけます。
スパイダー接着位置決め
マイカと同じサイズの紙を用意し、スパイダーを置いて位置をマーキングします。
マイカ振動板とスパイダーの接着
先ほどマーキングした紙とマイカ振動板をマステで仮止めし、マーキングした位置に、エポキシ接着剤を少しずつ乗せます。
マーキングした位置に接着剤を乗せたマイカ振動板
6箇所乗せたら、スパイダーをマーキングに合わせて静かに乗せて、接着剤を馴染ませます
スパイダーを乗せたマイカ振動板
サウンドボックス組み立て
接着剤が完全に硬化したら、紙を外してサウンドボックスを組み立ててた後に、トンボとスパイダーを半田付けして完了です。
No.5B with mica 組み立て中
試聴
早速、HMV101に取り付けて、No.4と交換しながら聴いてみました。
ノーマルのNo.5Bと比較すると、マイカ振動板らしい低音が出ていて、ハイ上がりな音から大分改善されています。
高音は、No.4と比較すると、スパイダーの影響かノビと音量の増えた気がしますね。
フルレンジスピーカーで、本で体は紙でセンターのドームだけ金属使った商品がありますが、それと同じ感じで高音は金属のスパイダーのおかげで増強されている印象があります。
冒頭の引用記事の通り、マイカの良さと金属の良さを併せ持った印象ですね。
電気録音に対応しているNo.5Bの構造のおかげか音量もNo.4と比較すると大きい印象です。
金属とマイカと比較すると、針音は、マイカの方が小さいです。
No.5B マイカバージョンも針音小さいとの評価でしたが、どうでしょ?
大きくはなっていないので良いのでは?と思っています。
比較動画
音の違いがわかる様に、動画作ってみました。
No.4, No.5B, No.5B Mica Version の順番にSP再生した音を再生しています。空気録音ですがある程度違い出ているかとおもいます。
*1:SPと同じ素材から作られたニス
演奏 | エムスラント・アンサンブル(Emsland Ensemble) |
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録音 | MUSICAPHON / 2005 / Stereo |
演奏時間 | 4:57 8:36 3:28 8:19 合計: 25:40 |
ハイドン告別の編曲版だけど…
ベトヴェンの編曲版が尻すぼみで終わっちゃったので、気を取り直し?て、大好きなハイドンの交響曲の編曲版のご紹介。
第一弾は、疾風怒濤期で一番人気?の告別の編曲版です。
クラリネット奏者のシェーファーによる、弦五部各1人+クラリネット、ファゴット、ホルンの8重奏のハイドン告別の編曲版です。
編曲版といっても、ハイドンの初期の交響曲は小編成なものが多く、告別も、オーボエ、ファゴット、ホルン+弦五部と小編成なので、あまり変わらないかも?
第一楽章、スッキリとした響きで編曲版らしい感じ。テンポはゆったりめでじっくり聴かせる感じ。でもちょっと単調な感じな演奏…
第二楽章、密やかな感じで通常のテンポ、終始音が小さいので音量上げたくなってしましますw
第三楽章、メヌエットは小気味良くて○
第四楽章、もうちょっとパキパキキレが良いと良いのに…という感じでちょっと物足りない。だんだんと人が減る箇所も淡々としていてちょっと物足りないかな?
めずらしい告別の編曲版ですが、ちょっと物足りない結果に。
評価
評 価 | ★☆☆ | 貴重な告別の編曲版ですが〜 |
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レア度 | ☆☆☆ | まだまだ手に入ります |
リンク
前回から追加で取得したSPのメモです。
- メンゲルベルク:リスト 前奏曲
- パデレフスキー:メヌエット
- ピエティゴルスキー:ウェーバー アダージョとロンド他
- ピエティゴルスキー:ソナタイ長調
- コルトー:シューマン子供の情景
- コルトー:ラヴェル小ソナタ3楽章、水の戯れ
- フォイアマン:ベトヴェンのチェロソナタ3番の一部
- ラフマニノフ:前奏曲
- クライスラー:ルイ十三世の歌とパヴァーヌ
メンゲルベルク:リスト 前奏曲
メンゲルベルク指揮の、リスト 前奏曲です。12吋の2枚組
2枚組くらいだと、全曲聴くのはそれほど面倒ではないですね。
メンゲルベルクらしい、緩急のついた古いタイプ?の演奏
当初音圧ばかり高くて煩い録音だな〜と思ってましたが、JICOの針で、聴いたら直接音と響きがちゃんと分離して聴きやすくなりました。
好き度 | ★★★ | 盤の質もOKで、演奏も癖になるくどさw |
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パデレフスキー:メヌエット
パデレフスキーの自作自演で裏面は、ベトヴェンの月光の1楽章
冒頭数秒でプチプチと周回ノイズが入るのが惜しいですが、曲はとても良い。
もう少し程度の良い盤欲しくなってしまう。
好き度 | ★★★ | SPで聴くピアノは良い〜 |
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ピエティゴルスキー:ウェーバー アダージョとロンド他
12吋1枚、ピエティゴルスキー編曲、youtubeだとオケとの版が上がっていますが、こちらはピアノとの演奏
ピエティゴルスキーは無色透明というか特徴がないのが特徴な不思議な感じ。
ロンド後半で、溝が荒れている箇所が2箇所あり、数秒音が歪むのが残念。2枚手に入れて程度の差こそあれ同じ箇所で荒れたのでプレスミスかな?
