tamamonnの日記 (original) (raw)
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ネタバレ厳禁の超名作。
これは確か高校生の頃、兄と一緒にレンタルビデオやで借りてみた作品です。コーラとお菓子を買って、家の大画面テレビでみましたが、兄はなんと隣で爆睡してました。そんなちょっとした思い出と共に思い出す作品です。
ストーリーの筋はまあ難しいものではありませんでした。でも映画慣れしていない人はもしかしたら少し見るのがしんどいのかな?という感じ。めちゃくちゃ面白いんですけどね。私はこの映画を見てとてつもなく悔しかったことを覚えています。最後の最後まで制作側の掌の上だったのがなんとも悔しくてですね、いつかこんなに全てがうまくいっている作品を作ってやるのだと誓いました。
登場人物は前科者の五人。これ以上の情報は開示しません。この映画は本当に情報なしで見た方が面白い。
魅力的な登場人物と謎が解けてきた時の爽快感。おそらくこれを見た人の多くは悔しいといった感想を持つんじゃないかな、と思います。
専門の友人と一度この作品の話題になったんですけど、まあみんな見たことないというんですよね。その度におすすめするんですけど。
ぜいこの映画を見て、皆さんも一言「悔しい!」といってください。
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これは私が映画に恋をしたきっかけとなる作品である。あの感情は間違いなく恋だったのだ。
数々の名作と呼ばれる映画を見てきた。洋画から邦画まで、ジャンル問わず見てきた。けれどこの映画は、私の中でもとびきり特別。映像が美しいと言われる映画。話が面白いと言われる映画。そういった評価されている作品は、まあまあ外れなく面白いと思えるものばかりであったし、もちろんあらゆる賞も取って、尊敬できる。
けれどそれは恋ではない。何かの物差しに当てはめたり、比べたりして、ここの作りがうまいから面白いとかって、そんな感じで思うだけ。言葉にするのはなんだか難しいけれど、面白いと恋って違うでしょう?
この映画へのドキドキはとても純粋なもので、話の構成がいいだとか、ここの絵作りが素晴らしいだとか、そんな可愛くない難しい感情をいっさい抜きにした、「いいね」と言える映画だったのだ。
だから今日の感想は難しい、「ここのここがいいの!」なんて解説はしない。ただ私が好きなだけ。だから、あなたも見てみて。
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コメディの中のコメディ。三人のおじさんたちがわちゃわちゃと暴れ回るお話。酔っ払って記憶がない!昨日の俺たちは何をした?!そして主役の花婿はどこいった?!と、簡単に言えばそんな内容。
結婚式までに花婿絵御みつけなければいけないというタイムリミット付きなので、とてもハイテンポに物語が進んでいく、まさにお酒で大失敗!という一例。
なんでそんなことになるんだ!というツッコミどころ満載ながら、その日何があったかという謎がどんどん明らかになっていく爽快感がたまらない。
お酒の失敗といえばただありますけれど、この作品をざひ飲む人は教訓にしてほしい。記憶がなくなるまであんなものを飲んではいけないのです。
私は飲み会で、自分のことを好きだと知っている当時はまだ付き合っていなかった彼氏に元彼のことを泣いて話して、挙句彼に抱きついて寝落ちというとんでもない経験があります。
今の彼はそんな女のどこが良かったんでしょう。趣味がよろしいこと、なんてね。
ところでこの映画、私はよく死にたくなった時に見ます。死にたくなった時、笑いたくて。どうしようもない無力感とか、そんなのこの映画は吹き飛ばしてくれるから。
皆さんも良かったらぜひ。きっといつの間にか笑っているので。
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伊坂幸太郎原作の名作。フィッシュストーリーはほら話、という意味で使われる言葉。皮肉なのか、洒落なのか、このタイトルをこの作品につけた経緯を、ぜひ知りたい。
この作品は伊坂幸太郎お得意の群像劇で話が進んでいく。出てきたアイテム、会話、何一つ無駄にしない構成はまさしく天才と呼ぶほかない。また、群像劇特有の、繋ぎのシーンが不自然になるというちょっとした問題もこの映画はなんなくクリアしており、また、そのつなぎのしなやかさがトリックにもなっていて、脚本と演出がしっかり強調できている。
登場人物たちの魅力。群像劇ではどうしても、自己投影して映画を楽しむということが難しい。それは語りの視点がコロコロ変わってしまうためである。
そのため、何人もいる登場人物の中で、似た人物や印象が薄い人物がいると、一気に話が回らなくなるなんてこともあるのだ。
それが起きないのがこの作品である。魅力的な主人公たちは、この映画を見て何年経っても、あなたの脳裏に住み着いているに違いない。
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圧巻のバッドエンド。映画好きならおそらく聞いたことや見たことがあるだろうという作品を今更ながら紹介させていただく。
この映画、私もずいぶん昔に見たが、最近見返して見るとやはりこの映画の映像の演出力には驚かされる。
凸凹コンビのダブル主人公。この映画はそんなテンプレのバディもの。捜査をしながら、殺人犯をこのバディが追っていく。
意外とこの作品、物語自体の感想はよく聞くのだが映像については聞いたことがないので、今回は映像について。
専門で割と多くの撮影に携わってきたけれど、血糊をやたらとよく使った。まあ、そういう系統の話が多かったというのも一つの理由だけれど、単純に演出まで頭が回っていないのではないかと思う。
もちろん直接的な表現を攻めているわけではないけれど、見せない美しさってあるでしょう?
