アニメ雑誌の版権イラストについて (original) (raw)

@bono1978

『Newtype』300号の小冊子、ざっと見た。「版権イラスト」発注時の、編集者が描いたラフが興味深かった(そういう仕組みなのか!)。どうでもいいけど、影も形もない『Newtype mk.II』は、黒歴史なのかな…(笑)

@bono1978

@animesama 女性アニメファンの中に、時々、版権イラストのBL要素があざとすぎて嫌だと感じている方が居て、今まで、傍目に「絵を描かれたアニメーターと趣味が合わないのかな」と思っていたのですが、「編集者がラフを渡しているとなると、見方が変わってくるな…」と感じました

@bono1978

@animesama 個人的にも、雑誌の「版権イラスト」の見方が全く変わってしまう、驚きの事実でした(雑誌業界の方には常識なのかもしれませんが…)>編集者が描く版権の発注ラフ

小黒祐一郎 @animesama

今はデジタル納品だけど、セル時代は、アニメーターさんが描いた版権の線画を、アニメ誌の編集者がゼロックスをかけにいったりしていたんだよ。ゼロックスというのは、コピー機みたいなもので、アニメの制作会社にはあまりなかった。トレスマシンよりも、ゼロックスのほうが望ましかった。

@bono1978

@animesama それは、アニメキャラをファッションモデル風に扱ったイラスト類ですか?それとも、本編では描かれなかった隠れエピソード的な絵という意味でしょうか?>昔のNEWTYPEは「本編ではありえないけど、あってもいい画」とかを発注していたはず。

小黒祐一郎 @animesama

具体的な例をあげると、NEWTYPEの『魔法使いTai!』の描き下ろしで「101匹沙絵ちゃん大行進」という版権イラストがあった。実際には101人は描いてないけど、とにかく沙絵が、ひと見開きに沢山描いてあった。

小黒祐一郎 @animesama

そんなのは編集部側が勝手に発注しても描いてもらえないけど、編集者がアニメーターさんと打ち合わせして、意気投合して成立した版権だった。それは編集者がアニメーターさんのやる気を引き出した例。

小黒祐一郎 @animesama

さっき1990年代前半と書いたけど、『少女革命ウテナ』の頃にもそんな編集さんはいた。特に用事がない時も、お菓子とかもって、スタジオに遊びにきていた。その人が「打ち合わせを勝手にやっていいですか」というので、その人の発注は基本的にお任せした。

小黒祐一郎 @animesama

もうひとつだけ。『ライジンオー』の時は、谷口悟朗さんがアニメ雑誌の窓口をやっていて、版権イラストも担当していた。谷口さんは絶対無敵な窓口で、どんな無茶な要望にも応えてくれた。

小黒祐一郎 @animesama

「『ライジンオー』双六をやりたいので、描き下ろしが6枚くらいほしいんですが、予算はこれしかないんです」「まかせてください。双六だったら、それぞれのイラストは小さくてもいいですね。なんとかします!」といった感じ。