とっつぁんnote (original) (raw)
note上でもInstagram上でも物議を醸してる三谷幸喜最新作『スミオノの話をしよう』。
ご覧になった皆さんのレビューを読んで、「おぅおおぅおぅ……」と思っております。
私もできることならその会議に参加したいんですけど、子供が小さいので映画館に行く機会がほとんどなく、ひたすら配信待ちの状態。
そんな寂しい気持ちを吹き飛ばすべく、1人で三谷幸喜映画祭をしております。
まずは前作『記憶にございません!』。
2019年公開、興行収入36億円のヒット作です。
公開当時、映画館で鑑賞。面白かったことを含め、大体のあらすじは覚えてました。
なので、腰が痛いという夫の腰をマッサージしてあげる間だけちょろーっと見ようかなと思って再生させたんです。あ、金曜ロードショーでやってたんだ〜みたいな。
時刻は、子供を寝かしつけた後に缶チューハイを飲みながら『酒のツマミになる話』を見終わった夜11時45分頃。
そしたらですね……
そこから2時間寝れませんでした。
(ええ、途中で止められなかったです)
普段すぐ寝ちゃう夫も一緒になって最後まで見てしまい、見終わって2人で「おいおい、もう2時近いじゃねーか!」となりました。
面白い映画って全然眠くならないんですよね。
見始める前はちょっと眠かったんですけどね。不思議。
そんな映画『記憶にございません!』のあらすじはこちら。
国民から嫌われ、史上最低の支持率2.3%を叩き出した総理大臣・黒田啓介。ある日、一般市民の投げた石が頭に当たり、記憶喪失になってしまう。金と権力に目がない悪徳政治家から、一夜にして善良で純朴な普通の「おじさん」に変貌してしまった啓介。国政の混乱を避けるため、記憶喪失の事実を知るのは、直近の秘書官3名のみ。国民はもちろん、大臣たち、家族にさえ、記憶を失ったことを隠し、秘書官たちに助けられながら、ギリギリなんとか日々の公務をこなしていく……。
まずもう設定からめちゃくちゃ面白い。
「記憶にございません」という言い訳ばかり言っていたどうしようもない首相が、頭を打ったことで記憶をなくし、本当に「記憶にございません」状態になってしまう。
タイトルから最高!
記憶がない中井貴一さんがもうかわいいんですよ。
わたわた、
ビクビク、
おろおろ、
ドキドキ、
はらはら。
何をするにも戸惑いいっぱいの中井さんを見ているだけでも面白いのに、相手と話を合わせようにも記憶がないので全く話が噛み合わない(たぶんこういうことかな、と思って話していることが全く違っている)ところがいい!この噛み合わない会話が三谷幸喜はほんとにうまいですよね。
※もう皆さんご覧になっていると思うので問題ないですよね。ネタバレしますので、もしまだご覧になっていない方がいらっしゃったら、観てから戻ってきてください!
事務秘書の小池栄子に続き、首相秘書官のディーン様が味方になってからはもう見ているこっちもテンションあがりまくり。
こんな真っ直ぐな心で首相として頑張りたいと言う男(中井貴一)を応援しないわけはない!!!過去なんて関係ない!過去の不適切発言は本当にひどいけど、ちゃんと謝ったからいい!謝ればいいってことじゃないけど、今回だけは謝ったからいいってことにしてやろう!
と思ってしまう。
悪徳政治家だった男が記憶をなくしたことで生まれ変わるーーー
それだけでも十分ですけど、この映画が心も打つのはやっぱり、中井貴一が途中から記憶が戻っていたってところですよね。
本当に生まれ変わったわけじゃない。これまでの記憶をなくして、新しく生き直すわけじゃない。
生まれ変わらなくても、生まれ変われる。
これまでの自分を抱えたままで、それでも「生まれ変わりたい」という勇気を持って、生まれ変わろうとしているところに感動があります。
だって、あんなに酷い政治家だったんですよ?
あの笑っちゃうくらいの暴言なんて、もはや開き直りの境地。どうせ自分は嫌われている、誰も自分には期待していない、と諦めているとしか思えません。
お金と権力が好きなのは本当でしょうし、支持率が低か
ろうがなんだろうが、きっとそれはそれで満足してたはずです。
でも同時に、自分はこれでいいんだと居直った心の奥底で、正しい政治をしたい、自分で自分を誇れるような人間になりたいという気持ちも、静かに、自分でも気づけないくらい微かに、ずっと持ち続けてきたんだと思います。
だから生まれ変わることにした。
記憶が戻っても、記憶が戻らないふりをした。
彼は、全てを謝って、壊れまくったものをもう一度どうにか立て直して、正しい自分でいようとしてくれている。あの歳で、また一から始めようとしてくれている。
そんな姿を見せられたら、どうしたって応援したくなります。
「記憶が戻っている」と言われると、確かに中井さんはもう記憶がなかった時の中井さんじゃないんですよね。
記憶が戻っているという事実に気づいてみれば、確かにあの、わたわた、ビクビク、おろおろ、ドキドキ、はらはらの、かわいい中井さんはそこにいません。
あれ?そう言えばあのかわいい中井さんはどこ行っちゃったの?いつから今の中井さんになってた?
いつの間にか、冷静で、堂々としていて、落ち着いた、でもそれでいて優しい中井貴一さんになっておりました。(そうなると、ちょっとだけ、わたわた、ビクビク、おろおろ、ドキドキ、はらはらの中井さんが懐かしくなるという謎の現象……)
それにしてもあんなにも大勢の人が出て、違和感なく2時間にまとめられるのほんとすごいです。
三谷幸喜以外で、群像劇をあんなにまとめられる人います?
