威嚇 (original) (raw)

4年間逃げられたのは上出来だった。月曜日の夜に発熱が始まったので普段やらないことをしようと思って、Netflixを開いた。私の部屋はベッドに寝転がりながら壁に投影した大きなプロジェクターで映画を見られる、非常にナマケモノに優しい構造に仕立て上げてあるので、熱が出た時ももちろん病人に優しい。

何を見ようか迷った。普段は、犯罪心理や幼児の話す前世の記憶を裏どりしていくドキュメンタリー、海の中でクジラがどのようにコミュニケーションをとっているか、ネアンデルタール人の秘密!みたいなものばかりを見ているので、サジェストもそのようになっており、とても高熱と咳でぐるぐるしている朦朧とした頭で処理できるものでもないし、かといって喉の痛みの気を散らせるほどハラハラ展開が気になるようなものでもない。

ランキングから何か見ようと選んで、「missナイト・missデイ」を見た。昼間は28歳?29歳?の女の子で、就職浪人をしている。公務員を目指していて公務員試験での成績は優秀なのに、ずっと面接で落ち続けている。その女の子が猫を助けたら、太陽が出ている間おばちゃん(アジュンマ)に変身するようになってしまった。多分公式のこの人とくっつくんだろうなぁという俳優さんよりも、当て馬役のアイドル役の俳優さんが可愛らしくて、このようにツルツルで透明な男性がいるものなんだなぁと感心してしまった。

結局、一晩中咳がきつくて寝られず、ドラマも一気に見た。ドラマは自分の文化から近すぎると細かい点が気になったり感情が揺さぶられすぎて見ていられなくなってしまうし(虎に翼しかり)、遠すぎるとニュアンスがよくわからないので、韓国ドラマはちょうどいいなと思った。優秀なのに年齢を理由に落とされる女の子に共感して少し泣いた。

火曜日は寝込んだ。唾を飲み込むのも喉が痛くて吐き出した。痰がひどく、咳き込んだその勢いで嘔吐してしまい、歳をとったらこんなふうになるんだなと予習した。視界が90度ズレてきて、氷枕なしでは頭が茹だりそうだった。買っておいた私、えらい。すみっコぐらしの氷枕が溶けてしまい、冷凍しておいたカオマンガイをタオルに包んで代わりにした。カオマンガイが溶けはじめてお肉の香りが出てきたら、次は冷凍うどんで頭を冷やした。保冷剤をおでこと首にものせた。冷蔵庫とベッドを這って往復した。

水曜日は熱が下がってきた。私は手のひらが常に温かく体中どこを触っても手のひらの方が温かいのが通常時の状態なので、自分の手で手首をつかんでどちらが温かいかで発熱しているかを確認する。この時やっと手首の表面温度と手のひらとが同じ位になった。

母が抗原検査キットと差し入れを持ってきてくれた。が、それがおうどんと海鮮丼のセットのお弁当で、今はなまもの食べられる状況じゃないんだけど…まぁでもわざわざ差し入れしてもらって文句を言うのも違うしなぁとも悶々とした。ありがたいにはありがたいのだが。不思議なひとだ。

木曜日は薬を飲む気力が出てきた。痰を切る薬と抗生物質だった。抗生物質を飲むとお腹が緩くなるが、そもそも何も食べられておらず出るものがなかった。 ポカリとにんじんジュースとトマトジュースで生き延びていた。カゴメのプレミアムにんじんジュースに幸あれ。

金曜日はやっとシャワーを浴びられた。普段、自分の汗や外の埃に我慢ならず強迫すれすれの気持ちで2回はシャワーを浴びるのに、5日間できなかった。髪の毛がたくさん落ちた。

土曜日、5日間ほぼ何も食べていなかったが、ポカリは飲み続けていたので大して痩せていなかった。誠に遺憾です。

日曜日にはやっと緑茶を急須で淹れる余裕がでるほどに回復した。ゆったり飲んだがあんまり美味しくなくって、淹れ方ミスしたかしらと思った。

月曜日、薬が効いてやっと咳も落ち着いてきたので、お寿司屋さんに大好きな白身と青魚を食べに行った。連休最終日でカウンターにはネタが少なかった。最初、ヒラマサを食べてまったく味がわからず動揺した。食感はわかるがなんだこれ。お醤油もなんだか味気ない、魚介類の香りもわからなくなっている。いつものハイボールも頼んでみたがまったく気の抜けた香りのないただのトニックのようだった。私の鼻の方がおかしくなっている。かなしい。香りがないと食べ物もお酒も味気ない。鼻が詰まっているわけじゃないのに。早く良くなりますように。

