諏訪大社下社秋宮・下諏訪宿散策- 木曽路と諏訪の旅 2021春⑤ (original) (raw)
下社春宮に続いて秋宮へ。
その道中には**下諏訪宿**の宿場町が広がります。
街中ですが、名残は残っていて宿場町巡りをしてきた身としては見逃せません。
あわせて散策して下社秋宮へ。良い散策コースでした。
下諏訪宿
春宮参拝の後から散策スタートです。
まずはこちらの看板に沿って秋宮を目指します。
右下に向かう紫線に沿って秋宮方面へ向かいます。
秋宮までの1kmちょいの道のりには既にいくつか見どころが書いてあって楽しみ。
というわけで最初の見どころと書かれていた**諏訪湖ビューポイント**へ
諏訪湖は見える、、、かな。
かなり際どい。看板には絶景ポイントって書いてあったはずなんですけど。
むしろこの辺りがいかに宅地化されているかが分かる写真になっちゃってますね笑
慈雲寺・矢除石
気を取り直して先へ
次のスポット、信玄ゆかりの慈雲寺に到着
信玄は、こちらの慈雲寺中興の祖といわれる天桂上人を師とも仰いでおり、戦場に赴く際には教えを請うていたそうです。
そんな話の後に下世話ですみませんが、見ての通り、慈雲寺の参道はかなりの坂。
この奧の見どころに向かうこの階段にはひるみます。。
まぁ、行ったんですけどね。怖かった。。静岡の小山城の階段(訪問記)並みにビビりました。
そんな見どころがこちらの矢除石。先ほどの天桂上人にまつわる伝説があります。
天桂上人が上に立った状態で矢で狙わせたところ、この石で全て跳ね返って上人には当たらなかったそう。
石には窪みがいくつかありますが、これが矢のあたった名残でしょうか。
現代にも通ずるご利益がありそうな。
川中島の執念の石に似たものを感じました。
先へ。
慈雲寺の入口脇の水場は中山道の頃からの名残。竜の口と呼ばれています。
この先にも湧き水や温泉がたくさんにあって、水が豊富な土地柄を感じられます。
水がずっと貴重だったころなら、宿場町にもなりますね。
道端には一里塚
近くには伏見屋邸
1864年建築の旧商家です。今は地元住民や観光客向けの休憩所となっています。
中では地元の方が談笑中でした。
それにしても、街並みは現代の住宅街なので一見何も無いように見えてしまいますが、歩いてみると意外とかつての名残が残っているものです。
下諏訪宿本陣
少し行くと旦過の湯
元は慈雲寺修行僧の寮の野天風呂ですが、今も温泉施設として利用されています。
その正面にはお湯汲み場
温泉が自由に汲めるなんてすばらしい。地元にも欲しい。
この旦過の湯は、散策中もお風呂に来られた方がたくさんいらっしゃいました。
看板によると熱めらしいですが、入ってみたかったかも。
春宮から考えると結構歩いてきたものの相変わらず周りは住宅街。
ただ、少しずつ昔ながらの温泉宿が増えてきたかな。
そんなところに**下諏訪宿本陣**
こちらはかなり歴史ある佇まい。
そういえば下諏訪宿で古い木の建物を見たのは初めてかもしれません。
中で庭園鑑賞もできるようですが、残念ながら閉館中。また来ようかな。
そのすぐそばで**甲州道中と中山道が合流**していました。
かつては中山道唯一の温泉地であることに加えて交通の結節点でもあって、中山道随一の規模だったと言われます。
今は上諏訪の方が温泉地として栄えている印象ですが、諏訪大社秋宮もすぐですし下諏訪の方が栄えていたりするのかな。
近くにはもう一つ温泉綿の湯
この綿の湯、諏訪大社にまつわる伝説が残る温泉で、下諏訪温泉の由来となったもの。
今は取り壊されてしまいましたが、こちらも江戸時代から有名なお湯とのこと。
近くには問屋場跡地、という石碑も建っていますし、歴史ある温泉地は違います。
現地では気づきませんでしたが、近くに源泉がモニュメントとともに残されています。
今まさにトンネル掘削が計画されていて、源泉への影響が懸念されているようですが、何も起こらないことを願います。
諏訪大社下社秋宮
そんなこんなで1.1kmの道のりもあっという間に歩いて秋宮に到着です。
こちらも立派な石碑と
鳥居
青銅製でしょうか。
橋も架かっていて春宮とは違いますが、神域ということがよく分かる良い雰囲気です。
境内に気になる大木、根入りの杉
樹齢800年になる御神木です。
丑三つ時に枝先を下げて寝入りいびきが聞こえるとか。
一見怖いご神木なのかと思ったら、小枝を煎じて子供に飲ませると夜泣きが止むとか、葉を枕に入れると安眠できる、とかありがたいお話もたくさん。
馴染みの深いご神木なのでしょう。
本殿かのような立派な建物は神楽殿
1835年の建築です。いやー立派です。
写真だとサイズ感を間違えそうですが、**狛犬も青銅製で日本一の大きさ**。高さ1.7m。
立派な注連縄は1トンになるそう。
そして弊拝殿
一番奥に幣拝殿があるのは、春宮と同じですね。
秋宮ではこの奥のイチイの木が御神木です。そしてこちらもやはり立派な建築。
春宮とほぼ同じ幣拝殿があるのは、かつて建て替えの際に高島藩から春宮秋宮ともに同じ図面が渡されたため。
ただ建てた人たちはそれぞれ別。
となると、当然対抗心が湧く訳で。
お互いに技術を競い合うように素晴らしい彫刻が刻まれました。
春宮でも細かな彫刻だとは思いましたが、秋宮もやはり趣のある建物でした。
こうやって技術を高めてさらに価値を高めることを狙っていたのでしょうかね。
最後はもちろん**御柱**
春宮で勉強したので、御柱に関しては驚きは少ないですが、やはり見ておかないと。
下諏訪の駅や温泉街、本陣にも近い秋宮の方が大きい気はしつつも、随所に春宮と同じ雰囲気を感じました。
半年に一回、神様が行ったり来たりされるそうなので配慮もあるのでしょうか。
なんにせよ、両方回ってみたほうが気づきが多いので、両方回らないと、ですね。
この旅は馬籠宿からでした。
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