気まぐれ感想文 (original) (raw)
今のアメリカの気持ち悪さ
2021年 01月 25日
とりあえずアメリカ大統領選から見えてきた現在の気持ち悪さについて。
一つ一つは些細なことでも、積み重なると些細でなくなるのです。
最初に「ん?」と疑問に思ったのは、昨年十月、ネットに載っていた主要メディアのバイデン支持率の高さでした。
民主党支持のメディアだったとしても、八割を超える支持率でバイデン優勢!みたいなこと書いてて「ほんまかいな?」だったのです。
ネットで見かける現地住人の意見はトランプに風が吹いているといったものが多くて、このメディアと現地の空気との乖離はなんなんだろう?と疑問に感じたのが、そもそもの最初でした。
仮にバイデン優位にしても八割はないだろうと、そうとしか思えない雰囲気だったんですね。
まあ、そうはいっても四年前に情勢を読み間違えた反省はしてるのだろうし、八割はいかなくてもバイデン支持の方が多いのかなあと思ってた矢先に、なんとバイデン息子の致命的なスキャンダルがネットに流れ出る。
これで一気にバイデン票は下がるだろうって雰囲気になったのだけど、なんとそこからそれらの投稿がどんどん消されていった。
主要なテレビや新聞が軒並み反トランプなのはもう前からなので、トランプ支持者は自由なネット空間で頑張るしかないねーと思ってたら、なんとネットも反トランプ親バイデンでガチッと固まってたらしい。
トランプの疑惑は何でもかんでも大々的に取り上げるのに、バイデンの深刻な疑惑は片っ端から消していく。
主要メディアもSNSも同じ意図に基づいて一つの流れに世論を誘導しようとしているのが嫌でも伝わる。
何が正しいとか正しくないとか以前に、テレビ画面の中、新聞紙上、SNS空間、それらのどれもが一つの価値観しか認めなくなっている。
自由を標榜していたアメリカがこんなことになるのかって。
選挙の不正については複雑すぎて細々書けないけど、一つだけ残念に思ったのが、確かペンシルバニア州知事だったと思うんだけど、郵便投票を積極的にすすめておきながら不正を不安視する有権者の声に応えずに、「郵便投票が増えるので(必須のはずの)署名の確認は行わないことにした」と言ったこと。
ここはむしろ「例年より厳格にチェックする」と言って支持政党関係なく州の全ての有権者を安心させるべきだったのに、悪びれもせず集計方法をガバガバに緩めた。
なんて不誠実なんだろうと呆れるしかありませんでした。
と同時に、これがまかり通るなんてアメリカ終わってね?です。
ずっと選挙戦のゴタゴタを見てたけど、今のアメリカは本当に不誠実な国だと思う。
先日バイデンが新大統領に就任しましたが、実はまだ落ち着いた雰囲気には全然なってない。
不正についての裁判も続いているのがまだ数件あるらしい。
とはいえ、バイデン対トランプの戦いは情報戦もいいところで、どちらの陣営も何が正しくて何が偽情報なのか、さっぱりわからない。
信用できる情報がどちらもほとんどないと言っていい。
そんな中で唯一これは正しいだろうと思われるのが、実はトランプが獲得した7400万といわれる票の数。
バイデンの得票数については方々からいちゃもんがついてるけど、トランプ票についてはおそらく「不正だ」との声はあがってない。
反トランプを極めている主要メディアもこれは問題にしてなかったと思う。
というか、今現在信用できる情報はおそらく本当にこれくらい。
この票数、四年前にトランプが勝利した時よりも増えてるので、トランプの四年間は多くの国民の信任を得た、という理解でいいと思うし、選挙戦の時期に「風はトランプに吹いている」と言っていた現地住民の声は正しかったということでいいのだと思う。
ようするに、投票日前に個人的に感じていたメディアとアメリカ国民の間には著しい乖離があるのではという疑惑は、おそらく正しかった。
少なくともバイデンは圧倒的に勝ったわけではなく、彼は融和を口にするならトランプ支持者の疑問に真摯に対応するべきで、一つの価値観しか認めないとばかりに検閲を強化する主要メディアやSNSに対しては何らかの対策を施すべき。
でなければ今のままではアメリカはかなりマズいことになるんじゃないかと思う。
バイデンの得票数はともかく、トランプはかつてのオバマ以上の票を得た。これは確実。
そうでありながらSNSはトランプ側のアカウントを停止させ、トランプ支持者の投稿もどんどん消していく。
SNS側の理由としては「危険だから」ということだけど、SNSは既に投票前の時点でバイデン側のスキャンダルを隠ぺいするべく検閲を行っており、公平・中立でないことは証明されている。
はっきり言ってトランプVSバイデン、共和党VS民主党、司法の場での闘争、そういったものは複雑すぎて情勢を理解しきるのは不可能ですが、一般の国民の敵が主要メディアだというのは完全に確定したように思います。
戦況が悪くなっても良いことしか報道しなかった当時の新聞やラジオみたい。
ドラマや映画でマスコミにコネがある人が「実は日本は負けてるらしいぜ」ってコソッと言ったりする場面があるけど、ほとんどの国民は現実に起きていることとラジオの言ってることが違うことを知らないまま。
この世には主要メディアが言ってる世界と、人々が肌で感じる現実世界と、二つの世界が存在している。
そして大統領を決めるのは現実世界ではなくメディアの世界ということらしい。
残念ながら今のアメリカは完全にそうなってるっぽい。
本や映画、もろもろについて思った事。ネタバレ有。
by teri-kan
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