他の群像劇を見て、なんとなく登場人物のキャラクターが浅く感じたり、登場シーンが物足りなく感じたりしたことあると思うんですけど、三谷幸喜の作品にはそれがないんですよね。
桁違いに登場人物が大いにも関わらず、物足りない感がない。なんとも不思議。
うん、恩田陸の『ドミノ』の映画化は三谷幸喜にも相談しよう。
さて、こんな面白い作品を撮った三谷幸喜に対して、『スミオの話をしよう』で批判している人を見るとものすごく悲しい気持ちになります。
まだ「三谷幸喜」を諦めないで!!!と泣きながら叫びたい気持ち。(何度も言いますが、私は『スミオの話をしよう』観てません)
あれ?ってなったことなんてこれまでもあったじゃないですか!
『清洲会議』見て、「あれ?笑いは?」って思いませんでした?
『ギャラクシー街道』見て、「あれ、私もう三谷幸喜合わないかも」って思いませんでした?
でも『記憶にございません!』でまためちゃくちゃ笑いましたよね?『鎌倉殿の13人』見て圧倒されしたよね?
違う人間なんだから、全部が全部ハマらないのは当然です。むしろ全部が全部最高!なんて方がおかしいわけです。
(そして、私がハマらなかった『清洲会議』や『ギャラクシー街道』がめちゃくちゃ好きな人ももちろんいると思います!)
大丈夫です。もし『スミオの話をしよう』にハマらなくても、三谷幸喜はまた絶対面白い映画を使ってくれます!
もう映画館でご覧になった方が羨ましいですよ。私なんてこれから映画が配信されるまでずーっと楽しみにして、もしかしたらそこで「……合わなかった……」ってなるかもしれないんですよ。待ち時間が長い分ショックもひとしおになる可能性もあるんです。
まぁでも才能溢れる方こそ、置きにいかずにいろんなチャレンジしますからね。
新海誠だって、今までの路線を突然変更して『星を追う子供』を撮りましたし、
細谷守だって、あんなに脚本家とのタッグで成功してたのに独自路線に突っ走り中ですし、
岩井俊二も急にアニメーション映画を撮りましたからね。
重松清が官能小説書いた時は、そうとは知らずに読んで壮絶なショックを受けたもんです。(もはやトラウマ)
私はずっと三谷幸喜が好きだし、ずっと三谷幸喜に期待して生きていきます!
次回作も、次々回作も、楽しみにしてます!!!
(まず『スミオの話をしよう』を早く観たい)
おしまい。
中井貴一さんがチョコバナナ食べながら
自分の国会答弁の映像見てるのかわいかった……
みんな大好き、私も大好き『踊る大捜査線』。
『踊る大捜査線』への愛は既に2つの記事で書いてるので、もういいかなと思ってたんですけど、観たらやっぱり書きたくなっちゃったので書きます!
『踊る大捜査線』の映画第1弾、『踊る大捜査線 THE MOVIE』。副題は「湾岸署史上最悪の3日間!」。
副題はダサいのが多いと常々文句を言ってる私ですが、これはOK!むしろこれしかないだろうという副題。
1998年に公開され、興行収入は100億円を突破。それまで洋画より圧倒的に人気のなかった邦画を復活させた立役者であり、ドラマ→映画の流れを確実に作りました。
あらすじはこちら。
青島俊作(織田裕二)、恩田すみれ(深津絵里)は"通称・空き地署"と呼ばれる湾岸署に勤務する刑事。そんなある日の午後、湾岸署管轄の川で、腹部に刺しゅう用の糸で縫合した手術跡のある水死体が発見された。当初、自殺かと思われたが、解剖の結果、胃袋の中からテディ・ベアのぬいぐるみが現れ、事件は猟奇殺人事件へと発展していく…。
何でしょう。『踊る大捜査線』の面白さがあらすじからは全く伝わらないこの感じ。
映画のポスターも見てみたんですけど、なんかダサい。なんかあんまり面白くなさそう。
でも大丈夫!!!!
ご存知の通り、それはそれはそれはそれはもう、めちゃくちゃに面白いので!!!!!
だってメインタイトル出る前から既に面白いですもん。
早朝、車の中で誰かを見張っているような青島。
高まる緊張感。
無線から交通整理の要請が入る。
険しい顔で無線を切る青島。
静寂。
家のドアが開き、1人の男が出てくる。
車を出て走り出す青島ーーー
警視庁副総監のゴルフのお迎えだっただけ!!!!
そしてその曲を聞くだけで興奮してしまうオープニング。
完璧!!!
湾岸署内で発生した窃盗事件、
胃袋の中からテディ・ベアが出てきた死体、
副総監の誘拐……
映画は、小さい事件と大きい事件が絡み合い、
シリアスパートとお笑いパートでとんでもない緩急をつけながら物語は進んでいきます。
それにしても言いたい。
会議室がうるせー!
思ってたよりうるせー!
お前らちょっと黙っとけ!!!!!!!
記憶よりうるさい。
責任取らないのに口は出す。
金も出さないのに口は出す。
結果残せなくても口は出す。
失敗したら全部全部、部下(室井さん)のせい。
……って、お前らのせいだろうが!!!!
あんなとこで急に撤退させる方が逆に目立つってこともわかんないのか、馬鹿野郎!!!
現場のこともわからないくせに、誘拐されたのが副総監だからって偉そうにしゃしゃり出てきてんじゃねぇ!なんだその薄暗い会議室は!無駄におしゃれな円卓で喋るのやめろ!何もわかってないなら黙ってろーーーーー!!!
