マップdeトリップ (original) (raw)

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マップdeトリップの活用方法

・地図で妄想旅行して楽しむ。

・次の旅の候補地を探す。

・現地でトリップマップとしても活用する。

移動することへのハードルが高くなってしまったこのご時勢、まず地図で妄想旅行するのはいかがでしょうか?妄想旅行しながら次の旅への候補地も決まる。妄想が抑えきれなくなったら旅の始まりの合図。このマップdeトリップでは色々な観点で魅力のある場所を紹介していきます。旅の妄想爆発のきっかけとなるお手伝いができれば幸いです。

旅先を決まったら最終的には現地でトリップマップとしても使っていただければ幸いです。

自己紹介 徒歩グラファー

8度の引越しや海外滞在経験を持つ地図マニア。幼少からの度重なる引っ越しにより、地図を見ながら実際にまちを駆けまわるということを繰り返し、地図好きになる。現在は地図に残る仕事として建設業に従事。インド、タイ、カンボジアなどアジア地域を中心に滞在経験あり。

マイマップ:非密の交通手段⑤参照

移動手段として、もしくは運転する楽しみとして使っていた高速道路に「観光」という概念が加わった。

首都高は唯一首都圏を上空から見下ろしながら高速で移動できる交通手段である。

この立地を生かして観光しようというのが首都高周遊プランである。

首都高の料金は入ったICと出たICのみで計算される。

首都高ドライバーズサイトを確認すると要は「距離料金は入ったICと出たICの最短距離で計算される、交通規制による遠回りなどでこの計算距離と異なっていても首都高内であれば最短ルートの料金となる」となっている。

つまりいくら寄り道をしても環状線を何周まわっても料金には関係なく思う存分観光ができるのである。

光る東京を疾走 都心環状線(C1)

おすすめなのが夜の首都高速都心環状線(C1)で、名の通り環状線でぐるぐると周遊できる。

南東の浜崎橋JCTから外回りで進むとすると、まず右前に見えてくるのは東京タワー。

いきなりハイライトであるが、周囲の建物より比べてひときわ明るく他を圧倒する存在感である。

スカイツリー建立後も東京のど真ん中でシンボルとして君臨し続けていることを再認識する。

しばらく進むと少し北へ舵を取ることになるが、六本木周辺の雑踏を眺めることになる。

六本木ヒルズ東京ミッドタウンなど、一つ一つの光は一瞬であるがそれらの光が塊となってこの街のパワーを見せつける。

さらに北上すると皇居下を地下で走行、地上に出たところが千鳥ヶ淵

ココは是非春の夜桜ライトアップを眺めたいところ、こればかりは一瞬だと寂しいので、ここを終点にして代官前ICで降りても良いかもしれない。

西側へ進路を進めると、一橋、神保町、神田、大手町あたりのオフィス街の夜景を眺めながら進むこととなる。

JRの線路群をオーバーパスすることとなるが、ここで右真横を見ると東京駅の超高層ビル群を眺めることができる。

JR線路群を過ぎてすぐ日本橋の上を通過する。

そう、この道路は日本国道路元標を通る唯一の高速道路なのである。

江戸橋JCTを右手に抜けると道路は半地下になり、銀座あたりの賑わいを下から眺めることとなる。

この半地下をしばらく進むと京橋JCTにて東京高速道路に分岐ができる。

東京高速道路は約2kmの通行料無料の自動車専用の道路であり、首都高速道路の管轄ではないが10分以内に通過すれば首都高の料金にも影響なく無料で通過することができる。

道路下にあるテナント収入を得ているため通行無料という珍しい道路である。

銀座・有楽町・新橋あたりを上から眺めることができるので是非とも乗りたい道である。

汐留JCTで自動的にC1に復帰するようになっており、何事もなかったかのように周遊を続けることができる。

汐留をすぎると芝離宮浜離宮、竹芝あたりの東京湾近傍のエリアを眺めながら進むと浜崎橋JCTに到着し一周ということになる。湾岸線から帰られる方は是非レインボーブリッジ(11号台場線)を通ってお台場の景色を堪能されてから帰っていただきたい。

