しなの鉄道沿線観光にはフリーきっぷ・企画乗車券がお得 (original) (raw)

しなの鉄道から発売されているお得きっぷ
長野駅−軽井沢駅間にある人気の観光名所

こんにちは_akihiro_です。

今回はしなの鉄道が発売している、フリーきっぷのお得感調査をしたいと思います。

長野県の旅行記事は過去に数本入れてきましたが、JRのお得なフリーきっぷの紹介はしたものの、しなの鉄道のフリーきっぷはまだ紹介していませんでした。以前に投稿した記事「しなの鉄道ぶらっと途中下車真田家ゆかりの地探訪」では、電車を乗るたびに乗車券を買っていたので、記事の中では紹介しませんでしたが、改めてフリーきっぷを利用してのお得感調査と沿線の名所紹介をして行きます。

長野県観光の公式観光サイトです。

▼しなの鉄道169系しなてつカラー。

しなの鉄道の情報サイトはこちら。

しなの鉄道から発売されているお得きっぷ

1.観光列車で名所・名湯巡り軽井沢・別所温泉フリーきっぷ

しなの鉄道から発売されているお得なフリーきっぷはいくつかあるが、そのうち3つのフリーきっぷを調査して紹介したい。軽井沢・別所温泉フリーきっぷは、軽井沢〜上田間が乗降り自由と上田電鉄別所線の上田〜別所温泉の全区間が乗降り自由のフリーきっぷだ。しなの鉄道の軽井沢〜上田の運賃は890円。

別所線の上田〜別所温泉の運賃は590円なのでしなの鉄道と合わせ1,480円。単純に往復すると2,960円で発売金額は1,880円なので、1,080円お得だ。別所温泉まで鉄道利用ならこのフリーきっぷがお得。東京から新幹線に乗り上田駅で上田電鉄別所線に乗換え、別所温泉に行く場合の往復運賃は8,000円。

軽井沢駅で降りて軽井沢・別所温泉フリーきっぷを利用して、別所温泉を東京から往復した場合の運賃は7,160円。新幹線で上田駅乗換えより840円安い。早く別所温泉に行きたいなら、上田駅まで新幹線で行けばいいが、急ぎでなければ、せっかくなので軽井沢駅で降りて、しなの鉄道に乗り途中沿線を観光しながら別所温泉に向かうのもおすすめ。

【軽井沢・別所温泉フリーきっぷ】

【発売箇所】
しなの鉄道
軽井沢、中軽井沢、御代田、小諸、田中、上田の各駅

上田電鉄
上田、下之郷、別所温泉の各駅

【発売金額】
１，８８０円（小人９４０円）

【利用期間】
通年

【利用区間】
しなの鉄道線（軽井沢～上田）
上田電鉄別所線（上田～別所温泉）

【有効期間】
乗車当日限り有効

上田電鉄別所線は上田駅と別所温泉を結ぶ上田市を走る上田電鉄の鉄道路線。

上田電鉄別所線はこんな電車だ。

別所温泉には厄除観音がある。長野市善光寺と向かい合うように、本堂が北を向いている事から北向き観音と呼ばれるようになった。

(北向き観音ホームページより)

北向観音堂は、平安時代初期の天長2年（825年）、比叡山延暦寺座主の慈覚大師円仁により開創された霊場です。安和2年（969年）、平維茂は一山を修理し、三楽寺、四院、六十坊を増築したと伝えられています。寿永元年（1182年）には源平争乱の中、木曾義仲の手により八角三重塔と石造多宝塔を残して全て焼失してしまいますが、源頼朝の命のもと伽藍復興がおこなわれ、建長4年（1252年）、塩田陸奥守北条国時により再興されました。

本堂が北に向いているのは、わが国でもほとんど例がありません。北向観音様は北向に建立され千手観音様を御本尊として現世利益を願い、また善光寺様は南向きに建立され阿弥陀様を御本尊として未来往生を願います。現在と未来の片方だけですと片詣りと言われおり、向き合ってる両方をお詣りしたほうが良いと言われるようになりました。

▼本坊は常楽寺。別所温泉駅徒歩10分

2.手軽に日帰り温泉ゆぅふるｔａｎａｋａ往復割引きっぷ

ゆぅふるｔａｎａｋａ往復割引きっぷは、しなの鉄道田中駅前にある温泉施設「ゆぅふるｔａｎａｋａ」の入場料と田中駅との往復乗車券がセットになったお得きっぷだ。ゆぅふるｔａｎａｋａの入場料は大人510円。軽井沢〜田中の運賃は720円で往復なら1,440円。通常なら1,950円だから240円割安。個人的にはもう少し安くなって欲しいところ。