好き度 | ★★☆ | 水道水みたいな演奏、曲は好きなウェーバーなので○ |
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ピエティゴルスキー:ソナタイ長調
12吋1枚、これもピエティゴルスキー編曲した版
こちらもスッキリとした、クセのない演奏
好き度 | ★★☆ | ウェーバーは良い |
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コルトー:ラヴェル小ソナタ3楽章、水の戯れ
コルトーのラヴェル、youtubeで聴いてよかったので購入しましたが、全曲だと思ったら2枚目のみ…ガーン
質問しなかったのも悪いですが、他の出品はちゃんとパート1、パート2等記載があり、こちらは記載がなかったので勘違い。
演奏は言うまでもよく○、曲も良いのですがやっぱり最初から聴きたい〜
好き度 | ★★★ | コルトーのラヴェルも良い! |
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フォイアマン:ベトヴェンのチェロソナタ3番の一部
コルトーと同じ出品者から購入でこれも一部でした。orz
アメリカの盤でオートチェンジャー用らしく、表面が第一楽章の途中、裏面が最終楽章の最後、という変則的なもので、番号が2と5となっています。
フォイアマン、カザルスほど力こぶ目立たず、良い意味で程よい感じがあって好み。
一枚目が、1と4で三枚目が、3と6っぽいです
演奏も曲も良いんですが、これも全曲聴きたい…
好き度 | ★★★ | フォイアマン! |
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ラフマニノフ:前奏曲
ラフマニノフの自作自演!
吹き込みが古いのか、ちょっと音が小さい。
重苦しく暗い短い曲ですが、味があって良いです。
裏は無言歌みたいですがピンと来なかった…
好き度 | ★★★ | ラフマニノフ自作自演!重苦しいw |
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クライスラー:ルイ十三世の歌とパヴァーヌ
前回買った盤、綺麗にしようとあの手この手使ってました。
LPと同じ様にボンドパック(いつもは木工用ボンドでしたが今回はアラビックヤマト)したら盤が真っ白に!
アラビックヤマトの成分を調べたらアルコールの文字が…
やっちゃった物は仕方ないので、とりあえず残ったのりを拭いていたら、メキっと音がして盤割れちゃいました。
もともとヒビが入っていた盤だったのですが、ボンドで侵食しちゃってトドメ刺しちゃったみたい。
とても曲が気に入っていたので、程度が良さそうな盤を探して買い直しました。今回は程度も良く裏面の曲も面白くてよかった
好き度 | ★★★ | 今回は盤も程度よくて安心して聴けます |
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6番まで書いて、あれ?他の曲の編曲版、手元にない?と気がついたので、所有していた他の曲の編曲版の軽くまとめて記載しておきます。
ファン・スィーテン・ソサエティ
ピリオド楽器による、フルート+ピアノ四重奏での編曲。
フルートが入ると色彩感が出て良いですね。
ただ曲があまり聞かない2曲だったのと、演奏がサロン音楽そのままな感じでピンとこなくて手放しちゃいました。
評価
評 価 | ★☆☆ | ぜんぜんピンとこなかった |
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レア度 | ★☆☆ | CDでの入手は難しいそう |
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プロ・アルテ・アンティクア・プラハ
このての編曲版の元祖かな?
弦楽のみでの演奏で、ピリオド楽器です。
悪くはないのだけど、面白くもない感じで、編曲版の必要性が感じられなかった…
評価
評 価 | ★☆☆ | 元祖だけど… |
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レア度 | ★☆☆ | CDでの入手は難しいそう |
リンク
エンシェント・コンソート・プラハ
名前は違えど、プロ・アルテ・アンティクア・プラハと同じ団体が、名前を変えた後のアルバムだったかな?
こちらも弦楽のみでの演奏で、ピリオド楽器です。
5番は重複、8番は新規ですが、5&7以上に面白くなく全然印象に残っていないです。元祖なんだけどな〜
ちなみに、この団体、第9番はライブで演奏していたらしいですが、CDは出ていない模様。一度聴いてみたいですが、どうなんだろう?
評価
評 価 | ☆☆☆ | うーん… |
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レア度 | ★☆☆ | こちらもCDでの入手は難しいそう |
リンク
この手を聴き始めたころと違って今は、編曲版沢山出ていますね。 全部聴くのは無理なので、またサブスク入ろうかな〜?