火曜日、繊細な香りがわからなくなり結果白米をドカ食いした。

新宿三丁目駅のホームで電車が来るのをベンチに座って待っていると、隣にトコトコと5歳位の女の子が座ってきた。水色のふわりとしたシルエットのワンピースを着て、足首の竹の白い靴下を履き、足の甲をパチンと留めるタイプの黒いメリージェーンを履いていた。

彼女は膝同士を擦り合わせてもじもじと落ち着かない様子で、目はキョロキョロと周りを見ていた。視界の端に見当たらなかったので、親御さんはどこだろう、となんとなく顔を上げた。3メートルほど前、電車の出入り口付近に並んでいるきれいな女性がその子のお母さんだった。背が高く二の腕が長かった。最近私は詳しくないが、モデルだったのかもしれない。美しい容姿のその女性は、エルメスのHのマークのベルトを巻き、グレーのハイウェストスラックスに黒のノースリーブのトップスを着て、肩にはアンテプリマやセリーヌの小さいバッグを複数斜めがけして、紺色のお稽古バッグを持っていた。

電車が来る少し前、女の子は「お腹がいたい」と言った。お母さんは「今そういうこと言わないで!ほら乗るよ!」とキリキリ怒っていた。お母さんも追い詰められてるんだと思うんだけど、そういうことをすると私のような子供に育ってしまうので、優しくしてあげてほしいなぁ。車やタクシーやバスではなく、電車に乗って移動しなければいけないうちは、そんなにハイブランドに手を出さなくていいと思います。それってちょっとなんか変よ。本当になんか変なことが目につく。髪の毛も解かさず、スタイリングなどではなく本当にただダラダラとパジャマのような格好をしてカバンだけ何百万円、という人を最近見る。お金の使い方は人の勝手だ、というのと成金みたいなことをするのは見苦しいから視界に出てこないでほしい、とを交互に思います。困ります。私、いつも自分の頭の中で討論が始まっちゃってまぁそれぞれの考え方も一理ありますよねみたいな仲介者まで出てきて、ぐちゃぐちゃになって終了する。

帰宅するたびにシャワーを浴びなければいけない。脅迫観念じみた体のべとべとに対する嫌悪感をどうにかしたい。今日は朝と、時間をおいて午後に出かける前にもシャワーを浴びた。すでに今日は2回シャワーを浴びていたので、もう一度入る必要は流石にないかなと思いメイクを洗面台で落とし始めた。でも、メイクを落とし終わって顔を含めて全身に使えるクリームをくるくると塗り始めて、首に差し掛かったときに嫌なべとべとを感じてしまった。もう無理だとバッと全部脱いでシャワーを浴びた。強迫観念じみている。明日の朝もシャワーを浴びる。

TikTokを開いたら、私と同じ原因で太った女の子の動画が流れてきた。精神を向上させるために、いろんなものが犠牲になった。月経困難症をどうにかマネジメントするためのヤーズフレックスを処方してもらう前に血液検査を受けた。ずんずん無職を進めており、本来なら会社の健康診断でカバーされる範囲のことを私はずっとやってなかったから、婦人科の先生に血液検査しておきましょうと言われた。中性脂肪だけ引っかかった。たくさんおいしいものを食べているから、たくさんおいしいものを食べること以外になかなか自分をいじめる方法が今手札にないから。最初の少しはいいんだけど、食事を進めながらなんでこんなに苦しいのに食べ続けてるんだろうと思う時がある。見栄で食事をしている。困ったことに1人の時もその見栄が取れない。見栄、こんなふうに自分を他人に見せたいかたちが頭の中に討論会が設置されているせいで、見栄をはりたい自分以外の人がいるせいで、見栄をはりたい自分が頑張ってしまう感覚がある。多重人格とかそういうことではなくて、常に複数の意見を走らせ続けている。弟が生まれつきの病気で一歳まで退院できず、その後途方もない偏食で彼は食事を残し続けた。チョコとお肉と白い米しか食べなかった。週6日は母親以外の人が食事を作ってくれていた。代わる代わる家に来てはわざわざ作ってくれたものを残すのは私は嫌だった。おかわりをして、にこにこしてほしかった。それらを全部私が食べては褒められたり、コミニケーションの一部になっていたのが、多分まだ抜けていない。食卓に何か残っていると洗いざらい食べないといけない気がする。急いで食べてしまう。食べて、誰かに褒められるのを待っている。見栄。

