探した文献と地図を使った筏道順路の描き方 (original) (raw)

はじめに

図書館で、多摩川右岸の筏道について調べたのですが、関係した出版物や地図はありませんでした。

となると、自身で筏道の順路を探す必要があります。

このページでは、現在使われている地図の上に筏道の順路を作る手順を、例を示して説明します。

筏道の順路の描き方を一言で言えば、

″ 引用文献のなかから、地図に載せることができるポイントを探し、そのポイントをつないでいくことです ″

そして、当サイトの多摩川右岸の筏道順路は、ここで説明する方法で作成したものです。

筏道作成のための引用文

例にする引用文は、このサイトの別のページ「右岸筏道作成のための文献を探す」で示した内容の一部で、下記に示します。

それから二子の筏宿・亀屋に寄って一休みし、川沿いの道を選んで、宿河原堰のところから登戸の渡船場に着く

《引用文献》平野順治,2008,大田区郷土の会,『多摩川の筏流し』,p236-237

そして、この文の中のキーワードは次の三つです。

では、それぞれのキーワードについて説明します。

引用文のなかの「二子の筏宿・亀屋」を、別の資料で探す

古い絵図に引用文の「二子」を見つける

絵図に「亀屋」の表記を見つける

明治時代の地図に合わせるために絵図の南北を修正する

絵図で見た「二子の亀屋」の位置を明治時代の地図で確認する

引用文のなかの「宿河原堰と登戸の渡し」を、別の資料で探す

現在の地図で宿河原堰を確認する

明治時代の地図で宿河原堰と登戸の渡しを確認する

明治時代の地図で「二子の亀屋」「登戸の渡し」「宿河原堰」を再確認する

「二子の亀屋から登戸の渡し」までの筏道の範囲を想定する

想定した範囲を分割して、明治時代の地図に筏道を作る

ここからは、作成した筏道の順路に分割するポイント地点AからDを示して説明します。

二子の亀屋 〜 地点A

地点A 〜 地点B

地点B ~ 地点C

地点C ~ 地点D

地点D ~ 登戸の渡し

「二子の亀屋から登戸の渡し」まで作成した筏道を一つにまとめる

作成した筏道を詳細に見る

ここからは、筏道の順路をさらに細かく見ることにします。

筏乗りが歩いた道の姿がよくわかります。

筏道の詳細 二子の亀屋周辺

筏道の詳細 地点A周辺(1)

筏道の詳細 地点A周辺(2)

筏道の詳細 地点(B)周辺

筏道の詳細 地点(D)周辺

筏道の詳細 宿河原堰周辺

筏道の詳細 登戸の渡し周辺