死はすぐそばに (original) (raw)
いやあ、凄いな。
シリーズ五作目になっても、まだこのクオリティか。
アベレージ、ほんと半端ないな。
このシリーズの常ではあるけど、根本のミステリ部分としては、
しごく真っ当な本格ミステリであることは間違いない。
まさしくそれしかないよなという、すっきりとした明解さは随一かも。
決め手は無いんだけど(ってとこも逆に重要な意味を持つ周到さよ)。
ただ意匠が凝ってるんだよなぁ。
本作ってアンチミステリだったのか、と一瞬驚かされた。
この衝撃度があったから、自分としてはかなり好きな作品。
個人的には、そのまま終わっても怪作として高く評価してたかもってほど。
シリーズ自体としても、こういう展開を見せてくれるわけだしな。
採点は海外物加算無しに文句無しの8点。
海外物としては自分の今年のベストを争うだろう(ライバルはディーヴァーか?)。