いわゆるスカーフについてのメモ

90センチが定番だが、斜めではなく直線でも胴体をくるりと包むことを考えたら120か140が自分には良さそう。90×√2すると127センチ、お尻は大体100センチなのでやはりこのくらいあると安心だ。

自分で手入れできる値段のものが欲しい。シルクの扱いは汗っかきにはハードルが高い。美術館の企画展で売ってたら大体買うんだけどそもそも展開されてることが少ない。

今年の春のタイ旅行で、ジムトンプソンの140センチ正方形のシルクスカーフを購入した。ジムトンプソンは アメリカ人だが衰退しつつあった手織りのタイシルクを諸国へ輸出し事業として成り立たせたた立役者で、最後は散歩してくるね〜とジャングルで失踪したそうだ。ゆるい死に方が羨ましい。おおかたジャングルの中で心臓発作かなんかになったんだろうが、体が見つからなかったということはすぐ他の生き物が胃袋に回収してくれたんだろう。いい死に方だ。わたしも、わかりやすく何かの役に立ったことになりたい。社会の食物連鎖で食べられたくはないが、死後の体は食物連鎖に組み込まれてくれていい。

タイ旅行ではほぼお買い物らしいお買い物をせず、現地の味を求めてローカルスーパーで食料品ばかり買った。唯一買った高いものが前述のスカーフだ。

https://www.jimthompson.com/

伊勢丹ハイブランドからトゥモローランドのセレクトまで色々見漁った。もちろん図柄が気に入ったらそれを買うのがいちばんいい。が、新品で、モダンで、高価すぎず、シルクの質がいいものが欲しければジムトンプソン一択だと思った。

柄は普通の花柄も用意されている。いかにもスカーフといった花柄で紺色茶色の定番のものもあるし、モダンな植物柄もあった。

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タイならではの図表が多くて見るだけでも楽しい。象、虎、タイ仏教の仏神や龍をポップな色でシルクで表現するなんてとっても粋でよい。バンコクの旧市街を柄にしようだなんてどうやって考えて、いざ図案にしてどうしてこんな可愛くなるんだろう。ケイタマルヤマが好きな人には刺さると思う。私にもがっつり刺さっている。

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遊び心と質の良さのバランスが良い。

90センチなら2万円前後、ツイリーは1万円を切って8,000円前後。素晴らしい。日本では現物を取り扱うお店が少ないので見て決められないのが難点だが、おすすめしたい。タイ旅行行ったら買ってください。

ツイリーなんてカバンの持ち手にぐるぐる巻くのなら消耗品だし手汗も汚れも日焼け止めも付着するし、この値段が上限だよ。すべてのブランドに敬意はあるがツイリーというものはレディーディオールに巻くためだけに存在するのではない。首や手首に巻くのが先である。これはレディーディオールをアイコンとして消費する行為へのアンチです。

ジムトンプソンの前に買ったスカーフは、3年か4年前の上野の企画展での古文書か古聖書をプリントした黄色いシルクスカーフだ。そちらはケリーの持ち手にぐるぐる巻かれる係を任せてツイリーがわりに使っている。ケリーが弩級に高価になってしまったので、お下がりでかなり使い込んだ状態ではあるが、そのまま待ったりブランドのスカーフを合わせてそのブランドの品格を目立たせることに抵抗があり、あえてブランド品ではないスカーフを巻いてバランスを取っている。ぐるぐる巻いて余った端っこからは、中世ヨーロッパの古文書に描かれた謎の竜が顔を覗かせてチョケている。きっちりするのはいつでもできるから、やりたくない。

mameから2024ssで古伊万里からインスパイアされた柄が展開され、スカーフも出ていた。mameで、マフラーではなくスカーフを出すのは初めてじゃなかろうか。近年は逆に見逃しているけど2014から2020までは熱心にmameを追いかけていたので全ての展開をチェックしていたが、そのころにはなかったはずである。あったとしたら、わたしなら買っている。

