『雨が好きさ』 (original) (raw)
田尻科研シンポを終えて安堵されているであろう、広島大の柳瀬先生のサイトで新しい論考がアップされた。(http://ha2.seikyou.ne.jp/home/yanase/plurilingualism.html#071127)
一部、ドキッとしたところを引用。
- 3.3 To whom and how: 私たちは誰にどのように語りかけているのか 上のような考察からするならば、私たちは学界の吟味者を突き抜けて、究極的には一般市民に語りかけていることが明らかになる。私たちはそのような聞き手・読み手に向けて、正確さや厳密性を犠牲にすることなく、事象の諸連関を明かすような語り方をしなければならない。しかし私たちは現在、もっぱら同業者あるいは学会誌査読者に対して、彼/彼女らが好むような(あるいは拒めないような)語り方をしているのではないかを反省しなければならないだろう。
津田正氏が大津先生のシンポでカフカの引用をして以来のWords that hit homeである。いつか、じっくり話を聞いてみたい。
高3は、某模試の解説。最後は語彙の整理。発音も含む。<a place + 不定詞>の語法。足跡の位置と前置詞の欠落の確認。frightenedの語形成。”for his private use” が本文中に出てきたので扱おうと板書したところで時間切れ。privateとpersonalを確認しておくよう指示。「反意語を援用した語義の理解」の応用実践。確認は次回に持ち越し。
高2は、Seeds of peaceのレビューから。譲歩の従属節までを踏まえて、内容を予測させディクテーションさせた文は、
- There is nothing that stops us from becoming friends.
否定語や否定の文脈を持つ表現に惑わされないことが大切。新たな段落からラストまで約3分間聞きっぱなしメモ完成。音読40回の必要性と効用を説く。
普通科は試験範囲終了。上級者向けの発問を適宜投げ入れる。対面リピートのペアからあぶれた生徒の相手をしながら、早く終わって暇そうな生徒には教材研究用のノートを拡げ、「知識を整理すると、こういう風なノートになるよ。」などと見せて歩く。
- 先生も、やることやっとるんじゃね。
嬉しいこと言ってくれるじゃないの。
放課後は、速攻で湖へ。今週の残りは会議の連続なのでテスト前最後の乗艇。また水位が下がった。本気で雨乞いでもするか?合宿で試したリカバリードリルから。「ふわふわ〜、ピタッ、ギュ〜ン」を自分のものにすることが狙い。結局は自分で掴んだスキルが自分を支えることに早く気づきなさい。佐野元春も歌っていたように、教わったことはすぐに役に立たなくなるのだから。
月曜日に比べて、風もうねりもきつく、エントリーでの力みが目立つ。ドリルの間も艇が回る感じ。エースは、波に細かく反応し、ドライブでハンドル先行になりがち。「リラックス」を指示したのもつかの間、「沈」。水温も低いので、即、救出。ところが、その直後、風もうねりもピタッと止み、ベタ凪ぎに。湖の神様の思し召しか?
帰り道の車内では、エースもエースキラーも期末テストに向けての意気込み(不安?)を熱く語っていた。頼むよ、本当に。
N先生から、特定大学オープン模試の資料を送ってもらう。ライティング関連の問題分析のリクエスト。大阪大、広島大、九州大、一橋大など。九州大の模試は、K塾も、S台も、問題はともかく、解説での書くプロセスの考察が総花的アプローチ。結局、これは受験指導であって、ライティング指導ではないのではないか、という印象批評。週末の往復新幹線で分析に取り組みます。今しばらくお待ちを。
夕飯はちゃんこ鍋。
『相棒』はHDDでバックアップを録りながら、うつらうつら。
本日のBGM: Water Color (大滝詠一/Niagara Triangle Vol. 2)