探した文献と地図を使った筏道順路の描き方 (original) (raw)
- はじめに
- 筏道作成のための引用文
- 引用文のなかの「二子の筏宿・亀屋」を、別の資料で探す
- 引用文のなかの「宿河原堰と登戸の渡し」を、別の資料で探す
- 明治時代の地図で「二子の亀屋」「登戸の渡し」「宿河原堰」を再確認する
- 「二子の亀屋から登戸の渡し」までの筏道の範囲を想定する
- 想定した範囲を分割して、明治時代の地図に筏道を作る
- 作成した筏道を詳細に見る
はじめに
図書館で、多摩川右岸の筏道について調べたのですが、関係した出版物や地図はありませんでした。
となると、自身で筏道の順路を探す必要があります。
このページでは、現在使われている地図の上に筏道の順路を作る手順を、例を示して説明します。
筏道の順路の描き方を一言で言えば、
″ 引用文献のなかから、地図に載せることができるポイントを探し、そのポイントをつないでいくことです ″
そして、当サイトの多摩川右岸の筏道順路は、ここで説明する方法で作成したものです。
筏道作成のための引用文
例にする引用文は、このサイトの別のページ「右岸筏道作成のための文献を探す」で示した内容の一部で、下記に示します。
それから二子の筏宿・亀屋に寄って一休みし、川沿いの道を選んで、宿河原堰のところから登戸の渡船場に着く
そして、この文の中のキーワードは次の三つです。
- 二子の筏宿・亀屋
- 宿河原堰
- 登戸の渡し
では、それぞれのキーワードについて説明します。
引用文のなかの「二子の筏宿・亀屋」を、別の資料で探す
古い絵図に引用文の「二子」を見つける
絵図に「亀屋」の表記を見つける
明治時代の地図に合わせるために絵図の南北を修正する
絵図で見た「二子の亀屋」の位置を明治時代の地図で確認する
引用文のなかの「宿河原堰と登戸の渡し」を、別の資料で探す
現在の地図で宿河原堰を確認する
明治時代の地図で宿河原堰と登戸の渡しを確認する
明治時代の地図で「二子の亀屋」「登戸の渡し」「宿河原堰」を再確認する
「二子の亀屋から登戸の渡し」までの筏道の範囲を想定する
想定した範囲を分割して、明治時代の地図に筏道を作る
ここからは、作成した筏道の順路に分割するポイント地点AからDを示して説明します。
二子の亀屋 〜 地点A
地点A 〜 地点B
地点B ~ 地点C
地点C ~ 地点D
地点D ~ 登戸の渡し
「二子の亀屋から登戸の渡し」まで作成した筏道を一つにまとめる
作成した筏道を詳細に見る
ここからは、筏道の順路をさらに細かく見ることにします。
筏乗りが歩いた道の姿がよくわかります。