NATURE DIARY (original) (raw)
20130808 南アルプスの峪にて:ベニヒカゲなど
2013年 08月 09日
**▊Diary #536 : 遥かけく南アルプスの峪----今年も訪れた。
頂上に通じる峪の斜面にはスゲが地図状の草付きとなって繁茂し、グンナイフウロやタカネナデシコ、タカネニガナなどとともにキオン、マルバダケブキなどの大型の黄色い花がガレた風景に色を添えていました。
------▶The valley in southern alps
---------- Olympus OM-D E-M5+M-ZD 14-42mm + Wcon P01
谿の草付きのあちらこちらで、草の間を低く縫うようにベニヒカゲ The Japanese Argus が飛んでいましたが、飛んでいる時間が圧倒的に多くて、なかなかゆっくりと撮影できませでした。でも、しばらく観察していると、彼らが吸蜜に立ち寄る花はが限られていることに気づきました。そんな花の前で待っていると、あまり苦労せずに近接撮影ができました。(下の写真は2枚がオリンパスOM-5、3枚目がオリンパスTG-2で撮影)
------▶ The Japanese Argus in the background of the valley
---------- Olympus OM-D E-M5+M-ZD 14-42mm + Wcon P01, Olympus Stylus TG2 tough
ベニヒカゲの分布は非連続性で、地域や山によってその斑紋が少しずつ異なるといわれています。
南アルプスの個体は前後翅表面の橙色帯が、他地域の個体に比較して広く発達していて、眼状紋は比較的小さいという特徴があるようです。そのため、開翅したときにとても明るく見え、あでやかな印象を持ちます。僕はこれまであまり気にしてきませんでしたが、紋の地域的な変異は興味あサブジェクトで、それを意識しながら色々な地域や山を訪れるのも面白いなと思います。
------▶The Japanese Argus of the Southern Alps
---------- Olympus OM-D E-M5+M-ZD 14-42mm + Wcon P01
メスの背面の紋が黄色い個体。
ここの♀は白色型と黄色型のどちら見ますが、白色型の方が多いようです。
------▶ A female of the Japanese Argus with yellow band
---------- Olympus OM-D E-M5+M-ZD 14-42mm + Wcon P01
僕の汗が付いた撮影機材や体にも静止しました。
------▶A male of the Japanese Argus feeding sweat from my camera band
---------- Wcon P01, Olympus Stylus TG2 tough
バスの時間に間に合うように急いで林道を戻りました。
途中、林道わきの岩壁やコンクリートの壁に何度もツマジロウラジャノメの姿を見かけました。
------▶ The White-tipped Woodland Brown
---------- Olympus OM-D E-M5+M-ZD 14-42mm + Wcon P01
**▊Postscript : 今回はオリンパスのEM-5とタフTG-2だけを使用しました。EM-5の交換レンズは標準14-42㎜ズームとマクロ60㎜のみです。EM-5のレンズはとても小さくて、ベストのポケット入るのが嬉しい。山登りを兼ねた撮影行では装備は軽いことがとても有難いと思います。
いつもの年だとクモマベニヒカゲの姿も少なからず見ることができるのだが、今年はどういうわけか1頭のみしかその姿を見かけることができませんでした。すでに発生が終わってしまったのかそれとも何らかの理由で少なくなったのかわかりませんが不思議です。
Nature Diary vol.8(49): #536
Date: August-08 Thursday)/2013
Place: South Alps in Yamanashi
Photographic Adventures for Insects and Flowers
by 虫林花山
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