210㎞超えのサーブを武器に、島袋 将 選手が上海チャレンジャー 優勝!! (original) (raw)

カタルです。

国内育ちの27歳!

島袋 将( しまぶくろ しょう )選手が、【 Road to the ロレックス上海マスターズ(チャレンジャー100) 】で優勝しました!

島袋 将(しまぶくろ しょう)選手のデータ(2024/9/7)

・2017年インカレチャンピオン

・現世界ランク239位(2024/9/7)

・自己最高世界ランキング シングルス135位、ダブルス438位

・「有沢製作所」と2020年5月1日に所属契約、「東仁学生会館」と2020年7月1日にスポンサー契約、「名代富士そばグループ」と2023年3月25日にアドバイザリー契約、2024年4月25日に「ディアドラ」と契約、その他契約( ヨネックス、アトラス、アドミラル )

・2020年5月にプロ転向

・1997年7月30日 27歳

・岐阜県岐阜市出身

・身長 183cm

・体重 78kg

・右利き

・出身高校 四日市工業高校

・出身大学 早稲田大学

・ジュニア時代の所属スクール HIDE TA

島袋 選手のプレーで一番目を引かれるのは、なんといっても210㎞をコンスタントに出すことが出来るサーブ力です!

今回の決勝戦でも、ファーストが入った時のポイント取得率93%と言う高い数字をたたき出し、7本のエースを奪いながら1度もブレークされること無く勝利を手にしました!

これでキャリア3度目となるチャレンジャーの優勝です!

今年は少し調子を落としていた印象が強かったですが、更なる飛躍となる切っ掛けになるかもしれませんね!

❏ インカレチャンピオンまでの軌跡…

島袋 選手は2017年のインカレを制しチャンピオンに輝いています!

そんな経歴を考えると、ずっと幼少期からトップに君臨してたように思うかもしれませんが、決してジュニアの時点では飛び抜けた存在ではありませんでした…

島袋 選手のジュニア時代は、東海地区代表で全日本ジュニアに出場する選手でしたが、U12、U14では2回戦敗退、U16では下の年代で2回戦、上の時は1回戦敗退、U18の全日本ジュニアでは3回戦で敗退と、決して上位に勝ち上がるような選手ではありませんでした…

ジュニアでの最高成績はインターハイの個人戦でベスト8です…

ジュニア時代、まり良い成績は残せていなかった 島袋 選手を変えた切っ掛けが、早稲田大学に推薦で入学できたことでした!

そこには共に切磋琢磨し、負けたくないと思える良きライバルがいたと言います…

それが勝つために努力し続けるモチベーションとなり、自分自身の能力を高める大きな切っ掛けになったようです!

そんな努力によって早稲田大学のNO.1となった 島袋 選手は、その年のインカレを勝ち上がり、優勝を成し遂げました!

正に 島袋 選手の軌跡は、大学から大きく伸びたと言う典型的な『 晩熟 』の例で、もちろんジュニア時代も努力を積み重ねて来たと思いますが、身体がしっかりと出来上がる大学時代に更に努力出来たと言う事が、高身長となり強くなったフィジカルを生かしたプレーを身に着けることが出来た大きな要因だったと思います!

前に『 晩熟 』について少し語った記事が有るので良かったらどうぞ⇩

tenniscoachkataru.com

❏ 多くのスポンサーに支援される取り組み!

島袋 選手には、テニスの実力とは別に注目したい点があります!

それは他の選手に比べて多くのスポンサーがつき、支援されていると言うところです!

正直、実績で言うと他にも同じような戦績や実力の選手がいる中で 島袋 選手だけ多くのスポンサーがついていることを不思議に思っていましたが、聞くところによると多くの企業に自分を売り込むなどの取り組みをプロになる前から行っていたらしいのです!

恐らく自分の目標が海外でのプロ活動で、そのために必要なのがスポンサーからの支援だと理解し、先を見据えて準備をしていた成果なんだろうと思います!

そして多くのスポンサーからの支援が海外遠征の支えとなり、2023年のウィンブルドンと全米オープンの本戦出場を果たし、世界ランクを 135位まで上昇させた原動力になったのだと思います!

この 島袋 選手取り組みは、海外で活動したいと考える選手にはとても重要な事で、他の選手も見習うべきこ所が多くあると感じます!

今の国内テニスの現状を考えた時、スポンサーになってくれる企業は多くないのが現状ですが、そこまで考えてプロになった選手はほとんどいないのではないかと思います…

いつの日か 島袋 選手には、どのような活動を行ったのかを詳しく聞いてみたいものですね!

❏ 主体性を磨き、ピークを大学時代以降に!

大学では、コーチや監督からの管理は緩み、自主練などで自ら考え行動する主体性がその後の上達に影響して行きます!

僕の知るトップジュニだった子の中には、大学入学後は練習嫌いになりトレーニングも進んでしなくなったと言う選手が多くいます…

これは恐らく高校できつい練習やトレーニングを強要され続けたことで、軽いバーンアウト状態を引き起こしているんじゃないかと思います…

前に高校部活について少し語った記事が有るので良かったらどうぞ⇩

tenniscoachkataru.com

理想としては、ジュニア時代には戦えるだけの技術と自分から行動したり考えたりできる主体性を磨き、身体が出来て筋肉もつきやすくなる大学時代以降に自ら努力出来るピークの状態を持って行く事が出来た時、更に伸びて行く『 晩熟 』となる選手になれる可能性が大きくなるのではないかと思うのです!

❏ まとめ

今回は、 チャレンジャーでキャリア3度目の優勝を果たした 島袋 選手の軌跡を記事にしてみました!

エリート街道では無く、雑草魂とも言える 島袋 選手の道のりは、多くの選手の参考になるのではないかと思います!

教え子達にも、 島袋 選手の最後まで諦めずに取り組み続ける姿勢を見習ってほしい…

今後、そんな雑草魂を持った教え子が現れることも夢見るカタルでした。

~おしまい~