スカーフが再発見されてまた若い人たちにも流行る兆しなのかもしれない。韓国の細くて短いマフラーを見慣れて、若者の首元のワンアクセントに目が慣れてきているのかも。

https://vt.tiktok.com/ZSYfJpttW/

このように一枚の布から工夫するのを見るのが好きだ。小さい頃にブランケットを体に巻きつけて、上から紐やリボンで固定してドレスだよ〜とか、首元に結んでアンパンマンのマント!と遊んでいたのを思い出す。まさしくギリシャ人の着ていたtogaのような。あの頃から好きなものが変わっていない。物をたくさん持つことも大好きだけど、多機能で可変であることにより興奮する。可能性を残してくれることが嬉しい。和室に住むべきなのかもしれない。

issey miyake 本ラインで買い物をした。

6月2日の日曜日、新宿伊勢丹でああでもないこうでもないと、新作をドタバタ試着させてもらい、最終的にこれを手に入れた。

CUMULUS…堆積、累積、積雲、ラテン語で「積み重なること」

光沢感と透け感のあるテクスチャーと有機的なフォルムが特徴のプリーツのワンピース。細く透明なポリエステル糸と、ポリエステルスパン糸、ラミー糸を交互に織ることで、透け感と程よいハリ感やシャリ感がある生地に仕上げました。交互斜めにプリーツとプリーツの消し加工が入ることで、ユーモラスなシルエットが生まれます。

素材:ポリエステル 89% ラミー 11%

ラミーってなんだろう?と思って調べたところ、アジア圏で広く利用されてきた麻の種類の1つ、 苧麻(ちょま)のことらしい。ちょま。語感は可愛いけどキムタクが言いそうでちらつく。ちょま!てよ!

良いところ

生地がとにかく素晴らしく美しい 太陽の下で見たら、真夏の川の水面みたいにキラキラと光りそう

肩幅が広くて力強さもあるが、生地が柔らかいし色も爽やかなので、トータルバランスが良い

腰のうねりがデザインとして身幅に余裕を持たせてくれている デザインと機能性が合一している

腕が肘まで隠れるので、二の腕を気にせずに着ることができる

うねうねとした波打った細長い長方形を2枚重ねて、長辺の端40センチほどの長さを縫わずに肩にかぶせるようにおろして形作っていて、そのためふわりと落ちた布が肩、二の腕などをカバーしてくれて、非常にゆったりと着ることができて楽!楽なのにデザインかっこいい!

肩幅がしっかりとしたガンダムのようなデザインだけど、色味が爽やかなのでバランスが良い。さすがです。感服です。服だけにな

私は身長が高くないわりにユニクロでL〜XLをみちみちに着る体格ブラザーズの一端を担っているので、細長い印象を出すために黒のプリーズプリーズのスカートを上に重ねました。生地が右に左に波打ってるからかなりモコモコするけど結構ボリュームが抑えられて、ストンと落ちてよい。

可愛い〜ねえ えへへ お嬢さんに褒めてもらえたので載せちゃう

買ってすぐ着る部

とっても透けるから中にワンピース着てもいいな〜

先月のライトリークのスカートがフルレングスだから、胸まで上げてチューブトップワンピースとして中に着てみようかな

色んなワンピースを中に入れて着てみよう、なんせ高かったのだ。高くても欲しいと思う可愛さだったのだ。たくさん着るぞ。

ちょうどネイルの更新日だったので、このお洋服の色味で作ってもらいました。可愛い。翡翠みたいでとっても気に入った。このうねったプリーツの形を取った右手と、麻と透明な糸で織ったキラキラ煌めく生地の左手。シンプルなのは久しぶりだ。自分の装飾がギラギラぎゅうぎゅうしていると心が落ち着く。