例えばドラマなんかでエッチのシーンがあったとして、それ、直接見せるより手だけとか、足だけとか、そんなふうな表現の方がなんかエロスを感じませんか?
なんか、そういう感じで。揉めたようなあとだとか、明らかに誰かに使われたとされる武器が転がっているとか、そういうのが恐怖を煽るんです。見ている人って、勝手に辻褄を合わせようとしてくれますから。想像してくれるんです。
セブンはそういった、想像で不安を煽らせるっていう技がとても上手なんです。見せ方が上手い。
もちろん直接的な描写もありますけど、それだけじゃないってことです。
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音楽映画の中でもトップクラスの名作。少年少女の夢のある非日常。
作中の主人公たちが奏でる音楽をいつの間にか自分のプレイリストに入れてしまっていた。リズムのテンポがどこかクセになって、聞きやすい。
そんな素晴らしい音楽と、なんといってもバンドメンバーが集まるグループショットの美しさ。それぞれの個性を主張し合っているのになぜかまとまりがいい。
大人にこそこのサウ品を見てほしい。きっと、自分御人生を思い返すきっかけになると思う。主人公たちを通して、なんとなく自分にもこんな風に尖った時期があったなと、思い出させてくれるはずだ。
主人公たちの行動の子供さと、子供だからこその勢いは誰かの心を動かし、そして勇気を与えてくれる。がむしゃらに目の前のことだけを見て頑張っていたあの時。私はそんな中高生時代を思い出して、少し胸がキュッとした。
二十歳、といざ歳を重ねるとよくわかる。「え、何も変わんないじゃん」って。もっと、大人で、うまくやっていると思っていたのに。
今考えているのは明日の学校のこととか、今週末に迫った合宿免許のこととか、やりたくない家の掃除だとか、物件探しだとか、新しいバイト先のこととか。やりたくなくて、考えたくないことばかりで嫌になる。
でも、目を逸らしてばかりもいられなくて、そんな時にこの映画を思い出して、思わずパソコンに手を伸ばしていた。
楽しかったあの時はもう戻らないけれど、思い出して笑うくらいにはいいよね。そんなふうに思えるお話だった。
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伏線回収といえばこの人、伊坂幸太郎が原作の映画。
全て夢だと言われれば信じてしまいそうな二日間のお話。原作の再現度も高く、 映像でしか伝えることのできないアクションの躍動かや音によって作られる冷たい空気感が良かった。
殺し屋だなんだと言う設定は、少し大人になって書くことをためらうようになってしまった。恥ずかしいとかそう言うのではなくて、人を殺すということにフィクションの中でさえも躊躇ってしまう。
殺人が悪い悪くない置いておいて、私は自分の作品の中で人を殺したキャラクターを、愛して抱きしめてあげることができないなと思うのである。
だからなんとなくその手の設定を避けがちになってしまうけれど、楽しむ分にはいいのだ。
この映画は死がとても近いところにある。多くの人が死ぬが、あまり死事態が重要視されることはない。
そのサッパリとした死というものの処理の仕方が、殺し屋という職業の冷たさをよく表現していた。
伊坂幸太郎、なんといってもその伏線回収に定評がある作家だけれど、今作の映画ではどうやらその伏線の回収を横着したように見える。
登場人物にセリフで何かを説明させること。それは脚本家にとってもはやタブーのようなものになっているけれど、今回のはまさにそれだった。それが少し残念のように思えるが、もしかしたら私が神経質になっているだけで、特別気にするようなものでもないのかもしれない。
圧巻のアクションと独特な雰囲気。見て損をするものではないので、時間がある人はぜひ見て欲しい。
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