北鉄石川線新型車両は将来的に浅野川線03系置換可能性も視野に? IR直通見越し案が面白い (original) (raw)


こんにちは!
今回は北陸鉄道に関する記事を書いていきたいと思います。
先日、北陸鉄道石川線への新型車両の導入が発表されました。石川線はそもそも廃線及びBRT化も本格的に検討されていた路線です。しかし、結果的にはそのようにはならずに路線を存続し、新型車両を導入することが決まりました。そしてこのタイミングで新型車両導入の本格的な案が示されたということです。
石川線は2028年度から3年間で置換を進めていくことになります。現行が7000系5編成と7700系1編成の合計6編成となっていますが、現行と同じ本数の新型車両が導入されるようです。3年で6編成ですから、1年間2編成程度の導入になるのでしょうかね。車両の性能については、現行車両と同じく18m車体の600V車両の導入となるようです。車両更新費用は41億6000万円ということで、1編成辺り3.5億円程度でしょうか?オーダーメイドで18m600Vともなると、やはり高くなってしまうのでしょうかね…。北陸鉄道はみなし上下分離方式が決まっていますので、新型車両導入費用は国・県・沿線自治体が負担し、北陸鉄道の負担は無いとのことです。

中長期的に検討する事項として挙げられている、石川線IRいしかわ鉄道西金沢~金沢間の乗り入れ可能性の調査、石川線野町駅香林坊方面への軌道敷設可能性の調査との整合性を考慮する必要があるが、一定の期間を要する調査の終了を待たずに車両更新する必要があるため、順次全6編成を、現行の車両規格で更新するため、令和7年度より発注手続きに着手する。ただし、メーカーの供給能力等の関係で、実際の納車は令和10年度からとなる見込み。
また、上記の中長期的な検討の結果、石川線で別規格の車両を使用する必要性が生じた場合は、令和10年度から導入する車両を、例えば、**浅野川線の老朽車両(令和5年度時点で車齢約30年の03系)の代替として、石川線から浅野川線へ転属させる**など、全体として最適となるような対応を講じる。

これ、どういった意味なのかと言いますと、石川線の将来的な構想が影響してきます。石川線の存続の方針が決まった際、沿線自治体等は様々な構想を打ち上げました。IRいしかわ鉄道直通によって金沢駅に乗り入れる案や野町駅から香林坊方面へ延伸する案です。これらの計画も検討段階であるようです。特にIRいしかわ鉄道に直通するとなると、600Vの車両ではIRいしかわ鉄道に入線することは出来ません。北陸鉄道石川線は600Vですが、IRいしかわ鉄道は交流ですので、直通運転を行うには現行の仕様とは別の仕様の車両を導入する必要が出てくるということになります。また車体長も北陸鉄道は18m、IRいしかわ鉄道は20mです。そんな中、今回は600V18mの車両を製造するということですから、将来的にIRいしかわ鉄道に乗り入れるとなると、今回導入する新型車両は仕様が合わなくなる可能性があるというわけですね。そこで中長期的なこれらの計画が実現することになった場合には、今回導入する車両が置き換え段階に達していなくとも、その際の規格に合わせた新型車両を導入し、今回導入する新型車両を置き換えることで、これらの計画に支障が出ないようにすることが示されたというわけですね。その際に、今回導入する車両はどうするのかを考えた際、浅野川線に転属させることにより、03系の置き換えにも使えるかもしれないという方針が示されたということになります。石川線から浅野川線に転属するとなると、昇圧が必要ですから、そういった改造をした上で浅野川線で走る可能性も想定した新型車両になるのだろうと思います。確かに理にかなった計画ではあると思いますし、面白い案だなと感じる所です。

もちろんこれらの計画が進まなかった場合には、そのまま石川線で生涯を終えるということになるでしょうから、実際に転属するか否かは未定でしょう。しかし、こういった可能性も視野に入っているということは、事実なのだろうと思います。
今回は北陸鉄道に関する記事でした。新型車両導入が楽しみですが、まずは直近の関心事としては、浅野川線へ03系導入が完了したにも関わらず、8000系8801Fが残っている現状がいつまで続くのかと言うことですね。なぜ残っているのか分かりませんが、京王3000系の貴重なトップナンバーですから、こちらの動向も気になる所です。検査期限までは走らせるのでしょうかね?こちらの動向も注目していきたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!
IRいしかわ鉄道は直流ではく交流です。訂正いたします。