と、なりました。
信念を貫きたいのに、青島との約束を守りたいのに、上層部からの圧力で、それができない室井さん。
落ち込む室井さんに、「できますよ。室井さんなら」と缶コーヒーを奢って励ます青島。
それを陰から見守る和久さん。
和久さーーーーん!!!!!
(和久さんの姿を見ると「和久さーーん!」と叫びたくなるのは何ででしょう)
缶コーヒー代は警視庁に請求するという青島。
室井さん「自動販売機ごと返してやる」
かっこいいーーーーーーー!!!!!
かっこよすぎなんですけど!!!!!
プライドと信念を持って働く男の、女の、なんてかっこいいことか。
なんか、働くっていいなと単純に思わせてくれます。
でも仕事はハードです。
青島が犯人を見ている可能性があるかもしれないということで、完徹で写真をチェックさせられた青島。
すでに2日寝てない青島。
体壊したらどうしようもないからホワイトの方が絶対絶対いいんですけど、それでもめちゃくちゃ働いた奴にしか見えない景色というか、達成感というか、そういうのもあるといえばあるんですよね。
『踊る大捜査線』は、それを押し付けるとかではなく、仕事というものをすごく前向きに捉えてる気がします。
さて、湾岸署内の窃盗犯も逮捕され、胃にぬいぐるみを詰めるという猟奇的殺人の犯人も逮捕され、残るは副総監の誘拐のみ。
本庁のプロファイリングチームが導き出した犯人像に捉われず、青島は拘留中の殺人犯から犯人像のヒントを得て、和久さんは現場に何度も足を運ぶことで誘拐犯を見つけます。
しかし、和久さんは犯人たちに捕まってしまい、大ピンチ。
青島とすみれさんが無事に和久さんを救出し、犯人のところへ急いで向かおうとしますが、会議室で本庁の上層部がまた揉めてます。
「逮捕は捜査一課に」とうるさい会議室からの声と、
「室井さん、命令してくれ。俺は室井さんの命令をきく」という青島の声に挟まれ苦悩する室井さん。
(来るぞ、来るぞ、来るぞ………)
青島「事件は会議室で起きてんじゃない!現場で起きてんだ!!!」
(来たーーーーーーーーー!!!!!!)
室井「青島!確保だ!」
青島、かくほだーーー!!!!!!
号泣。
知ってます。このシーン、死ぬほど見ました。
来るぞ、来るぞ、来るぞ……
と思って見ていて、そのセリフが来たら
来たーーーー!!!!!と思って泣けるって、すごくないですか?
全部わかって見ていて、一体何に涙が出てくるんだろうと自分でも不思議です。
たくさんモノマネもされ、何度も何度も見たこの映画の象徴のようなシーン。
それでも、このシーンまで青島たちが犯人を捕まえるために必死に仕事をする姿を見て、自分の足で犯人を見つけた和久さんを見て、会議室でうるさい奴らを見て、青島と会議室で騒いでいる上司たちに挟まれて苦しむ室井さんを見て、その上で「事件は会議室で起きてんじゃない!現場で起きてんだ!!!」のセリフを聞くと、めちゃくちゃグッときます。
むしろ、このセリフを聞くためにこの映画を見ているんじゃないかと思うくらいの感動。
それにしても、犯人の子供の母親ヤバかったですよね……
青島に何してんだ、コラーーー!!!!
お前の息子もドン引きじゃねーか!!!
息子が捕まるつもりでいるのに青島刺すなんて意味がわからない。
この後に及んで「この子は違うんです!」とか言ってパニックになってる母親の頬を張り倒して、「目ぇ覚ませ!!!お前の息子は逮捕されるんだよ!!!そんでもって、お前も逮捕されるんだよ!!!!」と言ってやりたくなりました。
この後は涙と笑いで情緒がめちゃくちゃ。
室井さんに抱き抱えられて歩く青島に泣き、
青島の血で赤く染まった服で必死に道を開けるすみれさんに泣き、
和久さんの丁寧な敬礼に泣き、
でも青島死なないんだよなと思って笑い、
車の中の緊迫した雰囲気で泣き、
でもこの後青島寝るんだよなと思って笑い、
青島が死んだかのように寝たところで大笑いし、
青島が寝てるとわかって拍子抜けしているすみれさんと室井さんに大笑いし、
それでも、沿道で青島を思い、敬礼する警察官たちの姿に泣き、
ラスト、青島が入院中の湾岸署では領収書紛失の犯人が発覚してめちゃくちゃ笑い、
それでも最後は青島のリハビリする後ろ姿にまた泣きました。
もう何なんですか?
こんなに感情が揺さぶられる映画あります?
繰り返される笑いと泣きで疲れ果てました。
何度見ても面白い。
これぞ、テレビドラマが産んだ名作!
「死んだんじゃないないないのか」という室井さんのセリフがめっちゃ好きです。
あ〜、やっぱりドラマはseason 5くらいまでやっててほしかったなぁ。
おしまい。
まとめと言うほど数もないんですけど、見ていた春ドラマの最終回まとめです。
ちなみに、『アンチヒーロー』と『ACMA:GAME アクマゲーム』は個別に最終回の感想書いてます。
日曜の夜は『アンチヒーロー』の放送がなくて寂しかった……
仕方ないので『ザ•細かすぎて伝わらないモノマネ』を見て大笑いしてました。
『ACMA:GAME アクマゲーム』は4話〜9話見てなかったクセに偉そうに最終回の感想を書いてます。
さて、ここからは『くるり〜誰が私と恋をした?〜』『イップス』『Believeー君にかける橋ー』の感想をお送りします。
◾️『くるり〜誰が私と恋をした?〜』
大本命とくっつきましたー!