ドライブ感満載!湾岸線(B)横浜戻り横羽線(K1)帰り

湾岸線(B)は首都高速の中では珍しくほとんど片側三車線でゆとりがあり曲がり半径も小さく、高速道路として安心して走れる道である。

西の果ては東関東自動車道から千葉の浦安にて自動的に接続され、お台場を通り、羽田空港の飛行機や巨大立体駐車場群の夜景、川崎、横浜の京浜工業地帯を横断し、ベイブリッジから横浜の夜景を見ながらさらに横浜の湾岸沿いを通り八景島近くの幸浦ICまでの道である。

そのまま横浜横須賀道路に接続されて三浦半島の先まで行くことができるが、首都高速道路の管轄外で別料金なのでお勧めしない。

現在建設中の横浜環状南線(圏央道)が完成すればこのまま藤沢方面に抜け新湘南バイパスへ接続されるようになるが、これも首都高管轄外で別料金なのでお勧めしない。

湾岸線ベイブリッジを降りてすぐ右折して狩場線(K3)に乗り、石川町JCT横羽線(K1)にて北上して東京方面へ帰るのがおすすめである。

横羽線に乗ると関内桜木町のあたりの半地下ですすみ横浜ランドマークタワーを下から見上げることとなる。

その後みなとみらいの中間あたりで地上に出て夜景を楽しみつつ、横浜駅周辺の雑踏を眺めながら東京に帰っていく景色となる。

ベイブリッジ、みなとみらい、横浜駅という横浜の名称スポットを一気に眺められるので、C1プラン並みの夜景の満足感がある。

また、おすすめなのがベイブリッジに乗る前の大黒ふ頭PA。首都高の中でひときわ大きなPAで、スーパーカーやライダー達がこぞって自分の名車を自慢しに集まってくる。

その様を見ながら、横浜の海風を感じて食事ができる。大黒ふ頭JCTもあり、かつベイブリッジの直前なので高い道路の位置からぐるぐると何周も回って降りてくるのでこの巨大コンクリート建造物群は圧巻である。

マイマップ:歴史①、アウトドア①参照

富士山のすぐ西側。

甲府から静岡県富士の方へと流れる一級河川富士川に沿うように点在する集落群の中にある身延。

身延は日蓮宗の総本山であるとともに、キャンプを題材とした大人気アニメ『ゆるキャン△』の舞台としても近年大変注目を集めている。

身延山

身延山久遠寺(くおんじ)は、鎌倉時代中期の僧侶日蓮が開山した山梨県南巨摩郡身延町にある日蓮宗の総本山(祖山)。

安房国で生まれた日蓮法華経で世を救うため幕府のあった鎌倉に移住し『立正安国論』などを幕府へ提出。

しかし当時流行っていた禅宗などを批判したため島流しに遭い伊豆や佐渡などに流されるが、最終的に身延に辿り着き身延山を開山する。

大きなものに迎合することなく民衆に寄り添った日蓮は『南無妙法蓮華経』と唱えることで救われるとしてきた。

そんな身延山久遠寺はJR身延線身延駅から車やバスで北西へ向かう。

バスを降りて参道をしばしば歩く。

このあたりの名物は身延まんじゅうや湯葉。土産物屋さんと同じぐらい仏具店も立ち並んでおり、ここが単なる観光地ではなく大変信仰の深い場所であることを感じさせる。

大きな山門を抜けると見えてくるのはすごい石の階段!菩提梯というこの石段は全部で287段、これを登り切れば涅槃(ねはん)に達すると言われている。ちょっと運動不足の方には心臓が痛くなるレベル(もちろん、落ち着けばすぐ治る程度)。

本堂は祖師堂、報恩閣、新客殿、拝殿、御真骨堂、納牌堂仏殿…と続いていき、靴を脱いだまま沢山の物件を見学できる。

日蓮の生涯が描かれた絵巻物が展示されており、伊豆や佐渡島流しに遭った苦節やそのあと身延を開山していったストーリなどが描かれている。桜の季節は本堂の見事な枝垂れ桜や少し麓側の桜と寺社が混ざり合った美しい景色を見下ろすことができる。

