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前編の野反湖キャンプに続き、”2010ねん夏休み写にっき” 後編です。 /// Thursday ///キャンプ2泊目はかねてから行って見たい場所の1つだった『尾瀬』へ。文字通り尾瀬に花を添える"ミズバショウ"も"ニッコウキスゲ"もとっくに終わっているし、紅葉の秋にはまだ早く、旬のはざまのこの時季だけどその辺りの事はあまり気にならない性分かもしれない。尾瀬に一番近い町、沼田に本屋を見つけたので登山マップを購入する。おひるに入った焼き肉屋(沼田市街から尾瀬への途中には焼き肉とかカツ丼など肉系の店が少なからずある♪)で肉を裏返しつつ、地図を広げて情報収集。クルマでのアクセス方法も数パターンあり、それによって泊まれるキャンプ場や歩ける場所も変わって来るようだ。ふむふむ、尾瀬はけっこう広い。。。(エントリポイントは違っても中で繋がっているので、歩く距離を気にしなければどのキャンプ場でも設営は可能なよう)公園内にある3つキャンプ場- 山ノ鼻キャンプ場@尾瀬ヶ原- 見晴(下田代)キャンプ場@尾瀬ヶ原- 尾瀬沼キャンプ場@尾瀬沼 のうち、3.3kmの徒歩を含め鳩待峠のパーキングからキャンプ場が最も近い山の鼻キャンプ場をセレクト。今宵はここに1泊し、夕暮れと翌朝のマジックアワーにささやかな散策を楽しむことにした。天気予報は”晴れ”。鳩待峠から山の鼻キャンプ場へのトレッキングコースは全てカラマツの木道(もくどう)が敷かれている。この木道というコトバは、広辞苑にも載っておらず尾瀬から生まれたのだそうだ。木道の設置費は平均12万円程度。一歩に換算すると約2万円である。木の端に東京電力(*)のマークと設置年が焼印されていた。H17,H18,H20。。。新しい。高価な価値はある。他に群馬県や福島県のマークがあったり、年代によって敷き方や楔が違ったり、木道に着目しても面白い。食料や飲料を背中にしょって運搬している人(ボッカ)とすれ違った。ゆうに重さ50kgはありそうだ。ヘリでの運搬が主流の現在、珍しい。ボッカを職業とする人が居るのは、尾瀬以外に夏の白馬だけという。日没前に、少し山の鼻ビジターセンタ近くの散策路を歩く。季節的には旬を過ぎたこの時季でも、それを感じさせないくらいに圧倒的で独特な尾瀬の雰囲気に魅了された。(*)尾瀬国立公園の大半は東京電力が所有し、管理&保守している。 /// Friday ///少し東の空が明るくなってきた。テントのジッパーをおろし空の様子をうかがう。時計家に忘れ、携帯も圏外で日出までの時間が判らない。見上げると空だか霧だか雲だかわからないがほのかに青白くなっている。タンクトップだと少し肌寒かったのでカッパを羽織りテントを出る。早朝は、熊がうろついてるらしいので声を出しながら歩き出し、霧の尾瀬を楽しんだ。(以下、写真全て拡大可) 晩夏の尾瀬を歩いて_b0108109_14113478.jpg晩夏の尾瀬を歩いて_b0108109_14121148.jpg晩夏の尾瀬を歩いて_b0108109_14123975.jpg圧倒的な木道の存在感、風景に際立つ。幻想的な朝はいいなぁ。。。まるで天国を浮遊しているようだ。テントは荷物だが、こんな風景に出会えると思うと山キャンプが苦にならなくなった。晩夏の尾瀬を歩いて_b0108109_1413814.jpg晩夏の尾瀬を歩いて_b0108109_14133664.jpg小さな池のほとりのベンチでささやかな朝食を。東の空に陽が差し一瞬あたりが砥粉色に変わる。夜明けの尾瀬劇場。観客は嫁さんとボクの二人。晩夏の尾瀬を歩いて_b0108109_14143936.jpg晩夏の尾瀬を歩いて_b0108109_14153097.jpg晩夏の尾瀬を歩いて_b0108109_1418921.jpg晩夏の尾瀬を歩いて_b0108109_1419852.jpgひと月もすれば、一面茶褐色の季節の季節を迎える。