エピローグ-10(医療業界の裏) (original) (raw)

例6)医療業界の裏-②(歯科業界の裏)

今回は自分が体験した医療関係の理不尽さについて触れてみたいと思います。

1)歯科医業界の闇

歯科医院はコンビニの数より多いという話です。(歯科約6.8万件、コンビニ5.5万件)何故そんなに歯科が多くてやっていけるのでしょうか?以下にその謎を解説します。

通常の歯科医のやり方は以下。

①歯に黒いものが見つかると虫歯だとして削り、詰め物をします。詰め物は圧入接着なのでそこそこの大きさに削らなくてはなりません。

②その詰め物は圧入接着なのでどうしても数年経つと取れてしまいます。そこでまた歯科医院に行くと新しい詰め物を入れる為に少しだが更に削る。(圧入接着なのでフレッシュな接着面が必要だそうです)そして前より大きめの詰め物をします。

③これを数回繰り返すと神経まで削るところまで行くので、今度は神経を抜いて更に大きな詰め物をします。ここまでで最初の治療から10~20年くらいでしょうか。

④神経を抜くと歯自身が弱くなり更にその後早ければ数年位でその歯を失う。そこで部分入れ歯かインプラントをする事になります。

⑤詰め物やインプラントは硬い金属製なので対向する歯や隣の歯にダメージを与え、最悪割れたりして歯を失ったりします。

⑥さらにインプラントや入れ歯が必要になります。

この①~⑥を繰り返す事によって歯科業界は儲けているといっても過言ではありません。

私は京都に単身赴任した2011年頃に伏見区竹田駅そばのA歯科という素晴らしい歯科医に偶然出会ってから2024年現在もお世話になっています。(2014年に関東に戻ってからも10年そこに通っています。特に今は往復新幹線代を自腹で払ってでも通っています)何故その歯科医院にこだわるかというと、今の所その先生の考え方で治療してくれる歯科医院が関東では見つからないからです。さてその先生の考え方とは?

a)虫歯はなるべく削らない。削ってもなるべく金属を詰めない。神経はもちろんできる限り抜かない。

b)インプラントは過去にその治療をやっていたが今は反対派

c)詰め物が無くても、歯を抜いた跡何も無くても本人が食事に支障が無いならそのままにしておく。

私は50代前半までに4本歯を失い、約150万円かけてそこにインプラントを入れた。しかし56歳の時その先生と出会い、過去に詰め物をして神経を抜いた歯を更に1本失うも、そのほったらかし治療のおかげでここ10年間は1年数カ月に一回のメンテナンスだけで済んでいます。何故人は年を取ると歯がだんだん無くなるのかの謎が上記の闇のスパイラルに含まれており、この悪循環を断ち切るには①②をしない事が最も効果的であるというのがその先生のポリシーです。但し最低限の削りはやっていただけます。また初期の黒い色はステインである確率も高く、ホワイトニング的な軽い磨きで対応していただけます。

詰め物が無い状態や歯が抜けた跡がそのままで噛み合いが大丈夫かなと思いましたが、実際この10年何の問題もありません。但し噛み合いバランスは悪くなり特定の歯に負荷がかかったりはするので年一回程度のメンテナンスは必要です。軽くミクロン単位の削りで調整してもらい、ついでに歯石も取ってもらうので手間や料金は普通のメンテナンスと同等です。

今回の話は歯磨きや歯間ブラシによる日常の手入れがちゃんとしていて歯槽膿漏にならないというのが前提です。と言っても私の場合、朝晩の歯磨きと夜だけ歯間ブラシを使う程度の事です。その先生は歯科業界が皆この考え方でやっていけば歯科医院は半減するでしょうと笑っておられましたが。

-続く-