いい!ラブストーリーはそれでいい!
いやむしろそれがいい!!!!
1話からあんなにめるるが階段から落ちた謎、ストーカーがいたんじゃないかというミステリー的な要素で引っ張ってきたクセに、ただ神尾楓珠のモジモジが原因って……と思わないでもないですが、ラブコメで本当にあいつがストーカーだったら後味悪いんで、これでオッケーです。
それにしても楓珠、モジモジが過ぎるぞ!
ハンカチくらいその日のうちにすっと返せ!っていうか、拾った瞬間に返せ!
そうじゃないにしても勝手に家行ってポストにハンカチ入れるとかホンマもんのストーカーだぞ!楓珠がやってるから「もー、しょうがないな♡」と許してしまう女子が全国的に発生したと思うけど、例えばこれを岡山天音あたりが同じ行動を怪しい雰囲気でやってみなさいよ。マジで怖いからな。(強烈に褒めてます)
全編通してめるる可愛かったですね。
何がすごいって、記憶失ってる時のが何か可愛いんですよ!
宮世琉弥と付き合ってることを思い出してからは表情がイキイキしてなくて、笑っていても「あれ?めるるもっと可愛かったよね?」と思ってしまうくらい。それが、自分に正直に生きると決めてからはまためちゃくちゃかわいいめるるに戻って、そうそうこれこれ!となりました。
ラスト、瀬戸康史とのデートで、劇中初めて見る髪型してきためるる!!!
メイクさんの本気が伝わる……
かわいいぞーーー。
そして瀬戸康史がかっこいい。「公太郎」という、ライバル役の「律」と「結生」に比べて気合いの入ってない役名を与えられてたけど、ずば抜けてかっこよかったですね。
キスシーン見ました?
その左手ぇ!!!!左手がいい!!!
ひゃあーーーー!!!!!!!
令和のバックハグきました!!!!!!
「あすなろ抱き」ならぬ「くるり抱き」と名付けよう!!!それくらいの価値がある!!!
アラフォー女にときめきを有難うございました。
◾️ Believeー君にかける橋ー
なんかあんまり話進んでないよな〜と思っていたこれまでがなんだったんだというくらい、最終回はとんでもない駆け足感。
っていうか最終回の視聴率13.2%ってほんとですか?そこまで話題になってなかったのに(※個人的な体感です)いきなりそんな上がる?どんなワザ使ったら8話9.1%の視聴率から最終回の視聴率が『アンチヒーロー』抜ける事態になるの?
視聴率ってお金で買えるのかな……と真剣に考えてしまいました。
最終回、急にみんながいい奴になって「え?」ってなりましたし、いやいや、それは無理があるだろうとか、気がついたら小日向さん刑務所入ってたりでビビりましたが、ラストはよかった。
そう、ほんとラストだけよかったんですよ。
あのドラマで最初から最後まで気持ちよく見れてたのって天海祐希だけだったじゃないですか。天海祐希がいたからどうにかラストまで見れたとこあります。
天海祐希の存在が、狩山を含めて多くの人の心を動かした。その、真っ直ぐで美しい、ドラマの良心とも言える天海祐希を失ってしまったという喪失感。その喪失感を乗り越えて、また一歩踏み出そうとするラストは感動と余韻がありました。
天海さん!!!
私はずっとずっと、もう治療に専念してくれ!!!!!と思ってましたよ!
何ですぐ治療に専念してくれなかったんですか?もう手遅れの状態だったんですか?狩山の馬鹿が罪を被って捕まって挙句の果てに脱獄なんてしたからですか?みんなまだまだあなたが必要だったんですよ……涙!!!
本当は色々ツッコミたいのに、ラストの展開(天海祐希の死という寂寥感)で視聴者に有無を言わせないエンディング。
終わりよければ全てよし、という言葉を久しぶりに思い出しました。
終わりよければ全てよし!
キムタクが刑務所入ってる時か、脱獄中に床屋で坊主にしてくれたらもっとよかった。(まだ言う)
◾️イップス
こんな明るいテンションでやってきて、最後犯人警察かよ!樋口かよ!!!
というのが1番の感想です。
染谷くんがただの篠原涼子の弟のわけない、と1話から信じてたんですけど、思いの外ただの弟でした。そして最後の事件について、篠原涼子は犯人について何も推理していない(弟の無罪だけは証明したけど、そんなことみんなわかってるみたいだったし)という驚異の展開。
え?バカリズムと協力して事件を解くんじゃないの?2人がイップスになったきっかけの、重要な事件だよ?
倒叙ミステリーの形を取っていたこちらのドラマですが、半分コメディーかと思うような回から、あれ?今日はちょっと真剣にやろうとしてる?という回、ただただこの人犯人にしたかっただけなんだろうなというよくわからない回まで様々でした。
本格ミステリーの風格を出してこなければトリックの粗について私は気にしないタイプなんですけど、気になる人はもうめちゃくちゃ気になったと思います。
というか、樋口は8年前に殺人事件を起こした後も、ずっと警察としてのうのうと働いてきたわけですよね?え、怖すぎなんですけど。
そして私は樋口に言いたい。凶器を自宅に隠してどうすんだ!見つかったら完全にアウトだろうよ!普通どっかに捨てないか?どこにでも売ってる包丁買って、どっかに捨てた方が絶対いいじゃん!何で自宅に持って帰るんだよ!
っていうかさ、あの部屋何よ。完全に犯人の部屋じゃん。もうちょっと隠そうよ。踏み込まれた瞬間100%アウトだよ。こんなんでよく8年前捕まらなかったな。警察無能じゃねーかと心配になったわ!