尾瀬ヶ原の中央を突っ切るように伸びる木道は、尾瀬のシンボルだ。最後の2枚は新兵器 Carl Zeiss Planner 50mm F1.4 で撮影。イメージがグッと変わる。(Unsharp Maskかけてるような写りですが、そのままなのです。)晩夏の尾瀬を歩いて_b0108109_14194115.jpg夏がくれば 思い出すはるかな尾瀬 遠い空霧のなかに うかびくるやさしい影 野の小径夏がくれば 思い出すはるかな尾瀬 野の旅よ作詞:江間章子作曲:中田喜直2010.8.26-28 Oze, Gunma-Pref, Japan 片品村早朝の尾瀬劇場を堪能した後、ボクらは早々に尾瀬を後にし鳩待峠パーキングに停めてあるクルマに戻った。沼田 11:20 発上野行き 『JR特急水上2号』 で横浜の実家に用のある嫁さんを沼田駅まで送り届けるためだ。ここから上野までたった2時間あまりで着いてしまうのか。。。ぜんぜんピンと来ないなぁ!出発までの小一時間、駅前の喫茶店でお茶しながらボクはこれからのプランを練る。店を出ると、朝の涼しさがウソのように太陽がギラギラと容赦なく照りつけている。 「さぁ。。。どこへ行こうか?」独りになった後、再び昨日行った沼田の本屋に行き数冊登山地図を買って検討する。 1.再び尾瀬に戻って続きを楽しむ。か、2.日光方面に向かい、戦場ヶ原辺りでキャンプ。か、3.三国街道(R17)を北上する。か出来れば苗場山をトレッキング&キャンプしたかった(苗場山頂がナイス)のと、三国街道は走ったことが無く、この沿線を見てみたかったので3.を行くことに。以下、雑感。 ・山間のとはいえ幹線道路 東京日本橋から新潟を繋ぐ主要道だけあってときおり大型トラックが行き交う。 群馬側より新潟側の方が開けている。自然は群馬側のみなかみの方が豊か。 ・トレッキング諦める オートキャンプ場以外、山岳エリアでテント張れるところは無い@越後湯沢駅構内ビジターセンターにて。 ・苗場のさびれっぷりは思った以上だった 今、苗場で盛り上がるのは Fuji Rock Festival くらい?! バブル華やかなりし頃、たとえば温泉がブームだったらこの苗場にはどんな風景が残っただろう。。。 ・ガーラ湯沢 アフターファイブにスキー♪と1990年にセンセーショナルにデビューしてはや20年。 改めてこんなところに凄いのを作ったものだと思わずにいれない。”廃れないリゾート”を造るってやはり日本人には無理なのかなぁ~と思わせるものがある。レジャー指南の草分け "東京ウォーカー" が創刊されたのも奇遇にも1990年。こちらも20年である。 ヤングカルチャーとしてのスキーブーム後の温泉ブームもすっかり落ち着いた感がある。今って何ブーム??社会の先行きが明るくないと娯楽の大きなトレンド(=ブーム)は生まれないのかも。。。山あいに不釣合いな高層ホテルとマンションと錆びたカフェやペンション、カラオケボックスを眺めながらそんな風に感じた。17号(三国街道)を西進し、117号沿いに再び長野県下に入る。"野沢温泉","戸狩温泉"といった馴染みのある名前が出てきた。あたりに雰囲気の良さそうなキャンプ場がみつからず、そうこうしているうちに太陽も山の端に隠れてしまった。。。とうとうと流れゆく千曲川(新潟県下では信濃川。日本一長い)と地図を眺めながら思案する。 「いったい、今日はどこに落ちつくのやら・・・」西日を追いかけてまたまた新潟に向かうことにした。県境の峠を新潟側に越えたところの光ヶ原牧場にあるキャンプ場がすこぶる良さそうなのだ。理由は、牧場が西斜面ということ。(日が暮れていないかもしれないってこと)そして牧場というロケーションは、たいてい見晴らしがよい所が多く、したがってキャンプ場も、 ・雑木林の中の原っぱだった。。。とか・遊園地のように賑やか。。。とか・単に山奥なだけ。。。なんてハズレな確率は低い。アクセスは新潟県道・長野県道95号上越飯山線。