ゆるキャン△の聖地

一方、ゆるキャン△の舞台としては、アニメの第一話の舞台である本栖湖が有名である。

ダブル主人公の女子高生の二人は本栖湖の北西側にある浩庵キャンプ場で出会う。

このキャンプ場の魅力は何といっても本栖湖越しに見える富士山。

水面が綺麗だと湖にも富士山が映し出され、幻想的な景色は千円札の裏面とほぼ同じ構図になっている。

アニメでも夜に雲が晴れて顔を出した富士山の美しさに圧倒されている。

富士山や富士五湖があることから、この辺りはキャンプの聖地であり、本栖湖のみならず多くのキャンプ場がある。

アニメでは本栖湖より少し北上した位置にある四尾連湖でキャンプする様子などが描かれている。

マイマップ:歴史と頂く飲み屋①参照

JAZZとボーっとする時間を楽しみたいときに行くBAR。 鎌倉で飲み歩いた帰りや、残業を終えてなんとか鎌倉駅に辿り着いた夜、家路の前に寄り道したいと思ったら、ふと帰り道を脇道に逸れ裏小町通の方へ足を向ける。

通りの両脇には小さな雑居ビルの中に様々な飲み屋の看板がたくさん。

近隣に迷惑にならない程度に程よくにぎやかな一帯。

若者が通うお店から紳士的な大人なお店までなんでもあるが、共通して言えるのはどこも狭くてぼろい事。

場所によってはほとんど膝突き合わせて卓を囲むようなお店もある。

そういうのが好きな人ばかりが通う一帯の古いビルにある小さなBAR。

扉を開ければ寡黙そうなおじいちゃんが笑顔で迎えてくれる。

店内に入ると、JAZZ BARらしく暗めで、狭い空間に二つのテーブル席とカウンター席。

カウンターは部屋の作りに沿って真ん中で曲線を描いている。

カウンターの角は木製で直径10cm程度の丸みを帯びており、思わずスリスリしてしまう。

カウンターの椅子はこんもりと丸く体を包み込む。

マスターの背後は少しサイケデリックな青系の蛍光ライトに照らされたお酒とおびただしい量のCDが置いてありどんなJAZZでも喜んで、といった構え方。

BGMは大体マスターのお気に入りCDから選曲されたJAZZを流れているが、ほかにお客さんがいなければ曲のリクエストもできる。

マスターがやっているビッグバンドのトランペット曲をリクエストすれば盛り上がることは間違いなし。

少し早い時間にまだお客さんがいなかったりするとマスターがテレビを見ていることがあり、お願いすれば一緒に見ながらくつろぐこともできる。

名前を覚えてもらったぐらいからできる少し通な滞在の仕方。

お客さんは紳士とマダムが多いが、若い方やカップルもふらっと入ってくる。

決して迷い込んだ観光客ではなく、嗜み方を心得た人ばかり。

地元の人が多いので、どんな話をしたって大体盛り上がる。

マスターは合いの手も入れてくれるし無視もしてくれる。

JAZZの話、鎌倉の話、ゴルフの話、世間話、大体マスターは拾ってくれる。

地元の方じゃなくたって、流れに沿った話をすれば大抵盛り上がるのでご安心を。

BARに入ってはBARに従え、楽しく過ごす最小限のマナーさえあれば歓迎してもらうだろう。

一番のおすすめはブルドッグ

私はいつも瓶麦酒から入ってしまう風情の無い人間なので、二杯目をブルドッグにすると結構ふらふら。

でもおつまみがおいしくて食べながら息抜きしているとまた次が飲みたくなってしまう。

遠くから友達が来た時には地元民じゃないとなかなか入りづらいここを連れて行ってあげたいし、楽しんでもらえるとなぜか少しだけ鼻高々な気分になる。

ここは私にとって鎌倉の迎賓館なのかもしれない。

マイマップ:ホテル①参照

亀が迎えに来るチェックイン

このホテルはチェックイン前から物語が始まる。

チェックインの為に指定された場所はなんと桟橋。

しばらく待っていると対岸から亀が来る!

