『手術後の「せん妄」、医者は見慣れてても家族はショックを受けそう。学校で学ぶ機会があれば』~実例も多数寄せられる (original) (raw)

「外科室」泉鏡花

このとき夫人の眉まゆは動き、口は曲ゆがみて、瞬間苦痛に堪えざるごとくなりし。半ば目を※(「目+爭」、第3水準1-88-85)みひらきて、
「そんなに強しいるなら仕方がない。私はね、心に一つ秘密がある。痲酔剤ねむりぐすりは譫言うわごとを謂いうと申すから、それがこわくってなりません。どうぞもう、眠らずにお療治ができないようなら、もうもう快なおらんでもいい、よしてください」
聞くがごとくんば、伯爵夫人は、意中の秘密を夢現ゆめうつつの間に人に呟つぶやかんことを恐れて、死をもてこれを守ろうとするなり。良人おっとたる者がこれを聞ける胸中いかん。この言ことばをしてもし平生にあらしめば必ず一条の紛紜ふんぬんを惹ひき起こすに相違なきも、病者に対して看護の地位に立てる者はなんらのこともこれを不問に帰せざるべからず。しかもわが口よりして、あからさまに秘密ありて人に聞かしむることを得ずと、断乎だんことして謂い出だせる、夫人の胸中を推すれば。

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ももんが茄子 @momonganasu

@keiyou30 1年目。脳外の若い患者さんが術後の夜にエクソシスト並みに暴れていて、抑制を引きちぎる勢い…!ナースコール連打して先輩を呼んだ思い出があります。 もちろん翌日は覚えていない、と。 穏やかな顔にハテナマークがついていて、人体の不思議を感じました。