ツーリングマップルには 『急斜面を一気に駆け上がる 長野県側は狭路もあるが気持ちのいいワインディングが楽しめる』と書かれてある。陽の暮れた長野県側の道を高度を上げる。県境の峠にさしかかったとたん正面から陽が差した。ぎりぎりのタイミング! 晩夏の尾瀬を歩いて_b0108109_1421595.jpg県道95号関田峠(1129m)付近。後が長野県。先が新潟県。晩夏の尾瀬を歩いて_b0108109_14213910.jpg晩夏の尾瀬を歩いて_b0108109_14224022.jpgここからは視界がよければ遠く日本海に浮かぶ佐渡島や能登半島も遠望出来る。晩夏の尾瀬を歩いて_b0108109_14231164.jpg諦めず来てみるものだ。かくして、県道95号はお気に入りの道の1つになった。さて、キャンプ場はというと、しばらく牧場の中を走っても看板も見当たらない。牧場のどこかすみっこで野営を。。。と思ったのだが、あまりにも蚊が多すぎるので退散したのだった。そしてすっかり陽が沈んでしまい、キャンプする気も失せたので上越市街まで下る。合衆国のフリーウェイのような8号線を走り、ジャンクション(?)を降り市内のラーメン屋に入る。夕食にとんこつラーメンを。スポーツ新聞を手に取り、 『金本、セ・リーグの最年長満塁本塁打 首位返り咲き』の見出しに気をよくする。 「もう十分かな。。。」休みを2日残しているが涼しい山とその風景を堪能した気分に満ち満ちていたので帰路につくことにする。不思議なものでバイクの独り旅は平気なのにクルマの独りはなんだか寂しい。確実に暑い大阪に戻るのは気が引けるけどねぇ。そう思いつつ店を出る。しばらく海の向こうの漁火を見ながら日本海沿いを走る。糸魚川インターから北陸道に乗った。富山市街か金沢市街でビジネスホテルでも取って、明日は市内観光するのもいいかな。。。と思いながらも高速を降りそびれていると、富山県~~!石川県~~!福井県~~!滋賀県まで来てしまう。そして日付けが変わり、 /// Saturday ///そのまま京都府も過ぎ、2:30 に大阪の自宅に到着。尾瀬からざっと670Km。そして起きてから23時間。。。長い1日だった。数日締め切った家の中は、夜中にもかかわらず蒸すような暑気が漂っていた。脳みそが溶けそう。はるかな尾瀬 遠い空~♪もう少し山に居れば良かったか。。。《備忘録》2010/8/25 00:56 駒ヶ根 293Km 18.61L @135 ¥2,512 SHELL2010/8/25 16:01 六合村 258Km 16.80L @132 ¥2,218 COSMO2010/8/27 12:40 猿ケ京 246Km 17.00L @138 ¥2,346 Mobil2010/8/27 18:38 上越 184Km 13.10L @128 ¥1,760 ENEOS2010/8/27 22:52 加賀 249Km 15.50L @136 ¥2,108 SHELL2010/8/28 01:43 大阪 245Km 16.34L @128 ¥2,092 IDEMITSU TOTAL 1,475Km 97.34L @132.8(←平均) ¥13,066街中の方が、ガス代が安く薄利多売。(笑 by travelster | 2010-09-05 08:57 ├関東 - Kanto Trackback Comments(32) English 这边中文版 한국어 にほんブログ村 写真ブログ 海外風景写真へ にほんブログ村 旅行ブログ 車旅(海外ドライブ)へ※スパムコメント対策のため ttp: を拒否キーワードにしています。 旅行のクチコミ・価格比較はトリップアドバイザー ※このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。
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