【アカデミー賞速報】脚本賞は「落下の解剖学」、実生活でもパートナーの2人が受賞(2024年3月11日) (original) (raw)

映画ナタリー

第96回アカデミー賞脚本賞を「落下の解剖学」のアルチュール・アラリとジュスティーヌ・トリエが受賞した。

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「ソルフェリーノの戦い」で知られるトリエが監督も務めた本作は、人里離れた雪山の山荘で男が転落死した事件を軸に、夫婦の秘密や嘘が暴かれていくヒューマンサスペンス。当初は事故と思われたが、次第にベストセラー作家である妻サンドラに殺人容疑が向けられる。現場に居合わせたのは、視覚障害のある11歳の息子だけ。事件の真相に迫ると、登場人物の数だけ真実が現れる。

「関心領域」のザンドラ・ヒュラーがサンドラ役で主演した。 トリエとヒュラーのタッグは、第72回カンヌ国際映画祭に出品された「愛欲のセラピー」以来2度目。俳優・監督としても活躍するフランス・パリ出身のアラリは、監督作に「汚れたダイヤモンド」や遠藤雄弥、津田寛治らが出演した「ONODA 一万夜を越えて」などがあり、トリエとは実生活におけるパートナーでもある。

「落下の解剖学」は第76回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールに輝いたほか、第81回ゴールデングローブ賞でも脚本賞を獲得。

オスカーでは、トリエとアラリともに初ノミネートでの受賞となった。 作品賞、主演女優賞、監督賞、編集賞を含む計5部門でノミネートされた「落下の解剖学」は全国で公開中。映画ナタリーでは引き続きアカデミー賞の受賞結果を速報でレポートする。

■ 第96回アカデミー賞 脚本賞

★「落下の解剖学」(アルチュール・アラリ、ジュスティーヌ・トリエ)

「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」(デヴィッド・ヘミングソン)

「マエストロ:その音楽と愛と」(ブラッドリー・クーパージョシュ・シンガー

「May December(原題)」(サミー・バーチ、アレックス・メヒャニク) 「パスト ライブス/再会」(セリーヌ・ソン)

※★印が受賞者