お酒飲みながら見てたら最終的に寝そうになって、夫からちょいちょい声をかけられつつ完走しました。完走できてよかったです。
※ちなみに途中経過で書いていた『花咲舞は黙ってない』と『Destiny』は途中離脱しました。
今クールは『アンチヒーロー』を楽しみにしつつ、『くるり〜誰が私と恋をした?〜』でときめきつつ、『ACMA:GAME アクマゲーム』の間宮をチラチラ気にしつつ、『Believeー君にかける橋ー』でキムタクにブーブーと楽しく文句を言いまくった3ヶ月でした。
夏も楽しいドラマがありますように!
おしまい。
あ、NHKの『燕は戻ってこない』も見てるですけど、こっちはまだ終わってないのでまた別で!
何話だったか忘れたんですけど、キムタク演じる狩山が骨折してるクセに身体を回転させてフェンスを乗り換えた時は「ああん?お前何やってんだよ!そんなんだからいつまでも骨折治んねーんだよ!!!」とイラっとしました。
それも春ドラマのよき思い出。
吹石一恵という女神が失われたことに泣いた前回。
彼女を死なせないでくれ!
日本の司法は吹石一恵にかかってるんだよ!
彼女がこれからの日本の司法を支えるんだよ!
彼女の、何者にも負けない真っすぐな正義感が司法には必要なんだよ!!!
と叫んだ第9話。吹石一恵の死に、日本の司法はどうなってしまうのかと憂いていましたが、大丈夫でした。
日本の司法にはまだ、
木村佳乃がいました。涙
佳乃ぉーーーーー!!!
最初から仲間だったのかーーーーー!!!!
(「世界の果てまで行ってQ」の影響で佳乃呼び)
野村萬斎がディスク足で踏みつけたあたりから、裏で萬斎怪しんでないかな、長谷川博己側に来てくれないかな、とは思ってたんですよ。
そしたら、なんとあの場所にいたっていうね。
吹石一恵が長谷川さんに緒方直人の冤罪の可能性について相談したあの時。
9話でそのシーン見た時、吹石一恵と長谷川さんの2人だったじゃないですか。
でもまさかの木村佳乃いました。
佳乃、いたのかーーー!!!
カメラの位置……!!!
カメラの位置で佳乃見えてないだけだった!
ずっと仲間だったの?!
え、そっから12年、長谷川さんと佳乃はずっと裏で誰にもバレないようにやってきたの?!!!
すげぇ。執念がすげぇ。
吹石一恵と長谷川さんと佳乃が同期という奇跡。
というか、同期が優秀!!!!!!
そして優子、仲間だったーーーーー!!!!
よかったーーーー!!!!
信じてたよ〜!!!!(と言いつつ、3割くらいは疑ってました)
裁判での長谷川さん、かっこよかったですね。
あなた被告人ですよね?というくらい長谷川劇場が繰り広げられておりました。
恐るべく捨て身の作戦。
自分のことなど、自分の地位のことなど、自分の今後のことなどどうでもいいと本心から思っていないとできない作戦に震えました。
大島優子は裏切っておらず、
木村佳乃は最初から長谷川さんの味方で、
瀬古判事も良心に従って会見し、
藤木直人も当時の様子を裁判で証言。
野村萬斎の顔が少しずつ歪み、取り乱していくいくのを、全国の『アンチヒーロー』ファンが狂乱して見ていたことでしょう。悪いことをした奴がコテンパンにされることの、なんとスカッとすることか……!
めちゃくちゃスカっとした爽快な中で、長谷川さんの静かな声が心の奥底で響きます。
「人は、人を捌くことが快感ですからねぇ」
そうなのです。耳の痛い話ですが、私たちは悪いことをした人には何かしら制裁が下ればいいと思っています。悪いことをしたんだから叩かれても、責められても仕方ないと思ってきます。
まるで自分が正義のヒーローにでもなったかのように相手を叩く。相手が有名であればあるほど、勝手に好感度を持っていた相手であればあるほど、人気者であればあるほど、その人がしたことを見逃さず、叩く。叩かれるのを見て喜ぶ。当事者でもないのに一緒に怒る。自分が何一つ悪いことなどしたことがないかのように、今後も絶対に何一つ悪いことをしないかのように叩く。一度の過ちも許さず、その人が笑顔でいることに苛立ちを隠せない。
それは、正しいことなのか?
野村萬斎に語り掛けつつ、多くの視聴者に語り掛けたであろうラストでした。
それにしても、北村匠海くん、長谷川さんを無罪にしてくれるんですね。有罪の男を無罪にした罪はなかなかでかいと思いますが、可能なのでしょうか?