元来オタク気質なので、こうやっていろんなものに概念を見出したり揃えたりするのが楽しい。

#issey miyake #イッセイミヤケ

お題「10万円」

たったいまのこと。真夜中の散歩に出ようと思って、マンションを出た瞬間に、エントランスの外の電柱のところに、若いが確実に大学生ではないような年齢の男性たちが6名ほどが、3台ほどの自転車とともにたむろっていて、タバコを吸っていて、最悪の光景だった。酔っていて自転車に乗れそうにないので休んでいるみたいなそういう感じでもなく、例えばこのマンションに住んでいる友人が一瞬ものを取りに行くのを待っているとか、そういう感じでもない。こんな夜中なんだから、友人がここに住んでるなら、もうみんなそのまま部屋の中で寝ちゃえばいいのだ。そもそも自転車に乗っているなら、みんなそんなにお酒は飲めないはずだ。夜中の2時に、表通りから一本裏の通りに、この人数の男性が固まっているのは非常に恐ろしい。最初にぎょっとして見つめてしまい、そのあとに顔を背けないで通るのもなんとなく変な感じだったので、まじまじとなんなんだこの人たちと言う目で見る。その人たちはこちらをあんまり気にする様子もなく、かといって、会話が弾んでいる感じもなく、ただ何かを持っているようだった。コンビニに一瞬入ったけど、気になって仕方がなくてすぐ戻った。私が今住んでいるエリアは駅からとても近く、一本向こうは飲食店が多く並んでいるがこの通りだけはマンションしかないという通りで、夜中にそのように大人数でたむろするような場所ではなかった。コンビニにいる間に、マンションで見かけた見た目を職業にできそうな女性や、夜中に帰宅した際にマンションの前に停まっている大きなバン、それに乗り込んでいく女性の姿を思い出した。もしかしたら同一人物なのかもしれない。さらに昨日か今日起こったばかりの西新宿で25歳の女性が50代の男性に刺し殺された事件を思い出した。 あの女性が出てくるのを張っているのかも?と思い至り怖くなった。一応コンビニにいる間にいちばん近い交番を検索して、マンションの前の道を遠くから確認して、まだいるようだったら、交番に行って注意してもらうように決意した。こわごわと通りの角から顔を出すと、ちょうどぞろぞろと動いて、また別の小道の方へ歩いて行ったところだった。杞憂だったのかもしれないし、私のマンションは2カ所出口があるので、もう一つの出口に移動しただけかもしれない。例えばこんなこと1つだけでも女性の体を持って生まれると警戒して考えて通報を検討する。犯罪をする人間がほぼ男性で、見た目だけでは犯罪者と見分けがつかないから、全てを警戒するしかない。

スナイデルにマルジェラのカバンを合わせる、などというウルトラCの組み合わせがなぜか局所的に流行った結果、マルジェラのカバンを持つ気持ちが完全に削がれており、売り上げが立つから当たり前なんだけどそれに乗っかっているプロモーションにもちょっと嫌気がさしており、ラグジュアリーブランドは憧れで買わせるものだと思いますので、冷めた目になってしまっていますね。タビブーツも5年位前に一度大流行りしたときに、新卒最初にお金入ってすぐ買った人間としては本当に悲しくて嫌で嫌で逆に履けなかったのですが、今やっとまた履けるようになりましたね。

何を言いたいかと言うと最近は完全にマルジェラへ憧れていた気持ちがなくなってしまい、憧れていた当時にブランドを構成していたマルジェラ出身デザイナーたちに憧れが移行しており、ディヘラやアワーレガシーがかっこいいなということです
ディヘラとジェントルモンスターのコラボのメガネ、なんと正規ルートで両方手に入れることができているので、将来的に私がもし結婚式をすることがあれば結婚式でパートナーにかけさせてあのルックを完全再現することが可能、楽しみだけどいつなんかな 最近やっと結婚もいいかもしれないと思えるようになりました友達夫婦を見ていて素敵だなと思ったからです。社会に出てからも、いや出る前からも既に結婚しなさいよと言う人たちは結婚していて楽しくなさそうだし、しなきゃよかったみたいな顔をしているのに、結婚自体は薦めてくるから、アリ地獄の中からお誘いを受けているような気持ちになって、本当に嫌だった。友達夫婦が1組、2組、3組と増えていて、やっとなんとなく良いのかもしれないと思えた。特に私と育った環境や父親のパーソナリティーが似ている友人が結婚したことで彼女が安定したようにも見え、自分の安定のために人を利用するという話ではないのだが、2人でいてより楽しくなれているのであればそれは素晴らしいことなので、うらやましく、自分も実践してみたいと思えるようにはなった。
今決まってるだけで今年行く友達の結婚式3つで、そのうち挨拶するかもしれないのが1つ、代表挨拶するのほぼ確定なのが1つ、仲人気質と言われたがそうなのかも?そうなのかも…