そう、亀を模した船が送迎にやってくるのだ。

亀はそのまま宿泊客を対岸の半島まで連れていき、海側に構える大きなホテルの入り口に辿り着く。

ここは水の中ではなく温泉でくつろぐさながら竜宮城のようなホテルである。

アトラクションではなく移動手段としてのこのおもてなしなので、大人も楽しみながら移動ができる。

半島全域が殆どホテルの敷地となっており、多くの建物が渡り廊下で繋がっている探検感満載のホテルでもある。

半島全部がホテル 理想の温泉郷

和歌山県紀伊半島の南端近くの那智勝浦。

この南紀随一の大きさを誇る温泉郷は、世界遺産熊野古道の近傍でもあり、紀伊半島の旅の拠点としては絶好の位置。

ホテルは船が到着する本館、山上館、日昇館、なぎさ館からなる。

温泉には露天風呂もあるが、自然の洞窟をそのまま利用した忘帰洞、玄武洞が一番の見もの。

できるだけ寒くて天気が悪い日に行くと、大荒れの太平洋を目の前にした圧巻の景色を温まりながら眺め、本当に異世界にいるかのような気分になる。

温泉というだけで体から何か悪いものが抜けていく感覚があるが、ここでは視覚でも触覚でもさらに日常の鬱憤を奪い去られていくような感覚がある。

忘帰洞の名の通り、浦島太郎のごとくとても長い時間を過ごしてしまいそうである。

体力があると楽しい温泉ホテル

温泉ホテルと言っても、できるだけ若いうちに行くことをお勧めする。

ホテル内は半島の地形に沿って様々な別館があり沢山の温泉が存在するため、温泉を何個も楽しもうとすると大きな高低差を移動することになる。

エレベータやエスカレータはあり、特に本館から山上館に行くにはスペースウォーカーという長いエスカレータがある。

若かりし私は兄弟とともに154mあるその坂をかけっこして楽しんでいた。

体力があると楽しいホテルなんてめったにない。

汗をかいたらお風呂で洗い流す。

迷惑にならない程度にホテル内を踏破するのがおすすめ。

マイマップ:非密の交通手段③④参照

フェリー旅の魅力

私たちは海外という言葉に惑わされている気がする。海=海外=外国なイメージ。

そのせいか、国内移動を海運で行うことが選択肢から大きく抜けている。

時間がかかるから嫌だ?でも寝ている間に移動してくれれば文句ないであろう。

さらに、もし船内が快適だったら逆に少しでも長くいたいと思うのでは?ということで今回は国内旅行を海から行く旅を考えてみる。

フェリー旅は割安

フェリー船は人だけ乗れるのを知っているだろうか?

フェリーの主たる収益源は車や荷物などを重量物。

しかし上のスペースは余っているので、人を乗せて収益化の足しにしようという根端なので人だけで乗ると結構安価で済む。

船内は流石に広いので様々な施設がゆったりと設けられている。

豪華客船とは言わないにしても巨大船に乗って旅をしているという不思議な高揚感がある。

オーシャン東九フェリーの概要

首都圏から西へ行くフェリー航路は主に東京港竹芝桟橋日の出桟橋、横須賀港などからの出港がある。

北に向かう航路ではまれに房総半島を大きく迂回することを避けるために茨城の大洗から出港する船もある。

今回ご紹介したいオーシャン東九フェリーは、東京港から徳島港を経由し福岡の新門司港まで行くルートである。

オーシャン東九フェリーの時刻表

| | 東京港 | | 徳島港 | | 新門司港 | | | | ---------------------------------------------------------------------------------- | ----- | ------------------------------------------------------------------------------- | ----- | -------------------------------------------------------------------------------- | - | ----- | | 発/着 | 着 | 発 | 発/着 | | | | | 下り | 19:30 | → | 13:20 | 14;20 | → | 5:30 | | 上り | 5:30 | ← | 11:20 | 9:20 | ← | 19:00 |

下り便は19:30(平日と土曜)に東京港を出港、徳島港へは約18時間かけ到着約14時間かけて新門司港へ到着する。

帰りは19:00に新門司港を出港、翌朝に徳島港に到着、さらに翌朝に東京港へ到着する。

「寝ている間に移動するメリット」を存分に感じたいのであれば、一晩と半日で到着する徳島港への旅をお勧めする。

長旅クルーズの旅を楽しみたいのであれば福岡まで乗っていただきたい。

あくまで荷物が主たるお客様なので日曜日は休航日であることに注意したい。

マイマップ:非密の交通手段①②参照

サンライズ出雲・瀬戸とは

新幹線が日本中に整備される前、長距離を旅する最良の交通手段として津々浦々へ向けて運行されていた寝台特急

昭和後期から平成にかけて新幹線による代替やLCC航空会社の増加によって寝台特急の需要は減っていき、日本で唯一定期運転している寝台特急サンライズ出雲・瀬戸のみとなった。