ちょっと前までまだまだ若造感があって心許なかったですが、一皮剥けたというやつですかね。
岩田くんが殺した相手が嫌な奴で、岩田くんは本当に反省していて、長谷川さんに協力した後は自首しようと考えているような男だったのでなんとなく長谷川さんに肩入れしたくなりますが、岩田くんが平気で殺人をするような人間だったら大問題でしたよね。
まぁそこは長谷川さんも岩田くんの人間性をちゃんと見抜いていたということだとは思ってます。
手段を選ばず冤罪を晴らすために動いてきた長谷川さんと、
正統法で萬斎に近づき、冤罪を晴らすために働いてきた佳乃。
どちらが欠けても萬斎を追い詰めることはできなかったと思いますし、長谷川さんは自分を犠牲にしてまで本当によく頑張ったと思うのですが、やはり真っ直ぐな木村佳乃の存在には救われました。
権力のそばにいても権力になびかず、自分の意思と誇りを持って動いてきた佳乃がいることで、ドラマの後味も格段に良くなった気がします。
吹石一恵がいなくなっても、日本の司法には木村佳乃がいる!!!と思えました。
佳乃、これからも日本の司法を頼む。
おしまい。
ちなみに次のクールの日曜劇場は『ブラックペアン シーズン2』。
シーズン1を見ていないので、久しぶりに日曜劇場はお休みする予定です。
お久しぶりです。
1話、2話とぎゃーぎゃー感想書いてたくせに、
最終回という噂を聞きつけて戻ってきた、間宮の超ライト層ファン代表です。
すみません、4話から9話まで見てません。
冬ドラマ『君が心をくれたから』とほぼ同じ道筋(頭と終わりしか見てない)を辿りました。
さて、久しぶりの『ACMA:GAME アクマゲーム』、第10話。
オープニングは悪魔のナレーション(前回の振り返り)からスタート。「あんたがナレーションすんのかい!」と心の中で悪魔にツッコミました。
っていうか、パパ(吉川晃司)!!!!!
生きてたんかい!!!!(話が1周どころか6周くらいら遅れててすみません……)
そしてパパ何してんの。悪のリーダーみたいになってるじゃん!!!
もういっそお父さんは死んでた方が間宮は幸せだったんじゃないだろうかと思うくらい、吉川晃司闇落ち。
「人間への期待は消え、最後は絶望が残った」
「私が先頭に立って人々を正しい方向に導くのだ」
……うん、なんか力持つとみんなこういう思考になりがちですよね。
で、吉川晃司が淡々とこれまでの経緯を間宮(息子)に説明するんですけど、吉川晃司の部下っぽい小澤征悦がちょいちょい変なテンションで入ってきます。
邪魔だ!話に入ってくんな!合いの手入れんな!
数々のドラマで小澤征悦を見てきたけど、初めて邪魔だと思った気がする。
そして吉川晃司とのゲーム終盤。
間宮から仲間へ一言ずつ……いや、一言じゃない。間宮から主要人物へ、1人1人への長めなメッセージ。
「私、照朝(間宮)のおかげで強くなれた」って、この女何?!!!間宮、こんな女に引っかかってないでしょうね?!!!(途中見ていない弊害)
そして間宮からみんなへのメッセージを後ろ姿で聞いている吉川晃司。
その時々入る吉川晃司の後ろ姿のカット何?とツッコミそうになりましたが、たぶん今感動のシーンなのかなと思い我慢しました。
アクマゲームをしているため場所が変わらず、途中で1人1人へのメッセージなんて挟んできたもんだから、いいか悪いかは別にして、なんとなく舞台みたいな雰囲気に。
パパのこと「ガイド」って呼んでるのね。
悲しいね。
などと思ってたら間宮がゲームに正解。
え?あれ?勝ったの?
明るいテンションの音楽が鳴り響き、間宮勝ったのかな?と思ったらまだ吉川晃司の回答待ちだった。
……おい!!!!!!
で、つい先ほど吉川晃司は自分が闇落ちするまでの経緯を間宮に語ってたんですけど、ここで再び間宮が吉川晃司に質問。
間宮「何で変わった?」
私「さっき、散々言ってたぞ」
でもここで吉川晃司からお母さんの事故について新情報が追加されました。(あ、だから間宮もわざわざ聞いたのか)
お母さんは交通事故で亡くなったのではなく、テロに巻き込まれたらしい。
醜い争いを続ける世界に妻を殺されたところで、吉川晃司は「新世界の創造」を目指してしまったそうです。
そっかー、それは仕方ないかー。
……って、いや、その思考の流れがわからん。
吉川晃司「照朝、2人で世界を再生しよう」
やばい奴のやばい感じのお誘い。
そして間宮、勝負に勝ちました。
よかったね!
でもなんだかあっけないような……(それは私がここまで見てなかったからです)
吉川晃司は約束通り自身の団体?の解散を宣言。
あ、よかった。これで一件落着かな!
と思ったら、最後に吉川晃司の部下だった小澤征悦が負けを認めず大暴れ。銃口を吉川晃司に向けます。
……めんどくせー!!!
お前もういいよ!
さっき勝負ついただろうが!!!
間宮、撃たれる
吉川晃司、撃たれる。
小澤征悦、高笑い。しかも起爆装置のスイッチを押して逃走。(ムカつく)
みんなが外へ脱出するなか、助かる見込みのない吉川晃司は「悪魔の鍵は消せる。頼んだぞ我が息子」と言って間宮を外へ押し出し、扉を閉めました。ちなみに間宮は撃たれたけど、なんか大丈夫そう。
吉川晃司もやっぱり悪い人じゃないのよね。
どうにか平和にしようと頑張って頑張って、でもダメで、変な方向に行っちゃったんだよね。
吉川晃司の人生って何だったんだろうと思うとちょっと切ない。
そしてここで我らが間宮のナレーション。
間宮「アクマゲームトーナメントから1週間が過ぎた」
平和な日常の様子。
……え、小澤は?
あいつ捕まってないの?!
めんどくせーーーー!!!!!
そして1人カンボジアに立つ間宮。
なぜに。
げ、クレジットでてきた。
間宮「父さんの遺志は俺が継ぐ」
(継ぐんかい!!!!!)
そしていつものように「てーるりん!」と現れる竜星涼。ねえ、2人は付き合ってんの?
竜「鍵、集めに行くんでしょ?どこから行く?」
間宮の 「そうだな、まずは……」
完。
嘘だろ。
「まずは……」が最後のセリフなの?
間宮、まずはどうすんの?最後までちゃんと言って!!!!
