おきく's第3波フェミニズム (original) (raw)

昨日の続き

『沖縄のハルモニ』の後のトークについて。
わたしの話を聞きたかったと言ってくれた人がけっこういる。
どういう顛末だったかと言うと、いちおうわたしひとりでトークという予定で宣伝されてたんだけど、当日(汗)、主催の方から、「参加者全員でのシェアリングの時間を増やしたい」と相談され、変更したのでした。というのは、前日までのトークの時間の様子を見ていた主催者が「一部の人ばかり話している」と感じたらしい。
そういわれたら仕方ないので了解しました。

結局、幾人かの参加者の方の感想が聞けたのでそれはそれでよかったのですが、わたしとしては、もっとこれを知ってほしい!とかこれを考えてほしい!という気持ちの残る時間でもありました。
「慰安婦」問題は、ひとによって知識の多寡がものすごくばらついている。これは、政府がきちんと責任を認めて教育なり調査なりをしていないことにまず原因があるし、また、学者も十分には取り組めていないから。
また、信じられなくなるほどの痛い(性)暴力でもあったわけで、それに触れるのはエネルギーの要ること。それは、大学の授業で教えているわたし自身、よく分かっている。
とはいえ、せっかく貴重な映画を観てもらえたのだから、その大事な経験をエンパワーするべく、必要と思われる情報や知識は提供したかったし、わたしの思いも伝えたかった・・・。

「慰安婦」問題は、現在用いられている理解の枠組みだけでなく、もっと多様に、深く語られ、理解されるべきだとわたしは思っている。とくに、ジェンダーやセクシュアリティの思想や運動にもっとつながっていかなければならない。
でも、それを理解するにも、一定の時間と努力が必要で、一本の映画を観ただけでは当然ながら難しい。だから、わたしなりに提供したかったんだけどね。

まあ、こういう思いをもったのも、参加者のみなさんの感想を聞けたからだし、まだまだこれからだということだなあ。
あと、「(わたしの)本を持っていったら確実に売れたのに」と言われた。かなあ。。手元に大量に残っている自著。売りつけるのが恥ずかしくて。。。恥を捨てて討って出るべきか(多分無理)。

by anti-phallus | 2012-02-09 00:12 | その他

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