ミュージカル「GIRLFRIEND」8回目 (original) (raw)

萩ちゃん出演のシアタークリエ ミュージカル「GIRLFIREND」も6月29日の島ウィルとの回も終わって、無事にシャッフルウィークも終了となりました。いやー、それにしても23日から萩ちゃんマイクを見ていなかったので、6月24日から28日までの5日間の長かったこと!(26日の井澤ウィル回行けなかったのは本当に懺悔の極み)。7月1日からは所属するグループの7ORDERのツアーもあるので時間を取っていただけるのは本当にありがたいことだと思うのですが、どこか苦しくなるような胸がいっぱいになるような面持ちでの約1週間でした。いや、こんな気にさせる演目も凄いよなあ~。

そんな中で萩ちゃんはガルフレ舞台の時にはがっつり練習も含めて取り組んでいるようです。6月30日の井澤木原回の後のトークショーでは、井澤くんから萩ちゃんは本番前に合わせて欲しいとお願いされ、結局最初から最後まで、曲も5~6曲合わせてくれたとのこと。萩ちゃんの稽古熱心なのも凄いけれど(それはこういう掛け持ち的な環境の中ではある意味当たり前だし、舞台を務めるためにも必要なことだから)、そこに合わせて稽古を一緒にやってくれる井澤くんのサポートのおかけだと思うんですよね~。健介さんも木原くんと一緒にずっと歌稽古していたそう。ミュージカルや歌う舞台での経験が相対的に少ない萩ちゃんと健介さんのお二人がそこを頑張って埋めようとしている。舞台を務めるなら当たり前とは思うけれど、こういう一つ一つの積み重ねが少しずつ大きな花を開かせるためのステップになっていくのだと思うのです~。そういうところをちゃんと忘れない本当に自慢の推しだなあって改めて思うのでした。

さて、6月29日マチネで島くんとの2回目の舞台を見てきました。通算8回目ー。たくさん見たなあっていうより、これが終わるともう千穐楽の高橋萩谷回しかないのが無理すぎる・・悲しい・・。と思っていましたが・・・。

島ウィル萩谷マイクの2回目を見てきました!島くんは勿論萩ちゃんも高音の調子が良くハーモニーもしっかりと。島くんのボケにしっかりツッコミ対応する萩ちゃんの息のあったお芝居に笑い声も多い楽しい回でした♪充実の観劇となりました。#PRMガルフレ #島太星 #萩谷慧悟 pic.twitter.com/v8o3m69dp3

— TANUSUN (@DrumofK) 2024年6月29日

ユーモアたっぷりでボケな手数の多いお芝居も大得意である島くんを要所要所でしっかりとブロムキングらしい落ち着いたツッコミできちんと受ける萩ちゃん。前回、二人の会話のタイミングの軽妙さが会話劇らしくっていいなあって思っていたのですが、そこを更に強調したようなお芝居となっていました!。始終、会場が笑いに満ちていたのは、テンポ感と二人の強弱の加減の良さだったからだと思います~。そして、前回、やや不調だったハーモニーもかなりよくなってて、それはお互いの努力だと思うんですが、安心してみることができました。そうなると、ロック的曲での二人の歌の強さ(やっぱり島くんの響きが何重層にもなってる力強さは凄いし、萩ちゃんのビート感ばっちりの強さも痺れる)が更に際立ってて、あのマシュー・スィートの名盤のPRM(Rock Pop Musical)なんだなあと改めて実感が沸いたのでしたー。

この日の萩谷マイクのリズム感とダンスのキレが本当によく、いつも以上に音に乗って踊ったり歌ったりがよかったんですよね。5日間空いたフレッシュさであったり、前日に7ORDERのリハやってて体が出来上がってることも大きかったんじゃないかなあ・・。Looking at the sunのソロダンスでスネアの音でおへそをばっこんばっこんと突き上げるダンスの気持ちの良いアイソレに脳天へろへろになってしまったという~。個人的には萩谷マイクの特徴の一つはおそらく性的な色気っていうか、青年らしい性真っ盛りのマグマが噴き出すような愛を表現できてることと思っているのですが(初回のドライブインシアターのデートの時、島ウィルがとうとうとしゃべってる時の、萩谷マイクの視線の強さと言うかぼーっとしてる感じが「けしからん!」って感じですよ)、弱さを見せようとしない(割と意地もあるというか自分の性を受け入れているとふるまいたい感じというか。自分は大丈夫と思っているけれど・・みたいな)明るさで生き抜いていく島ウィルとアメリカンで色々と無自覚な萩谷マイクとの陽と陽のぶつかり合いが楽しかったです~。