ドラマが終わると映画の予告編。
ドラマで完結せんのかい!!!
最終回だと思ってわざわざ見たんだぞ!!!
「遂に映画化!」というテロップを見て、ふと「遂に」ってなんだっけ、と思って調べたので共有します。
•遂に[副]長い時間ののちに、最終的にある結果に達するさま。とうとう。しまいに。
おしまい。
間宮、6月11日誕生日だったみたいですね。
私の数少ないフォロワーの方のX見て知りました。
間宮、誕生日おめでとう!!!
ライト層のファンって大事ですよね。
『アンチヒーロー』ご覧になってます?
めちゃくちゃ面白いですよね。
よくできていてツッコミ所がないので『ACMA:GAME アクマゲーム』や
『Believeー君にかける橋ー』のように
個別の感想書いてないんですけど、『アンチヒーロー』今期1番楽しみに見ております!
野村萬斎のラスボス感がすごいですよね。
初登場シーンから『野村萬斎ラスボス!絶対ラスボス!』という圧倒的なオーラ。
まぁ強い!まぁ怖い!
「はて?」聞かれました?
「はて?」なんて野村萬斎しか言えないですよ。
こっわーーーーー!!!!!!!(興奮)
ちなみに大島優子は影が薄すぎてずっと怪しいと思ってたんですけど、やっぱり萬斎サイドでしたね。
優子……あんたずっと長谷川さんの側にいて何も思わなかったの?緒方直人は無罪なんだよ?無罪なのに犯人って決めつけられて、奥さんを事故で亡くして、娘を「殺人者の娘」として1人ぼっちにすることになって……
それで裏切りかーーーー!!!
お前には人の心がないんかーーーーー!!!!!
って思ったんですけどね。
あの長谷川さんのそばにずっといて、それでも裏切るってありますかね。いや、長谷川さん確かにかなりヤバい状況ですけど。それでも優子をまだ信じたい気持ちもあります。
9話ラスト、証拠隠滅罪で警察に捕まった長谷川さんですが、全く動じてなくて、頼もし過ぎました。負ける気がしない。
失うものは何もないと言っていましたし、もはや証拠隠滅罪で捕まったことすら計算なんじゃないかと思ってます。
……っていう、私の考えはとりあえずどうでもいいんですよ。
すみません、前置き長かったんですけど、今回言いたいのは、吹石一恵という女神がいた件についてです。
そもそも、保護犬の里で撮られた集合写真がめちゃくちゃ美人。
おお、吹石一恵久しぶりだな、やっぱ美人だな!ってなりました。
ぱっと目を引く美人ですよね。
でも吹石一恵はそんな美人なだけの、儚いだけの人じゃなかった。
長谷川さんの同僚で検事だった吹石一恵は、緒方直人が冤罪である可能性を知り、真実を追い求めます。
緒方直人を自白をさせた長谷川さんに相談してにべもない態度を取られても、左遷されても、強い心を持ち、たった1人で真実を追い続ける姿が立派過ぎて泣けました。
その真っすぐさが眩しい。
女神だよ。もう完全に女神。
始業前に毎日「あー、働きたくなーい」と心の中で文句言ってる自分が恥ずかしい。心底恥ずかしい。うん、明日からもうちょっと前向きに頑張って働こう。
多忙な中、プライベートを犠牲にし、定期検診も受けずに事件の真相を追っていた吹石一恵。
残酷なことに、そんな彼女に病魔が忍び寄ります。そして、自分の死期が近いことを悟った吹石一恵は「一度でいいから目を通して……」と事件を追った全ての資料と手紙を長谷川さんに託すのです。
志水さん(緒方直人)を救って。
私ももっと生きたかった。
まだ救える命がある。
司法権力の傲慢で誰かの命を奪ってはいけない。
司法の信頼と誇りを取り戻して。
その乱れた字が悲しい。
彼女がこれまでどんなに頑張ってきたか、
どれほど悔しい気持ちでいるか、
自身が死に直面しつつも、それでもまだどれほど強い力で緒方直人を救いたいと思っているか、痛いほど伝わりました。
自身の入院中でさえ、事件で使われた毒について医師に聞いていた彼女。
自分の死がすぐそこに迫ってもなお、緒方直人の冤罪を晴らすために力を尽くした彼女。
おいいいいいいいいいい……
どんだけ立派なんだよーーーーー涙
やめてくれ!彼女を死なせないでくれ!
日本の司法は吹石一恵にかかってるんだよ!
彼女がこれからの日本の司法を支えるんだよ!
彼女の、何者にも負けない真っすぐな正義感が司法には必要なんだよ!!!
いや、もう日本の司法どころの話じゃない。
吹石一恵は総理大臣になるべき人かもしれない。
彼女はお金にも名誉にも目は眩まない。
正義のために、弱い人のために戦って、権力を使える人。
日本には彼女が必要なんだ!!!
どうにか吹石一恵を助けてくれ!!!!!