【ゆぅふるｔａｎａｋａ往復割引きっぷ】

しなの鉄道田中駅前の温泉施設「ゆぅふるｔａｎａｋａ」の入場引換券と、往復乗車券がセットになったお得なきっぷです。

※リラクゼーションプールの利用はできません。

【発売箇所】
しなの鉄道線軽井沢・中軽井沢・御代田・小諸・上田の各駅

【発売期間】
通年
【利用期間】
通年
【発売金額】
軽井沢1,710円

小諸870円

上田850円

▼千曲川温泉ゆぅふるtanaka。駅前にある日帰り入浴施設。入館料510円。

上で紹介した海野宿は田中駅近くにある。

▼しなの鉄道佐久地域星空トレイン晴星。田中駅に入線。

▼しなの鉄道。新型車両小諸駅を出発。

3.歴史名所巡り軽井沢・長野フリーきっぷ

最後は軽井沢・長野フリーきっぷ。このフリーきっぷは、しなの鉄道軽井沢〜篠ノ井と信越本線の篠ノ井〜長野の普通列車が乗降り自由のフリーきっぷ。発売金額は大人2,390円。ひと区間は距離により価格差があるが、軽井沢〜中軽井沢の運賃は230円。短い区間だとこまめな乗降りが必要になる。軽井沢〜長野間の運賃は1,670円。軽井沢から沿線を途中下車しながら乗降りし、長野〜軽井沢に戻れば通常運賃は3,340円以上になるので完全にお得。ちなみに、軽井沢〜上田の片道運賃は890円なので、この区間を途中下車しながら名所巡りをして往復するならこまめに乗降りしないと損してしまう。しなの鉄道の運賃はひと区間で最も安いのは150円。

【軽井沢・長野フリーきっぷ】

軽井沢から長野まで。信濃の歴史と文化を感じる鉄道の旅。

【発売箇所】
しなの鉄道しなの鉄道の各駅および長野駅しなの鉄道きっぷ売り場

※信濃追分・平原・滋野・信濃国分寺・テクノさかき・安茂里・古間・妙高高原の各駅では取扱いしていません。

JR東日本
長野、川中島、今井、篠ノ井の各駅および駅たびコンシェルジュ長野

【発売期間】
2025年3月31日まで
※有効期間開始日の1か月前から利用日当日まで発売します。

【利用期間】
2025年3月31日まで

【発売金額】
大人2,390円・小児1,200円

【有効期間】
乗車日当日限り有効

【利用区間】
しなの鉄道線内軽井沢～篠ノ井間
JR東日本信越本線篠ノ井～長野間
普通列車（快速を含む）の普通車自由席が乗降り自由。

長野駅−軽井沢駅間にある人気の観光名所

しなの鉄道沿線には歴史的建造物が多い。長野駅からバスで15分の場所にある信州善光寺は、創建依頼約1400年の歴史があるお寺だ。日本最古といわれている一光三尊阿弥陀如来様を、御本尊で非公開としているが、7年に1回金銅阿弥陀如来及両脇侍立像（前立本尊）が本尊の分身として公開される御開帳がある。次回の御開帳は2027年に行われるようだ。また善光寺は月ごとにイベントや行事が行われている。長野に来たら善光寺を訪れたい。

上田駅近くにある上田城跡公園にある上田城は、1583年に真田昌幸によって築城され、築城当初は「尼ヶ淵城」と呼ばれることもあった。上田城の合戦では徳川軍を2度も退けた実績があり、真田氏・仙石氏・松平氏と12代にわたって守られてきた名誉あるお城だ。上田城には約千本の桜が植えられ、上田城千本まつりの期間中は園内の桜が咲き誇り、県内外から多くの人出で賑わう。

長野県には宿場町が当時の家並みが保存されている場所が幾つかあり、しなの鉄道沿線上にも残っている。追分宿はほとんどの建物が消滅してしまったが、当時の面影や風情が感じられる宿場町。海野宿は江戸時代や明治時代に活況だった北国街道にある宿場町。伝統的な街並が残る重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。

軽井沢や小諸周辺も見どころが盛り沢さん。小諸駅前に日本100名城に選ばれている小諸城跡があり、そこには懐古園という美術館や動物園も併設されている施設がある。日本唯一と言われる穴城は、戦国時代に武田信玄も関わりのあるお城である。小諸市の作家島崎藤村記念館や、小さな子どもが乗れる乗り物、こじんまりとした動物園もありファミリーで楽しめる。

白糸の滝は中軽井沢駅あたりから「浅間・白金・志賀さわやか街道」に乗り、途中「白糸ハイランドウェイ」に入る。軽井沢駅からバスで30分。白糸の滝は地下水から湧き出ものが、絹糸のように幾重にも降り注ぐ、美しい景観を造り出している滝。

▼善光寺本堂。1707年建立。国宝に指定される木造建築としては4番目の大きさ。