スイス・フランス02 フランスとの国境の町アニエール (original) (raw)
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1 アニエール( Anières )
アニエールは、ジュネーヴ州の**レマン湖に面したコミューン**(commune・ 基礎自治体)です。
ジュネーヴ州のエルマンス(Hermance)、コルシエ(Corsier)に挟まれ、フランスのオート・サヴォワ(Haute-Savoie)県と国境で接しています。
人口は2020年末時点で2432人、面積は3,820㎢と小さなコミューンですが、富裕層のコミューンでもあります。
アニエールは湖に近いため、温暖な気候に恵まれています。
建物は主に湖に沿って西向きの湖岸と斜面を占めています。
また、牧草地なども残っており、ときどき、馬が草をはむ姿がみられます。
リスも走っています。
町には約30ヘクタールのブドウ園があり、その農地には5件のワイン生産者がいます。ブドウ園を構成する土地の**モレーン**(moraine、堆石、氷堆石)土壌は、この地のワインの風味を特徴づけています。
2 ル・フロリス(Le Floris by Jean-Edern)
レマン湖の息をのむような景色と、敷地を囲む2000㎡の庭園を備えるレストランです。
日中から夜まで、さまざまなコンセプトで利用できます。たとえば、ビジネスランチ、ロマンチックなディナー、お祝いのディナー、家族でのブランチなど。
私たちは、ランチを頂きました。
一流の技が光るお料理に、昼からこんな贅沢していいのか、と思うほどでしたが、まわりにいる人たちは、おそらく全員地元のお金持ち。こんなランチは日常茶飯事なんでしょう。
3 イヴォワール(Yvoire)
イヴォワールは、フランス南東部のオーヴェルニュ・ローヌ・アルプ(Auvergne-Rhône-Alpes)地方、オート・サヴォワ(Haute-Savoie)県にある、人口953人(2015年)の小さな町です。
14世紀初頭に建設された中世の面影を残し、フランスで最も美しい村の1つといわれ、レマン湖畔に佇む姿から、別名「湖の宝石」と呼ばれています。
700年の歴史、城壁、要塞化された門、14世紀から残っているお城が印象的です。
実は、スイスとフランスでは物価水準が全く違うようでして、これは、国境を接するアニエールとイヴォワールでもあてはまるそうです。そのため、アニエールには、わざわざ国境を越えて、言い換えれば、ちょっと車を走らせて、物価の安いイヴォワールに買い物に行くひともいます。
ちなみに、ミネラルウォーター1つとっても、日本人も良く知っている某有名ブランドの水は、地元の無名の水と同じ水だからということで、安い無名の水を買う人も少なくないのだそう。
お金持ちでも、いや、ブランドにとらわれず、中身を見てお金を使うという発想だから、お金持ちが生まれ、金融が発達したのだと妙に納得しました。
次回は・・・イヴォワールからレマン湖の遊覧船に乗ります。