この唯一の路線はコロナ禍前から大人気でなかなか予約が取れないことで有名であったが、コロナ禍においては密を避けながら移動できるという新しい可能性も浮上し、ますます予約が取れない列車になることが想定される。

サンライズの概要

サンライズ出雲・瀬戸は、下りは東京駅を21:50に出発、岡山駅まで出雲・瀬戸連結して運行し、翌日にそれぞれ終点の9:58出雲市駅、7:27高松駅に到着する。瀬戸は期間限定で高松駅にて折り返し琴平駅まで運行する。

上りは18:53出雲市駅、21:26高松駅を出発し、翌7:08に東京駅に停車する。

サンライズ出雲・瀬戸の始発終着駅時刻表

| | 東京駅 (サンライズ出雲・瀬戸) | | 高松駅 (サンライズ瀬戸) | | 出雲市駅 (サンライズ出雲) | | | ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- | ----- | --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- | ----- | ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- | ----- | | 下り | 21:50 | → | 7:27 | → | 9:58 | | 上り | 7:08 | ← | 21:26 | ← | 18:53 |

それまでの寝台特急の定番であったブルートレインに置き換わり、ノビノビ座席以外の全てが個室タイプとなっている。

北斗星トワイライトエクスプレス等にあったロビーカーや食堂車はなく、自販機とミニロビーがあり、基本的にお客さん皆で片寄せ合って楽しむものではなく、ホテルのようにプライベート空間で個人個人の時間を過ごすイメージである。

自販機は飲料のみで車内販売もないため、乗車前に必要な食べ物を用意しておくことをお勧めする。

全個室に大きな窓があり、東京や大阪の大都会から山林や海原の景色など様々な車窓を楽しむことができる。

車内は一人用A個室(シングルデラックス)、一人用B個室(ソロ、シングル)、二人用B個室(シングルツイン、サンライズツイン)、普通車座席指定席(ノビノビ座席)がある。個室はAの方が等級が高く、広さや設備、サービスが異なる。

ノビノビ座席は名の通り座席扱いなので割安であるが人が横になってかつ荷物が置けるスペースがありブランケットも用意されているので、貴重品をしっかり管理すれば就寝して過ごすことができる。

車内にはシャワー室があり、シャワーカードを購入することによって6分間お湯を利用することができる。

お湯は止めることもできるため6分間でも十分。但し、シャワーカードは乗車後すぐに売り切れ、かつ予約ができないのでピーク時間帯は混雑している。

時間を気にしない方は朝一に入ることをお勧めする。

A寝台利用者はシャワーカードがセットになっており、A寝台利用者専用のシャワー室があるため心配はご無用。

下りに乗る際は、乗車後できるだけ早く就寝したい。

例えば出雲の場合終点出雲市駅到着は10時前でたっぷり時間があると思う、実際には岡山駅での出雲・瀬戸切り離しの際にこの先の路線について数分間のアナウンスがあり、必ずと言っていいほど起床してしまう。

そうすると岡山駅到着6:27の少し前に起床してからなんだかんだずっと起きたまま一日を活動することになるので、七時間睡眠を目標とするならば東京から乗車後一時間以内に身支度を済ませたほうが良い、という算段だ。

今乗っておかないと!

人気の列車ではあるが、サンライズは全個室でそもそも収益化を見込みにくい構造なっておりJRグループ魅力向上のためのフラッグシップ的存在として運行している面もある。ただしJR東日本JR東海JR西日本、JR四国を横断し走行しているため、どの会社のフラッグシップなのかという点から存在意義について疑問を持つ声もある。

また、各会社の収益分配はその走行距離に応じているため、JR四国などは終着駅としてメンテナンスなどの繁雑な業務のわりに少ない収益で運行している。

ただでさえ財政が厳しいJR四国が万が一離脱してしまうと瀬戸が廃止、また出雲・瀬戸セットで運航しているスケールメリットがなくなり、出雲も廃止となる恐れがある。

今後、各社は自社内の路線のみで運行できる寝台列車を組むことはあるが、サンライズのように会社を横断して長い距離を移動する列車はなくなっていく一方であると考えられている。

そう考えるとこの日本最後の長距離寝台列車、一度は乗っておきたいものである。