何が1番悪いって、私が自分の好きなタイプについてよくわかってないことなんですよね。多分ね。人に対して好きだと思うことよりは嫌いだと思うことの方が多いし、むしろ嫌いじゃないところが多い人が比較的好きみたいな話になっていて、それ以外はもうマジで見た目だけの勝負になってきてしまう。それは動物的なので避けるべきだが。私は自分の性欲を恐れている節があり、自分の性欲と暴力性が暴走するのが本当に嫌で、受験生の時なぜかわからんけど当時の彼氏と「挿入以外の全てはいいけど、挿入だけはやめとこう猿になりそうだから」て言って何なら挿入よりもアブノーマルとされる行為をしている割に挿入だけはしなかった変な経験があり、自分の性欲が変な方向にねじ曲げられた自覚がある。当時の彼氏のお母様が確か学生のうちに妊娠してしまった経験があり、大学を中退し、そのとき生まれたのが彼だったので、そのように絶対に妊娠の可能性が生まれる行為だけを止めておこうという話になったのだった。思い出した。冷静な彼氏だったと思う。お母様も大学卒業したかったとこぼすことがあったのかもしれない。人によってグラデーションがあると思うが、まぁまぁちゃんと強い方だと思うし、それがうまく処理されない結果、食欲に転じている部分もあると思うし。恐れすぎて30歳を過ぎてしまったので、もう好き勝手してやろうと思う。この肉体で遊べるのももうちょっとだと思う。

肉体の主導権で少し別の話。光浦靖子さんのエッセイで確か34歳か35歳の相談者から豊胸しようか迷っていると相談を受けていて、「30過ぎてんだから別に自分の体でしょ、好きにしなさい。はい次」みたいな感じで、一言で片付けていたのを思い出した。そうだよね、自分の体は自分のものだし、30超えてそう思うなら、多分40の時もそう思うだろうし。私も好きにしよう。自分の体が自分の思い通りにならない事は多いが、思い通りにできそうな部分は改造して、うまくいかなかったらそれはもういつもの事だから気にしないで受け入れればいいんだ。中学生からずっとお腹は痛いし、高校生の時はトイレから離れられなくなったし、実家を出るまで体調が全く安定しなくて、実家を出て5年間しっかりちゃんと働けて自信が出たあたりで東海地方に転勤になり、名古屋には友達もいないし、土地の雰囲気も合わなくて、1年で顔が爛れてしまって、仕事を辞めて逃げ返ってきて。5年間、自分なりにちゃんとやれて、お金も稼げるようになったと思ったのに、環境で私はこんなに変動してしまうんだと言うことを突きつけられてしまった。そうなると次に重要になるのは環境の整備だと思って、都心ど真ん中に住んでみたら、やっぱり精神がちょっとは安定した気がする。だって地元だから。名古屋はそれ自体がすごく悪いわけじゃないと思うし、名古屋出身で好きな人もいっぱいいたけど、名古屋で変質者にゴミを漁られてトラウマを植え付けられたし、恨んでしまう。

体重が増加して結構見た目が変わって可愛いとはお世辞でも言われなくなったんだけど、それでも仲良くしてくれる友達はいるし、めんどくさい人たちは離れていってくれたし、なんかこれで良かった気もする。服装がどんどん変わっていたのもあるかもしれない 体重が増えたから、豆黒河内はもちろん着られなくなった。2016年からマイシーズン5着ぐらいは買って年に10から20着ぐらいは絶対に買っていたのがまったく買わなくなった。スーツだけは残している。あとカゴベストとかカゴのスカートベルト。自分の体の曲線を気に入っていたけど、今ではなんだかダルマみたい。この体を美しくまでは行かなくても、外に出れる時に人の視線が怖くない程度に隠しつつ、素敵な線で包んでくれる洋服がありがたい。本当にイッセイミヤケを教えてもらえてよかった。誰が着てもかっこいいのはもちろんだし、気分としても今はイッセイミヤケやディヘラがかっこいいなぁとか、マルケスアルメイダはなんで中古になるとこんなに安いんだろうとか、Beautiful Peopleのたくさん着方が工夫できるシリーズだとか、そういうものがしっくりくる。大学から続けているキャンプの趣味も、この4年間でかなり生活自体に馴染んできた。たった4年位の間の話だけど変化が大きい。パンデミックをまだ引き立ってる感覚がある。まだ過去がフォルダのいちばん前にある。