府中白糸台日記 (original) (raw)

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自分の学歴に東大はないし、大東文化大もないし東大阪大もない。

けれどもここに助けてくれる人がいたので、今日は東大駒場キャンパスに行ってきた。

こんな生活もあと一月半。

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濃厚で混じり合わない新しい紙とインクの匂い。

東大駒場キャンパスの本屋(書籍部)はいかにも本屋らしい、懐かしい、失われていく匂いがする場所だった。

子どもたちを連れていくなら大学の本屋や図書館がいい。

教育系の学部がある大学であれば、児童書だって扱っている。

一般的な公立図書館というやつは高齢者の天下なので、子どもたちを連れていきたくないのだ。

その日の新聞を取り合って怒鳴りあう年寄りの姿なんぞ、子どもたちの視界に入れたくない。

老いた人間に嫌悪感を持たれたらゆくゆく俺も見捨てられてしまう。

老いた自分の面倒を見ろなんてとても言えないけど、子どもに距離を置かれて過ごす人生の消化試合の日々は寂しい。

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どんどん人間が減って、誰もこの国の未来になんぞ興味がなくなった時点で、残された大学の学費は完全無償化されるという予想。

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東大の帰り道というほど近くはないけど、渋谷と恵比寿の中間にある改良湯に寄った。

入るとすぐに「2時20分からロウリュをします」と声がかかったので急いで体を洗った。

以上

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だいたいの選挙演説に比べれば、そこそこ下手でも路上ライブのほうがマシだ。

これは騒音の話。
サウナ室での会話と同じで、語彙の多い人が自分自身で組み立てた語りであれば、選挙演説であっても自然に耳を傾けてしまうのだけど、そんな候補者は稀だ。

www.tokyo-np.co.jp

応援弁士らが口々にその実績を強調した萩生田は、経済産業相や党政調会長などを歴任。前回衆院選では次点に10万票差で圧勝するなど、地元の八王子市は「萩生田王国」と言われてきた。

だが今回は、自民の前議員で3番目に多い2728万円の政治資金収支報告書不記載があり、公示直前に非公認に。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)からボランティアの選挙支援を受けるなどの関係も判明し、二重の逆風となっている。

東京新聞 TOKYO web)

萩生田さんは歴代の文部科学大臣の中ではまともなことを言う人のイメージがあった。

あれはきっと本人の言葉、本人の政治だったのだと思う。

だってその種の宗教の敵は教育であり、特に科学なのだから。

しかしねえ、目の前の裏金問題の追及が大事なのか、未来に向けた政策が大事なのか。

そんなの決まってるよ、どっちもやれよ。

物事を安易に二択に見せかけて、選択を迫る話法は詐欺なんだぜ。

覚えておいてくれよな。

以上

「今日は大ちゃん帰ってくるからもう少し待ってなよ」とさらに幸運に恵まれて、信じられないことに夕方からは大石大二郎さんが本当に帰ってきて、お仲間の方たちと一緒に飲めるという僥倖!

近鉄バファローズのトップバッターの隣の席でこんなに楽しい酒が飲めるなんて…

懐かしの近鉄バファローズのこと、10.19のこと、サイパンキャンプのこと、仰木監督のこと、その他山ほど。

長年知りたかったことをご本人から聞ける日がくるなんて。

(府中白糸台日記「サウナしきじ(静岡市)と大石商店」より)

世界の盗塁王の次の盗塁王大石大二郎さんは、2008年の途中から2009年のシーズン終了まで、オリックス・バファローズの監督を務められた方。

この時は本当に幸運が重なって、ご本人とお会いできて、野球の話をたくさんしていただいた。

俺が実に図々しく「今度はセリーグで監督はいかがですか、ヤクルトなら神宮で観戦できるのでお願いします!(ちょうど真中監督が退きそうなタイミングだった)」なんて言うと、大石さんはもう一度監督に就くことに前向きなように思えたが、周りの人たちは「もう十分だよ」と止めていた。