という司法にも政治にも全く関わりのない仕事をしている私の願いも虚しく、吹石一恵は亡くなりました。
……本当に、なんて立派な人だったんだ。
守りたかった。
私が長身イケメンで、野村萬斎と張り合えるくらいの検事になって、吹石一恵を全力で支えたかった。最期の時も、手を握って「本当によく頑張ったね」と頭を撫でてあげたかった。
もしくは天才医師になって、不可能と言われる手術を成功させて吹石一恵を元気にさせてあげたかった。
そりゃあ長谷川さんも頑張るよ。
自白させた責任もそうだけど、あんな最期を見せられたら死ぬ気でやるしかないよ。
私は最初、緒方直人は長谷川さんの家族(お兄さんあたり)だと思ってたんですよ。家族でもない限り、膨大なリスクを背負って有罪の人間を無罪にできないし、クールな長谷川さんがあそこまで一生懸命になるのはやっぱり家族しかいないだろうなって。
でも違いました。家族だから守りたいし、救いたいし、信じてるわけじゃない。家族じゃなくても、無罪の人が冤罪で死ぬことはなんとしても避けたいし、何としても救いたい。そこに明確な証拠がなくても、彼女が寝る間を惜しんで集めた事実や、自分が調べた事実を積み重ねれば、家族じゃなくても信じることはできる。
彼女に、今の長谷川さんの頑張りを見せたい。緒方直人の冤罪を晴らすために全てをかけて動いている長谷川さんの姿を彼女に見せられないのが悲しい。
うん、野村萬斎をコテンパンにやっつけて、もう2度と這い上がれないようにしよう。
良心と萬斎への恐怖に揺れているであろう、瀬古判事も、木村佳乃も、大島優子も、最後はみんな寝返って、野村萬斎を1人ぼっちで監獄に入れてやろう。
やろう。やってやろう。
やるしかない!!!!!!!!!!!!
来週は最終回だーーーーーー!!!!!!!!
と視聴者の見本のように盛り上がっている私です。
最終回、楽しみですね。
おしまい。
『Believe』のliとveだけ黄色字になっていて『live』が浮かび上がる木村拓哉主演ドラマ『Believeー君にかける橋ー』。
キャッチコピーは「生きるため、俺は誰を信じるのかーー」。
うん、狩山(木村拓哉)はとりあえず誰彼構わず信じてるけどな。
さて、第6話をご覧になった方、いらっしゃいます?
語り合いたいのは1点です。
狩山、髪切ったと思いませんでした?
思いましたよね?
坊主くらいまでいってると思いましたよね?
……全然切ってませんでした。嘘だろ。
見てないとあのニュアンスは伝わりづらいと思うんですけど、なんかこう、絶対髪切った雰囲気出してましたよね?
いろいろあって竹内涼真くん演じる刑事に協力してもらい、狩山(木村拓哉)は逃亡。お金を竹内くんからもらっていた狩山は床屋に行きます。
そして問題はこの床屋のシーンです。
髭を剃られている狩山。
シャンプー台で体を倒してる狩山。
カメラのアングル的に髪の毛が見えない狩山。
鳴り響くドラマの主題歌。
眼鏡(ここで初めて出てきました)をスチャっと取る狩山の手。
キムタク、髪切ったよね?
ガラッと雰囲気変えるとなると坊主か?
坊主に眼鏡にしたらだいぶ変わりそうだもんな。
そうか、このために刑務所内でも坊主にならなかったのか!このシーンで坊主にしたかったんだ!
と高まる期待。
もはや確信に近い期待。
既に心の中でキムタクに拍手を送っていた私。
パチパチパチパチ…パ…チ……パ………
え?切ってない?
切ってねー!
っていうか何も変わってねー!!!!
今の流れで床屋行って切ってないってある?
普通切るでしょ!坊主でしょ!(←坊主は個人的な思い込み)
狩山、脱獄してる認識ちゃんとある?お前しょっちゅう色んな人から気づかれてんだろーが!
お金なくて床屋行けないなら仕方ないけど、床屋行くなら坊主にしろよ!!!
なに普通にかっこいい感じに整えてもらってんだよ!!!
そこは坊主だろうがぁーーーー!!!
もうキムタクに髪切ってほしくてその流れ作ったとしか思えない流れでしたよね?
なに?キムタクに坊主にしてくださいって言えなくて、キムタクに自分から「あ、自分坊主にします」って言って欲しかったの?で、言ってもらえなかったの?それとも言ってくれたけどヒヨって断っちゃったの?切る予定だったけど視聴率あんまりよくないし、まぁ切らなくてもいいかってなったの?
そこは視聴率が10%いこうがいくまいが切るんだよぉーーーーー!!!!
いや、もう仕事の都合とか色々あるから切れないなら切れないでいいんだけど、じゃああの床屋のシーンカットだろうが!
何そのまま放送してんだよ!
髪切らないなら眼鏡かけるシーンだけにしといてよ!そしたら私だってこんなにモヤモヤしなくて済んだんだからさ〜!!!!!
何あんなに思わせぶりなカット使ってんのさ!
次週に跨ぐでもCM跨ぐでもないのに、何でキムタクの顔とか髪とか映さなかったのよ!
あの一瞬に期待値上げてズドンと落とすことに何の意味があるのか教えてくれ!!!
ちなみに私はテレ朝が広げに広げて広げまくってた風呂敷を忘れてないですよ?
「誰も経験したことのない衝撃と高揚」はここから?
「完全オリジナル大作」ではあるね。
「異次元のエンターテインメント」は何を持って「異次元」なのかとりあえず聞きたい。
「日本のドラマ史にとんでもない一石」はもう投じたの?これから投じるの?
そんで、キムタクの坊主はどこいったのーーーー?!!(誰も坊主の約束していません)
一瞬頭の中で想像して思ったんですけど、キムタク絶対坊主姿もかっこいいですよね。
坊主で眼鏡、新しいキムタクでいいじゃないですか!
キムタクが坊主になったら、「誰も経験したことのない衝撃と高揚」も、「異次元のエンターテインメント」も、納得してあげる。大目に見てあげる。「日本のドラマ史にとんでもない一石」も投じたことにしてあげるよ!
なぜやらんのだ。
というただの長い愚痴でした。
そして、狩山はまだ社長を信じてます。
おしまい。