「くたばれ!」相次ぐアスリートへの誹謗中傷…東京五輪金の水谷隼が自身に寄せられた“心無い言葉”を公開「こんなのいっぱい届いたら誰でも心病むよ…」【パリ五輪】(2024年8月1日『THE DIGEST』) (original) (raw)

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東京五輪の卓球混合ダブルスで金メダルを獲得している水谷隼氏。(C)Getty Images

連日、熱戦が繰り広げられているパリ五輪。ここまで金メダル8個と日本勢の活躍が著しいが、大会が進むにつれてあらためて浮き彫りとなった問題も少なくない。その一つがアスリートの誹謗中傷被害だ。

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現地7月27日、柔道男子60キロ級の永山竜樹が“不可解判定”の末、フランシスコ・ガルリゴス(スペイン)に敗れると、対戦相手と審判へのバッシングが殺到。それから2日経過した現地29日には、永山が自身のSNSを更新し、「ガルリゴス選手への誹謗中傷などは控えていただきたいです。審判の方も判断の難しい状況だったと思います」と発信している。

さらに現地28日、女子52キロ級で2回戦敗退を喫した阿部詩のもとには、試合後の号泣に対する批判の声だけでなく、度を越えた攻撃的な書き込みも…。そんななかで現地30日に阿部は、「沢山のサポート、応援ありがとうございました」などと感謝のメッセージをつづり、「情けない姿を見せてしまい申し訳ありませんでした」とSNS上で謝罪した。

これらの状況を受け、東京五輪の卓球混合ダブルスで金メダルを獲得している水谷隼氏は現地8月1日、自身のX(旧ツイッター)を更新。「死ね!」「くたばれ!」「消えろ!」「お前嫌われてんだよ」などと、自身のアカウントに寄せられた心無い言葉の数々を公開し、「こんなのいっぱい届いたら誰でも心病むよ…」とアスリートに同情を示している。

その後も、「あとわざわざ本人に届くように粘着してコメントや引用までして悪口言う、誹謗中傷予備軍みたいなタチ悪いやつらも規制できるようにならないの?」と問いかければ、「心に受ける傷は同じ。どんどん心が閉ざされてく」と記述。「SNSに精通してる人が法改正やルール変えていかないと永遠に終わらない」と投稿を締めていた。

フォロワーからは、「完全にアウト」「酷いですね」などと多くのコメントが寄せられている。

構成●THE DIGEST編集部