色褪せたみすぼらしい服をダイロンプレミアムダイで染め直してみた (original) (raw)
以前の記事で色あせたTシャツを染め直してみようと染粉を購入していたにもかかわらず、1年以上経過してしまいました。重い腰を上げてズボンとTシャツを染めてみました。
DYLON プレミアムダイとは
40℃のお湯で染めることができる染料。
発色が鮮やかで染料の定着の良さが優れている。
用意するもの
染粉
塩 (プレミアムダイ1袋につき250g)
バケツやタライなどの容器
ゴム手袋
作業後、目がしょぼしょぼしたので保護用ゴーグルもあったほうがいいかもしれません。
使い方(公式HP)
Youtubeにダイロンジャパンの動画説明があります。
規定の量・時間でズボンを染める
今回染めたズボンは約480gだったのでプレミアムダイ2袋使いました。
プレミアムダイ1袋で繊維250gを染められます。それ以上の量だと薄い色合いに染まるということです。
ダイロン プレミアムダイのパッケージ説明書
説明書きに従って作業を行いました。が、よく読まずに衣類を濡れた状態にしておかず、乾いた状態で染めてしまいました。染色後、何度かすすいでからカラーストップを使いました。
DYLON カラーストップ
パッケージの中身はこんな感じです。1袋で衣類1kg分ということなので、小分けになっていると親切だと思います。
今回はズボンのカラーストップに半分、Tシャツ用に半分で使い切りました。
使用した色はNAVY BLUEです。
それでは、染める前と染めた後の写真を見ていきましょう。
染色前・前面
染めるズボンは、新品から着古したグラミチのNN-PANTS JUST CUT。綿98%、ポリウレタン2%の生地です。購入から8年くらいでしょうか。ポリウレタンが劣化していると思います。
染色後・前面
ムラなくきれいに染まりました。よく見ると腿のあたりの色が抜けていたところはすこし薄いものの肉眼では目立ちません。
染色前・背面
前面と同じく色褪せており、たいへんみすぼらしいです。
染色後・背面
白っぽく色落ちしていた個所も肉眼でみると目立たなくなりました。
染色前・腰回り前面
色あせております。
染色後・腰回り前面
新品の時よりも濃い色になった気がします。これはこれでいい色だと思います。
染色前・腰回り背面
おしりがすこし白くなっています。
染色後・腰回り背面
色落ちしている箇所はやはり染めも薄くなるようです。前面と同様にそこまで色落ちは目立たなくなりました。
染色前・内側前面
内側はものすごく色が抜けております…。炭鉱から発掘されたような風格。
左右のポケットで色の抜け方が異なるのも興味深いです。ハンカチを入れていたほうがより色褪せたのではないかと思います。
染色後・内側前面
ポケットのスレーキもしっかりと染まりました。
染色前・内側ポケット前面
近年は真夏の作業ズボンとして汗だくになって、洗濯を繰り返していたので腿の色落ちが激しくでたのでしょう。
染色後・内側ポケット前面
表向きで染めても内側まできちんと染料が届いていますね。
染色前・内側背面
前面に比べると色褪せは控えめ。
染色後・内側背面
腰についている化学繊維のタグは染まっておりません。
使用済みの染色液でTシャツを染める
プレミアムダイの染料は使い切りということですが、ズボンを染めた残りの染色液でTシャツを染めてみます。真夏に作業したので1時間経ってもお湯は生ぬるい状態でした。
7分袖Tシャツ
Champion T1011 フットボールTシャツ
生地は綿100%です。
同じTシャツを2枚持っています。退色具合も同じくらいです。一時期筋トレするときにこのTシャツを使っていました。今は少しサイズがきつくなってきたので出番は減りました。
では、どのような色になったのか見てみましょう。
染色前・前面
7分袖のChampion T1011 フットボールTシャツのMサイズ、重さは約357g。
ヘヴィーオンスのTシャツです。
染色後・前面
元に色があるものを染めると、元色と混ざった色に仕上がるということで紫色になりました。
染色前・背面
染色後・背面
染色後・前面首回り
首回りは色落ちして白くなっていたので、紫ではなく青くなっていますね。
染色後・内側
化学繊維の糸は染まらないので、縫製糸は赤いままです。
2枚でくらべてみるとこんな感じです。生地が劣化しているときれいに染まらないようです。
半袖Tシャツ
7分袖Tシャツを染色液に浸してから、半袖Tシャツも追加で入れることにしました。
こちらは予定外だったので染色前の写真をとっていません。去年の記事で劣化具合をみるとかなり色あせています。そこからさらに数回着用・洗濯をしたものを染めています。
Champion T1011 ポケット付きMサイズで約271gでした。
7分袖Tシャツよりも染色液につけていた時間は5分ほど短いです。
T1011 ポケット付き染色後・前面
それなりに染まったように思えます。これも生地は綿100%です。
T1011 ポケット付き染色後・背面
後ろ首のところも染める前にほとんど色が抜けており、傷んでいる繊維はうまく染まらない場合があるということなのでこんな仕上がりなのでしょう。
費用対効果と手間
染料とカラーストップの値段と手間を考えるとどうでしょうか?
よほどのお気に入りでなければTシャツなんかだと買い替えたほうがいいのではないかと思いました。
染め直したものがどれくらい色持ちするのかも気になるところです。洗濯を繰り返してまた変化があれば書きたいと思います。
DYLON プレミアムダイ ネイビーブルーで染めた服
というわけで、ズボン1着とヘヴィーオンスのTシャツを2枚染めてみました。1度にまとめて染めなかったのは、ズボンが中途半端に薄く染まると染料が足りてないだけの話になってしまいますのでズボンメインで行いました。Tシャツはおまけです。
自分で言うのもなんですがけっこうきれいに染め直すことができました。