あ、それと回転坂道舞台の使い方が安全を更にきちんと配慮してる感じがあってほっとしました。カートに乗ってのシーンで萩谷マイクがカートを台にぶつけないようスーッと下手に流していくのがカッコよかったです。でも、演者が本当にやるべきことが多い舞台で、その部品一つ一つに高いレベルで対応している萩ちゃんがいつも誇らしくなりますね。

思うに、この島ウィル萩谷マイクのペアだと、いい意味で時代に縛られていない最初から普通に男の子同士が恋愛できる世界を感じていました。島ウィルはユーモアとウイットのある明るい人柄で、萩谷マイクもマジかっこよくウィルのこともまっすぐ大好きで。二人の別れの原因は、同性愛というところから視点が離れて、生まれ故郷を離れるかという人生問題になるみたいな感じも受けましたね~。で、何度も見てきたからからかもしれないけれど、この回はコメディ味もあったせいか、脚本に出てくる以上の色んな登場人物の気配を感じた気がしましたw。二人だけの閉じた世界じゃない、普通に二人を取り巻く登場人物たちが舞台にいるような感覚。これは個人的な妄想なのですが、「マイクが学校で2番目の人気って言ってるバカがいるらしいけど、じゃ1番って誰よ、そんなのいるわけないじゃない?ありえないでしょ?」ってペチャクチャしゃべる赤毛アメリカ女子高生(のアンサンブル)に自分はなってましたw。一方で、1993年のネブラスカというリアルを肌で感じさせてしまう高橋萩谷ペアのアイデンティティのぶつかり合いと当時の環境の表現も早く見たいなあと思うのでした。

なんだろうなー。「1993年のネブラスカに住む18歳男子同士の恋愛ミュージカル」という1行だけをとっても詰め込まれている要素の多さやそれにどう取り組むかは山のようにあると思うし、マシュー・スィートの名盤GIRLFIRENDをああいう形(原曲の手触りをしっかり残しているロックのみならずハーモニックなスイートなポップス曲も多い)で編曲してPRMとしてるのもこれまた要素を山のように増やしているしw、そこにきてのダンスの濃さであったり、更に解釈世界を広げていることを考えると、この作品は凄い宝物だと思うのですよね。やっぱりペアによってこの戯曲の要素のどこを描くか、どこを強めて演出するかって本当に違うし、受け手が何に惹かれるかは様々で。たぶん、今、ここでの多数派っていうのはあるとおもうけれど、それだけが正解という訳でない。そういう提示の仕方をしてくれているこのクリエのミュージカルを本当にありがたいと思うのでした。

— 島 太星・しま たいせい (@shimazaki0129) 2024年6月29日

島くんってしっかり者だよねえ・・と改めて。事前の噂から思っていた人柄とは違ったけれど、これから大きく羽ばたいていて行く方なんだろうなと、しみじみと(そしてあの事務所も本当に大きくなったなあ)。そして、萩ちゃんの頑固なまでにゆるぎなきスタンスの変わらなさとやるべきことをゆるがせないところやっぱり好きだなあと。

あ、この日、萩ちゃんがたびたびお世話になってる西田大輔さんが観劇されているのを目撃していましたした!西田さん見るたびにそのカッコよさ大声上げてしまう私。声上げるの抑えたかったけど、嬉しかったな~!しょー兄とまさしさんも観劇された日があったようで、萩ちゃんの成長を見守ってくれている人たちもいらっしゃる嬉しさも噛みしめたのでした。

萩谷慧悟 (@hagiya_official) 2024年6月29日