朝日新聞「報道と人権委員会」がもはや「報道を盾にした人権侵害の正当化委員会」 (original) (raw)

リンク 朝日新聞デジタル 犠牲者の氏名伝える意義は 朝日新聞「報道と人権委員会」 朝日新聞社の「報道と人権委員会」(PRC)は2月20日、「アルジェリア人質事件の犠牲者氏名の公表問題」をテーマに定例会を開いた。政府が日本人人質全員の氏名を非公表としていた時点での犠牲者氏名の報道の

リンクを貼るとうまくいかないのでweb魚拓を置いておきます

“ニュース報道は実名が原則だ。人権やプライバシーに配慮する必要から匿名にする場合もあるが、それはあくまで例外だ。”

“プライバシーを守るためには氏名の非公表も許されると考えている。だが、死者の叫びはどうなるのか。死者は沈黙しなければならないのか。死んだ人たちは語ることができない以上、私たちは代わって語らなければならない。報道機関の役割の一つだと思う。”

“仮名や匿名では、係留点がぷっつり切れるので、ふわふわ浮かんだようなイメージを伝えることになってしまう。そのようなメディアで健全な民主主義を支えていけるのか。”

“マスメディアは公共財であり、同一の情報内容が社会全体に共有されて初めて存在意義がある。一人一人の好みに合わせて情報提供の中身を変えてはならない。そのことを、読者にも理解してもらうようにしなくてはならないと思う。”

“報道機関による報道は、個人情報保護法の適用外だ。また、氏名はプライバシー保護の対象ではない。犠牲者も生存者も、その氏名を公表することは法的に何ら問題ない。”

“たとえば政府当局から取材した情報の報道を、記者が遺族に配慮して手控える必要はないと思う。現場の記者が政府当局から犠牲者の名前を入手した場合、仮に当事者の企業や遺族がその公表に反対しても、メディアとしては公共の関心に応えてニュースを一刻も早く報道する役割に徹すべきだ。”

“本件のような事例では、遺族は氏名の報道を拒否できないと思う。氏名を報道するかどうかは、報道機関がその責任において判断することであり、遺族が決めることではない。そのことははっきりさせておいたほうがいい。”

“亡くなった方の名前や住所がわかり、各社が家の前に集まった。ただし、連日深夜まで入れかわり立ちかわりインターホンを押すとか、自宅の前に中継用のやぐらを組むようなことは防げた。スクラムには至らずに済んだと認識している。”

“今回の事件の生存者にはぜひ事件の実相を証言してもらわねばならない。当該企業が生存者への取材を拒んでいるというのは理解できない。”

“自分の身元が明らかにならない匿名での発言は、現実と縁の切れた、ふわふわした発言になる危険性がある。”

“トラウマがあって話しづらいということもあるだろうから、取材する側には配慮が求められる。しかし、日本で生存者の氏名がいっさい公にされていないのは、尋常ならざる事態ではないか。私は、生存者の方々は死者のためにも語るべきだと考える。”