ダージリン様がイギリスEU離脱についてざっくり説明する (original) (raw)

ローズヒップ「イギリスがEUから離脱しましたですのよ！」ダージリン「そうね」ローズヒップ「でも何が起こってるんですの？」ダージリン「イギリスのこんな格言を知ってる？恋愛の真の本質は自由である」オレンジペコ「シェリーですね」

@naranciaPダージリン「そもそもEUというのは平和という建前の下、アメリカや中国に対抗しようと作られた大きな経済圏なのよ」ローズヒップ「ショッピングモールみたいなものですわね！赤レンガ倉庫でお買い物するの大好きですわ」

@naranciaPダージリン「ショッピングモール、そうね。例えばそのショッピングモールの中にある、ジャンク屋ローズヒップが経営難に陥ったとしましょうか」ローズヒップ「あはは、何言ってるんですのダージリン様。そんな店ありませんわ！」ダージリン「例えなのよローズヒップ」

@naranciaPダージリン「ある1店舗が経営難になってもショッピングモールなら閉店させて新しいテナントを入れればいいわね。だけどこれが国だとどうなると思う？」ローズヒップ「国は動かせませんわ！」ダージリン「その通りね」

@naranciaPローズヒップ「国は動かせないので…爆破して土塊に帰ればよろしいですわね！」ダージリン「おやめなさい」ローズヒップ「ごめんなさいですの」ダージリン「物理的にも、道徳的にも切り捨てておしまいとできない、これが問題の発端ね」

@naranciaPアッサム「日本でもギリシャの経済破綻が話題になりました」ダージリン「その通りね。自分たちは頑張って生活しているのに、怠けていた人たちを助けなければいけない、これはどうなのかしら？」ローズヒップ「むぇぇって感じですわ」アッサム「どんな感じよ」

@naranciaPダージリン「ともあれ長い時間をかけて債務国と債権国の亀裂が広がっていった。これが１つ目になるわ」ローズヒップ「まだあるんですの？」ダージリン「そうね。こんな格言を知ってる？愛さえあれば何もいらない。でもたまには少しのチョコレートが欲しい」

@naranciaPオレンジペコ「シュルツですね。スヌーピーの」ダージリン「イギリス人はミルクチョコレートが大好きなの。だけどEU加盟しているとココアの含有量まで規格が決まっている」ローズヒップ「食べ物まで決められちゃうのはかないませんわね！」

@naranciaPダージリン「色々なものの規格が決まっていることでEU内での流通は良くなったわ。だけど本来の目的であった国際競争に勝っていくことを考えると…」ローズヒップ「外の人は買いたがらないんですの？」ダージリン「残念ながらそういうことになるわね」

@naranciaPローズヒップ「ええと、ショッピングモールの中で経営難になった店を助けなきゃいけないのと、ショッピングモールの外の人が買いに来ないこと、この２つなんですのね」ダージリン「だいたい理解できているようで安心したわ」ローズヒップ「これで終わりですの？」

@naranciaPダージリン「最後に大事なことがあるわ。今回投票まで行ってしまったきっかけとも言えるのだけれど…人は旅をして、ついには我が家へと帰る。人は生きて、ついには大地へ戻る」ローズヒップ「どういう意味ですの？」アッサム「移民問題ですね」

@naranciaPダージリン「イギリスは元々移民が一割しかいない国だったのよ。ところがここ10年で二割ほどまで増加したの」ローズヒップ「いろんな人が来てくれたんですのね！」ダージリン「そうね。人手も増えるしそれそのものは悪いことではないわ」

@naranciaPアッサム「けれど移民は低賃金で働くので…」ローズヒップ「元々いた人のお仕事が減ってしまいますわ！」ダージリン「仕事は減る、例え仕事につけても賃金は下がっている。それに多くの移民は出稼ぎ労働者。つまりイギリスで稼いだお金をイギリスで使わないの」

@naranciaPローズヒップ「そうなると、抜けたくなるのもわかりますわ！」ダージリン「もちろん離脱によるデメリットもある。だからこそ国民投票で是非を問うことになったのね」アッサム「ちなみにデータの上では日本経済が大打撃を受ける確率が高いです」

@naranciaPローズヒップ「大変ですわ。抜けちゃダメですわ」ダージリン「もう抜けが決まるのよ。ジタバタしても仕方ないわ」ローズヒップ「むぇぇ」ダージリン「ローズヒップ、こんな格言を知ってる？人生は後戻りできない。進めるのは前だけだ。人生は一方通行なのだ」

@naranciaPオレンジペコ「アガサクリスティですね」ダージリン「この結果どうなるであろうとも、私たちにできるのは前を向いて歩いていくことだけなのよ」ローズヒップ「はい、ダージリン様！」アッサム「雑な終わりですね」ダージリン「何か？」アッサム「何も」