オリックスで監督を務めていた約1.75年の間、どんどん痩せてクマが濃くなっていく様子を見ていられなかったというのだ。

www.daily.co.jp

オリックス中嶋聡監督(55)が6日、楽天モバイルパーク宮城で行われたレギュラーシーズン最終戦楽天戦終了後に今季限りでの退任を表明した。球団側は手腕を評価し、9月中旬に来季続投を要請していたが、リーグ4連覇を逃して5位に終わった責任を取り、自ら退くことを決めた。

(デイリースポーツ)

中嶋聡監督は4.5年。

そりゃ疲れるわ。

46歳まで現役だった中嶋監督、50歳まで現役だった山本昌あたりは若々しすぎて年齢不詳の感もあるのだが、さすがの中嶋監督も55歳で、山本昌は59歳なのに今回も中日の監督には就任しなかった。

山本昌はずっと、星野監督の思い出とラジコンの話をしながら年齢を積み重ねていくのだろうか。

それもひとつの成功例か。

www.daily.co.jp

オリックスが今季限りで現役を引退した比嘉幹貴投手(41)、小田裕也外野手(34)に来季コーチ就任を要請していることが6日、分かった。同じく引退した選手兼内野守備走塁コーチの安達了一内野手(36)もコーチ専任の方向で調整している。

(デイリースポーツ)

チームはファンのもので、実際は選手のもので、本当のところは監督のもので、結局は親会社のものだ。

先発のマウンドに向かう宮城を「ちばりょ~」と沖縄言葉で励まし、世界の山本由伸に「良い時こそ謙虚に、悪い時こそ明るく」の教えを授けた比嘉さんが残ってくれるなら、今のオリックスの面白さであり良さである人間の強さも弱さも見せながら戦っていくスタイルは、誰が新監督に就こうとも必ず根底に継承されていくと思っている。

www3.nhk.or.jp

野球の日本代表の井端弘和監督が、2年後に行われるWBCワールド・ベースボール・クラシックまで指揮を執ることになりました。

NHK NEWS WEB)

あとさあ、中嶋監督は暗黒オリックスを三連覇にまで導いた手腕はもちろんのこと、日本ハム時代にダルビッシュ大谷翔平オリックスではもちろん吉田正尚と山本由伸とも一緒に戦った。

未定であれば「WBCの監督へ」と声がかかっていたのは確実で、そこが井端監督に決まったからこそ安心して一息入れる気持ちになったのではないかとも思う。

もちろん推測だけど、世の中では有能な人が休むのは大変なことだからさ。

以上

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小学生のたぶん中学年と低学年の、肩から水筒をぶら下げた男の子の兄弟が迷子になっていた。

名前を聞くと日本人ではないようだった。

俺は下手くそな絵を描いて2人とコミュニケーションをとった。

インフォメーションのお姉さんに頼んで館内放送をしてもらっても両親はやって来なかった。

2人はまだ晩ごはんも食べていないらしくて本当は腹いっぱい好きなものを食べさせてやりたかった。

しかしもちろん俺では責任がとれないので2人を警備の人に任せることになった。

去り際に2人は寂しそうな顔で手を振ってくれた。

楽しかった、嬉しかったの感情は一瞬で消える。

今日のような出来事が生きていた頃の思い出になるのだろうと思った。

以上

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腕の血管が出なくて、結局は左手の甲から採血した。

右腕には余計な穴をひとつ開けてしまった。

血管にうまく刺さらなかった注射はこんなにも痛いのだと45歳にして知った。

説明が面倒だから省略するけど、今回の注射を打ったのはこれのせい。

tsumetaimizuburo.hatenablog.com

この数日間は普段より遠い場所で働いていた。俺はその遠い場所で舌を切った。不意にフンッ!と力を入れなければいけなくなって、フンッ!と力を入れたら歯が舌に刺さった。これだけ書くと間抜けだけれど、間抜けだったのは確かだから仕方がない。

(府中白糸台日記「血はぬるい液体だった」より

あの時はさ、SNSで「復興なんかいいから俺の税金下げろ」って頑張ってる人がたくさんいた。

今は鉄道も走れるところまで走っているし、バスも走れるだけ走るようになった。

「あれからどうなったか?」と思いながら、もう一度あの地を訪れる権利が俺にはある。

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今日のサウナは境南浴場だった。

以上